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「長い時間座るならアームチェア」という理由は?

2022.6.27

 

 

様々なデザインがあるチェアという家具


 

 

椅子、あるいはチェアは数ある家具の中でもその意匠性において数多のデザインが生まれ、いわゆる「名作」と言われる美しいものも多く見ることができます。

造形・デザインの世界において家具を見た際に、チェアは基本的に「座面・脚」という構成に背もたれや肘掛けが付くか付かないかという点が異なるくらい、という非常にシンプルなものであるにも関わらず、非常に多様なものが存在します。

名だたる建築家やデザイナーが起こしたデザインによって生まれたチェアの数々は、時には独自の技術性を持って世に出て、親しまれてきました。

 

チェアは座るための道具であり、座り心地は非常に重要


 

 

世に美しい椅子は多く、インテリアの一つでもあるので、いわゆる「見た目」で選ぶことは決して間違いではありません。

しかし、ここで忘れてはいけないのはインテリアであると同時に「座る」という行為を補助するための「道具」でもある、という点です。

見た目がどんなに美しいチェアでもこの「座る」という行為において不満を感じる、端的に言えば座り心地が悪い・長く座っていると疲れる・合わせるテーブルと高さのバランスが合わない、といったものであると、それは毎日の使用をためらうようなものにもなりかねません。

 

必要とする場所に必要な機能を持ったチェアを選ぶ


 

 

「直接身体が触れ、自重を預けるものである」という特徴があるチェアという家具。

自重を預ける、ということはそこで寛ぐことを意味します。

寛ぐとは「心も体ものんびりと楽になる、ゆったりとして休む」という意味があります。

そのチェアに座って食事や作業を行うことも当然ながらあるでしょうが、チェアに座って身体や頭を休めたい時もまた、当然のようにあるはずです。

その時に座り心地の良くない、寛ぐことのできないチェアだと、本当の意味で身体や頭を休めることができません。

少し大袈裟かもしれませんが、これは人生における損失である、と言って良いでしょう。

人気のデザイナーズチェアやいわゆる名作と言われるチェアには、人気を集め、名作と言われるだけの理由があります。

そして、チェアはインテリアである以上、見た目の美しさも重要です。

ですが、チェアに座る、という毎日のように行われる行為において満足度を高めるためには、知名度やデザインだけにとらわれることなく、本当に自身が座りやすいと感じることのできる、必要とする場所に必要な機能を持ったチェアを選ぶべきなのです。

 

「座る時間」によって変わるチェア選び


 

 

とはいえ、チェアには様々な種類が存在します。

座りやすさを確かめるうえでは実際に試座してみるのが一番です。

この「座りやすさ」は体型や性別、それにいわゆる「座り癖」によっても異なります。

ですが、「座る時間」によって、使いやすい、あるいは座りやすく疲れにくいチェアというのはある程度の定義付けが可能です。

 

着座時間「5分前後」出入りが多い人にはスツール


 

 

立ったり座ったりが多く、時間にして5分とチェアに座っていない。

そのような人には背もたれの無いスツールがぴったりです。

身体を預ける部分が座面しかないため、長時間の着座の際に身体の疲れを軽減するのに必須である「体圧の分散」が叶わず(つまりお尻から太もも部分と床に着く足裏で全体重を支えていることになる)、背もたれなども無いので長く座るのには不向きなものではありますが、短時間の着座なら問題はないはずです。

むしろコンパクトで場所をとらず、出入りも楽なので短時間の着座しか想定しない人、あるいは場所にはもってこいの形状です。

 

着座時間「20~30分」食事限定であればアームレスタイプでOK


 

 

そもそも「ダイニングチェア」とは食事をとるために使用するダイニングテーブルに合わせて使用するものです。

その「食事をする」ことのみにフォーカスをするつまりおおよそとして20~30分前後の着座の際に使用するのであれば「アームレスチェア」が良いでしょう。

肘掛けは無い一方で、背もたれは装備されているこのタイプは、お尻から太もも、床に接地している足裏に加えて背中からも体圧を分散できることでより長時間の「疲れにくい」着座が可能となります。

スツール同様に横方向への動きに対しても制限が無く、ダイニングテーブルでの行動は食事などに限定される、ということであればこのタイプで十分です。

 

着座時間「30~60分」長時間の着座ならアームチェアを選ぶ


 

 

人体における「腕」という部分は実はかなりの重さを持っています。

体重の約10~15%が両腕の重さとも言われており、その重さを預ける場所ができるだけで腰や背中、肩などの負担は激減します。

自然な姿勢で腕にも体圧が分散できるので、体圧分散という点で見ても「疲れにくい」着座が可能です。

30分~60分未満の着座=食事の後にテレビを見たり、家族の団欒を楽しんだりしたい人にはアームチェアをお薦めします。

長時間の着座を想定するならばアームチェアの導入は理想であり、その理由は体圧分散にあるのです。

 

ラウンドバックタイプなら数時間の着座でも疲れにくい


 

 

ここでポイントとなるのが「背もたれの高さと形状」です。

座る(想定の)時間によって、この背もたれの高低にはいわゆる「向き・不向き」があります。

一般に「ミドルバック」あるいは「ハイバック」と呼ばれる背の高い背もたれを持つ形状のチェアは座面奥まで着座して自身の背中を背もたれに預けると広い面で自重を預けることができるので楽に感じます。

しかし、人は時間にして30~40分程度しか同じ姿勢を保つことはできません。

座面深くに位置していた自身の臀部は次第に前方へずれていき、そうすると徐々に「斜め」の体勢での着座姿勢となってきます。

背もたれの高い椅子ではその時に自身の背中を後方に逃がすことができずに窮屈に感じてしまうのです。

この姿勢のずれに対し、背もたれの低い椅子は無理なく背中を後方に逃がすことができるので窮屈感を感じず、長時間快適に着座することができるのです。

つまり、30~40分の着座を想定するならミドルバック、あるいはハイバックのチェアでも良いですが、それ以上、例えば1時間以上の着座を想定しているなら背もたれの低いもの、さらに言うならば、背もたれからアームにかけて丸みを帯びている「ラウンドバック」と呼ばれるものがお勧めです。

そしてアームの長さも短めの「ハーフアームタイプ」が椅子からの出入りや、着座時の身体の左右の「振り」に対しても可動域が広く、フィット感も出るのでさらにお勧めです。

 

長時間、楽に疲れにくく着座をするならアームチェアがお勧めです。

そのうえで、自身の足裏が床に着くようなものであれば、尚疲れにくく楽に座り続けることができます。

そうした調整ができるメーカーや家具販売店であれば確実にそれを行うことが長時間を楽に座るポイントです。

折角のチェア選び、失敗に繋がるものとならないような選択をすることが日々の暮らしのクオリティを向上させます。

そんなチェア選びをサポートできるよう、家具蔵各店では経験豊富なプロのスタッフが、それぞれの方にあったチェア選びをお手伝いしていますので、お気軽にお声掛けください。

 

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