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長時間座ることのできる椅子の選び方とは

2022.2.3

 

 

それぞれが「自分の暮らし方」に合った椅子を選ぶ


 

 

一人の椅子職人が立ち上げ、その歴史が始まった「家具蔵」。

有難いことに、多くのお客様が椅子を探しにご来店されます。

そして、いろいろなデザインの椅子をお試しいただきながら、自分に合った1脚を選んでいかれます。

よくお客様から「どの椅子が一番ですか?」と聞かれるのですが、正直な話、これが一番、という椅子はありません。

なぜならば、人によって座り心地がいいと感じる椅子は異なるからです。

身長や体重、骨格など、人によって体形は異なります。

また、過ごす時間や過ごし方もそれぞれに違います。

背もたれに深くもたれかかる、背筋をぴんとのばして過ごす、あるいはその逆。

楽に感じる姿勢もまた異なるのです。

それぞれが「自分の暮らし方」に合った椅子を選ばなくてはなりません。

 

ダイニングでゆったりと長時間座ることのできる椅子の選び方


 

 

家具販売店へ行くと、1台のテーブルに椅子が4脚付いている、いわゆる「5点セット」としてダイニングセットが販売されているのをよく見かけます。

その場合、大抵は椅子のデザインは4脚とも同じです。

見た目には統一感ある、まとまったものだとしても、じつはそれは家族それぞれに合った椅子選びにはなっていません。

それぞれに体型、座り癖、過ごす時間、過ごし方が異なるとすれば、全員がバラバラのデザインの椅子を選んでしかるべきです。

会話を楽しみ、食事をしたり、お酒を楽しんだり、ゆったりと過ごすダイニングです。

今回は、そのダイニングでゆったりと長時間座ることのできる椅子の選び方についてご紹介します。

 

肘掛けがあることでより「楽に」座ることができる


 

 

身の回りにある「椅子」を見ていくと、長時間座ることが前提の椅子、例えば新幹線や映画館などのシートにはほとんど肘掛けが付いています。

両腕の重さは体重の約16%にもなるといわれています。

頭の重さが体重の約8%ですので、片腕は頭と同じ重さということになります。

体重60キロの人であれば、両腕で約10キロ、片腕約5キロの「重り」を抱えているのと同じ、という計算となります。

その重い両腕を肘掛けに置くことは肩や背中、腰への負担を軽減させ、体全体の体圧をよりバランスよく分散させることになります。

長時間座ることが多い、ということであれば肘掛けがある椅子を選ぶ方がいいでしょう。

肘掛けがあることで椅子への出入りがしづらくなる、という意見があります。

しかし、長時間座るということは頻繁に立ったり座ったりということ自体が「少ない」とも言えます。

ですので「長く座っていられる」という点を重視した方がいいでしょう。

 

身体の動きにフィットする椅子が「長く座っていて疲れない」


 

 

人は寝ている時に必ず寝返りをします。

この「寝返り」という行為は主に、睡眠中に圧力のかかった身体をほぐす目的で行われています。

これは、長時間同じ姿勢が続くことで、筋肉や背骨にかかった負担を解消しているのです。

寝返りは寝ながらストレッチのように体を動かしながら負担を解消しているといえます。

椅子に座っている時にも同じことです。

長い時間、椅子に座ってゆっくりと食事をしたり勉強をしたり、デスクワークでパソコンを使用し続ける。

すると、肩や腰に負担がかかり、その負担を解消したくなります。

つまり、睡眠時と同じ状況であり、やはり、寝返りと同じように体を動かしたくなるものです。

その「ストレッチ行動」をとる際にストレスを感じないことは、長い時間座る、という今回のテーマにおいては非常に重要です。

左右に身体を振る、伸びをする。

その時に余計な引っ掛かりを感じにくい、つまり、椅子の中での身体の動きを妨げず、動きやすいことは長時間の着座の中でも「疲れにくい」ことに繋がります。

気に入った椅子があったとして座ってみた際に、左右、お尻を前方にずらして(人は長く着座しているとお尻が前方にずれてきます)背中を後方に大きく傾けてみましょう。

その際に身体の動きにフィットするもの、それが長時間座っていても疲れにくい椅子です。

ずっと同じ姿勢で座ってはいられません。

椅子を試す際には色々と身体を動かしながら、そのフィット感も確かめながら選んでいくことをお勧めします。

 

その椅子は足が床に付くか


 

 

足の裏が床に付いている、これもまた非常に重要です。

椅子はまず座面があることで身体の体圧を預ける部分が生まれます。

この時点でお尻と太ももに全体重が掛かっています。

そして背もたれがあることでその体圧は背中へと分散されます。

肘掛けがあればさらに体圧を分散できる箇所が2か所増えます。

全体重を100とすると、これでそれぞれ1/4、25%ずつの体圧を分散できているわけですが、同時に一か所につき25%の負荷が掛かっているとも言い換えることができます。

そこで足裏が床に付いていれば、さらに2か所への体圧分散が可能になるというわけです。

そうすると一か所に掛かる負担は16%まで減少します。

それだけそれぞれの箇所での負荷が掛かる部分が少なくなり、結果として疲れにくくなり、長時間の着座が可能となります。

椅子選びの際には「足裏が床に付くこと」が重要です。

また、これは靴を履いている状態でそれを確かめては意味がありません。

何故なら家の中では靴を脱いだ状態=素足であるからです。

椅子に座って足裏が床に付くかどうかは必ず靴を脱いで確認するようにしましょう。

 

家具選びにはルールはなく、基本的に好きなものを選ぶことが心地よい暮らしに繋がります。

ですが、新しく購入するのであれば長く使えて快適になるものの方が良いはずです。

家具は一回購入すると早々に買い替えるものではないので、様々な視点から見て慎重に選んでいきましょう。

私ども家具蔵でも40種類を超えるチェアを取り扱っています。

お客様それぞれの生活に合うチェア選びを、プロのスタッフがお手伝いしています。

もし、チェア選びに悩まれた際は一度家具蔵各店までご相談ください。

 

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