KAGURA OFFICIAL BLOG

ウォールナットのフローリングと合わせる家具材はどんな樹種が良いか

2021.11.9

 

 

フローリング選びと家具選びの関係


 

 

住まいのなかで目に入る面積の大きい部分としては壁、窓などがありますが「床」はその最たるものといえます。

空間の印象を大きく左右するものであり、家具選びの際には無視できないポイントでもあるでしょう。

現代の住空間において床面の多くは「フローリング」となっています。

素材や色合いも多々あり、住まいを選ぶ際に、この「フローリング選び」に苦労した、という方も多いのではないでしょうか。

 

 

複合フローリングと無垢フローリングの違い


 

 

ここ最近は白木などを使用した明るめのフローリングなどが人気を博していますが、濃茶色のものも根強い人気があります。

フローリングには大きく「複合フローリング」と呼ばれるものと、無垢材を使用した「無垢フローリング」に分けることができます。

一般に多く普及しているのは複合フローリングで、合板の上に木の単板を貼り、傷などを防止するための塗装剤を塗ったものです。

無垢フローリングは、天然木を加工したもので、木の香りや風合いを楽しむことのできるフローリングです。

「調湿効果」や「断熱効果」に優れており、季節を通じて快適に過ごすことができます。

 

人気の高いウォールナットのフローリング


 

 

このどちらにおいても濃茶色のものを選ぶ際に高い人気を誇るのが「ウォールナット」のものです。

ウォールナットのフローリングは落ち着いた雰囲気を纏い、高級感のある、いわゆるホテルライクな空間作りを演出します。

ウォールナットの落ち着いた色合いは、ともすれば暗く、重さのある空間を想起しがちです。

決してそういうわけではないのですが、このウォールナットのフローリングを活かしたうえで、どのような空間を創ることができるのかはインテリア、そして家具次第でもあります。

 

ウォールナットのフローリングに無垢材ウォールナットの家具を合わせる


 

 

フローリングと同じ素材、もしくは色合いの家具で空間を統一させる。

これはある意味コーディネートにおける王道です。

この場合、フローリングがウォールナットなら、家具もウォールナットで統一することになります。

こういった統一感のあるコーディネートは視線があちこちに散ることがなく、空間を広々と感じさせる効果があります。

ウォールナットのフローリングと同じく、無垢材ウォールナットの家具でコーディネートを揃えれば、全体が引き締まり、重厚感のある落ち着いた空間になります。

空間が暗くなってしまうのでは?と心配する人もいるでしょう。

そんな心配は無用です。

無着色で仕上げた無垢材家具なら、黒~紫~茶色のグラデーションによる濃淡がしっかりと存在し、その陰影が空間に立体感をもたらしてくれます。

そのうえで年月が経つごとに経年変化によって色合いも明るく変化していきます。

実際には暗くなる、重すぎるということはありません。

 

ウォールナットのフローリングでウォールナット家具を更に活かすには?


 

 

モダンな雰囲気の空間にしたい場合は、各所に「黒」を取り入れましょう。

より渋みのある、都会的なコーディネートが完成します。

例えばソファカバーは黒革を選べば更に重厚感が増し、落ち着いたホテルのような空間になります。

あるいは照明を上手く活用します。

ソファサイドやテーブルに間接照明を配置すれば、ぐっと雰囲気が上がり、落ち着いた居心地の良い空間になります。

ウォールナットで統一したうえでやはり少し明るく見せたい、メリハリを出したい、という場合はラグやソファカバー、カーテンなど、フローリングの次に面積の大きい部分で明るめの色を取り入れると良いでしょう。

白やライトグレーはどんな素材や色合いにも馴染みが良く落ち着きますが、ウォールナットでもそれは同様。

モノトーンで少しさみしく感じる場合は有彩色を取り入れると温かみのある空間になります。

ウォールナットには青の色素が入っているのでネイビーやパープル、ブルー系の色を使えばお互いの良さが引き立ちます。

色を取り入れるのが難しい場合は観葉植物がおすすめです。

葉のグリーンが入るだけで明るく、活き活きとした空間になります。

 

ウォールナットのフローリングにナチュラル系の家具を合わせる


 

 

ご自身でウォールナットの床を選んでいる場合、その理由は落ち着いたダークな色合いに惹かれて、ということも多いでしょう。

そのうえで床が「暗い」「重い」という印象でそれが気になる、という人はほぼいないはずです。

ただ、マンションや建売物件、あるいは賃貸の場合は意図せずウォールナットの床が予め用意されていることもあります。

暗い雰囲気の空間にはしたくない、あるいは明るめの雰囲気を取り入れたい。

そんな時には家具で演出を行い、空間の印象を整えます。

いわゆる「ナチュラル」系である「白木」の家具の出番です。

オークやタモ、ナラ、メープル、ホワイトアッシュなど白木系の樹種は多岐にわたります。

一言で「ナチュラル系の樹種」といってもそれぞれ木肌の質感や色合いが異なります。

それによって最終的な空間の印象も変わるので、どんな雰囲気が良いか、あるいは空間に合うのかは家具販売店のスタッフにも意見を聞いてみましょう。

 

 

ナチュラル系の家具をより引き立たせるテクニック


 

 

家具だけ浮いてしまうのでは?と心配な人は、ラグやソファのカバーをできる限り明るい色にします。

青の色素を持つウォールナットには特に「ライトグレー」は良く馴染みます。

他のインテリアの邪魔にもなりません。

明るいブルーやグリーンも相性が良く、それらを取り入れることで心地の良い空間となるでしょう。

そこに優しい光で照らしてくれる北欧デザインのペンダントライトなどを取り付けてみてはいかがでしょうか。

柔らかい光は少しハードなイメージがあるウォールナットも優しく見せてくれます。

また、明るい色合いの家具とも調和してくれる効果があります。

 

チェリー材を選ぶという選択肢


 

 

第三の選択肢は「赤みのある色合いの家具を選ぶ」ことです。

その際のおすすめは「チェリー材」です。

経年変化により赤褐色に染まったチェリーはウォールナットとたいへん相性が良く、定番のコーディネートのひとつです。

青の色素を持つウォールナットに対し、赤みのあるチェリー材を取り入れることで、空間そのものの落ち着いた雰囲気のなかに、温かみややさしさを演出することができます。

木目がくっきり力強く出るウォールナットに対し、チェリーの木目はあまり主張しすぎないことも好相性の要因のひとつ。

触り心地もウォールナットに比べチェリーは木のシルクとも呼ばれるほどすべすべな触り心地を持っています。

このように似た色合いながら触り心地や木目が異なる樹種を合わせることでメリハリがつき存在感が際立ちます。

樹種が統一されたコーディネートも洗練されていて落ち着きますが、こうした異なる樹種を取り入れることで、また違った味わいを感じ、使う楽しみも増していきます。

 

サペリ材の家具で落ち着きと華やかさが同居した空間に


 

 

ここ最近、ウォールナットとの相性も抜群によく、それでいて適度な装飾性を持つ樹種として注目を浴びる材があります。

それがアフリカ産の銘木「サペリ材」です。

ヨーロッパでは古くから高級家具や楽器に使われてきました。

リボン杢と言われる縞模様のような濃淡は光の当たり具合でキラキラと光り、今までその名前を知らなかった人々をも一瞬にして虜にする美しさです。

そんなサペリ材はチェリーよりも落ち着いた深い色合いを持ちながら華やかさも併せ持ち、ウォールナットとも良く馴染みます。

同じような色合いでありながら、そのコントラストがはっきりすることでお互いの良さを引き立てることで、落ち着きと華やかさが同居する空間が生まれます。

光の当たり方で表情が違って見えるサペリ材の特徴を活かすのであれば、上からまっすぐに光の当たる3灯のペンダントライトなどを使用するのもお薦めです。

食器や料理を美しく照らし、家族での団欒の時間がより豊かなものになるはずです。

 

森や林、自然がある場所に行くと土の色や木の幹というのは濃い、落ち着いた色であることが多いものです。

それに対し、その上にある葉や花は明るい色が多いもの。

ですが、その色合わせが破綻することはありません。

このように自然の色合いであれば濃淡に関係なくどんな色でも良く馴染みます。

フローリングも家具も無着色で仕上げる無垢材であれば当然どのような樹種を選んでも間違いはないです。

家具は毎日目にして触れるものです。

好きなものをお選びいただき、末永くお使いいただけるよう、迷いや悩みがある際には私ども家具蔵のスタッフにお気軽にお声かけください。

 

様々な内装での事例を見ることのできる実例紹介はこちらから

 

 

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (74)
  • [+]2023 (367)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (369)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.