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ブラックチェリーの魅力を堪能する一枚板と耳付きテーブル

2021.11.7

 

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依然人気の高い無垢材。

家具や内装、建具など住まいにまつわるものに使用するものだけでも数多くの具体的な樹種の名前が挙がります。

そんな数ある樹種のなかで特に人気の高いもののひとつに「チェリー」があります。

 

チェリーという木の歴史と人とのつながりは


 

 

正しくはアメリカンブラックチェリーという名前で、北米大陸の東部全域に分布します。

家具材として活用される広葉樹のなかでは最高峰のランクに位置する樹種であり、日本だけでなく、ヨーロッパやアメリカでも最も人気の樹種の一つです。

18世紀から19世紀にかけて、ニューイングランド地方で生まれたシェーカー教徒によって創られたシェーカー家具の職人たちが好んで使用していました。

時間と共に深くなるその色調は、世界的な優良材であるマホガニーに匹敵するものとして「ニューイングランドマホガニー」とも呼ばれていました。

家具だけではなく、工芸品ではパイプとしても広く知られています。

また、身近なところでは保存食用のスモークチップやジャム、樹皮からは咳止め薬が生成されます。

日本の桜と同じように薄いピンクの花を咲かせます。

桜は、ご存知のようにここ日本でも非常に人気の高い木であり、長火鉢や床柱、浮世絵や経文の版木、和菓子の型として様々な場面で暮らしに深く関わってきました。

チェリーも日本の桜と同様に、昔から人や暮らしと深い関わりを持ち続け、その魅力は長い間、人を魅了し続けているのです。

 

 

チェリー材の特徴は手触りと色合い


 

 

チェリーは木肌がきめ細かく、手触りが良いことが魅力の一つです。

世界中に存在する広葉樹の中でも、その木肌の滑らかさは群を抜いていると言って良いでしょう。

その魅力もさることながら、最大の魅力はその色合い。

しかもそれが使用していくうちに味わい深くなっていって表現される、というのが人気の理由の一つでもあります。

製材したばかりのチェリー材は淡い薄桃色で、そこからみるみる鮮やかな飴色へと変化していきます。

時間が経つにつれて深く赤味を帯びていくのです。

私ども家具蔵の店舗でも、製作されたばかりのチェリー材の家具と、年月が経って深い赤褐色となったそれを比較した際に、お客様は皆一様にその鮮やかな経年変化に驚かれます。

無着色の無垢材家具はどれも経年による色合いの変化を見せますが、チェリー材の経年変化のスピードと大きさは群を抜いています。

色合いの変化・味わいの深化は無着色で仕上げる無垢材家具ならではの醍醐味ですが、その感動を早い段階で誰でも味わうことができるのは大きな魅力です。

 

チェリーはどんな空間にも合わせやすい


 

 

その赤褐色の色合いは、明るめの内装の空間であればコントラストを生み、空間を広く見せてくれます。

落ち着いた色合いの内装でも、そこに華やかさを差し込みながら適度な落ち着きを併せ持って、すんなりと溶け込みます。

いわゆる「ミディアムカラー」といわれる、赤茶系の床材との組み合わせとも当然合います。

これは「鉄板」の組み合わせです。

その色合いや佇まいは、そこに置いた瞬間から、以前からそこにあるような、そんな雰囲気を持って見事に空間に溶け込み、多くの家庭で愛用されています。

 

 

チェリー材の一枚板テーブル・耳付きテーブル


 

 

不動の人気と知名度のあるチェリー材家具の中でも、特に人気があり、定番であるのがダイニングテーブルです。

そして数ある無垢材テーブルの中でもその代表格に「一枚板天板」を使用した「一枚板テーブル」があります。

あるいは「耳付き」と呼ばれる木の樹形を側面に残したままのテーブルもまた高い人気を誇ります。

厳しい自然を生き抜いてきたなかで培った奥行感のある表情や形状は、住まいという空間のなかで、優しくも確かな存在感を持って日常を彩ります。

この一枚板テーブル、あるいは耳付きテーブルの大きな特徴に、木の樹形そのままがデザインとして成立している点があります。

波打つような独特の形状は、不規則ながら目にもやさしく、また、触ると独特の凹凸感をもって私たちを癒してくれるものです。

自然の営みから生まれたものであるがゆえに、同じものが一つとしてありません。

元来が非常に活発な生育を見せる木なので、太陽光を求めて枝を張り、大きくなっていく中で様々な表情が生まれます。

「リップルマーク(さざ波紋)」とも呼ばれる、樹形の揺らぎの跡や、樹液が溜まった跡である「ガムポケット」という黒い斑点、枝葉が生えようとしていた痕跡である「ピンノット」。

これらはすべて「キャラクターマーク(個性)」として、チェリー材の価値を物語るものとなっています。

一般的な幅の板材を組み合わせた無垢材家具よりも、より幅広の部材を使用する一枚板テーブルや耳付きテーブルは、そんなキャラクターマークを存分に堪能できるものでもあるのです。

 

こうしたテーブルを製作するためには長い年月を刻んだ大木が必要です。

そうした悠久の時間の中で育まれた豊かな表情やぬくもり。

それが日常にあることは穏やかな喜びともいえます。

その価値を尊重し、そうして生まれた一つひとつ異なる表情を最大限生かしながら、使う人のことを思いながら丁寧に、丁寧に。

そうした職人の思いで生まれる、世界でひとつの、オンリーワンのテーブル。

無垢材チェリーの一枚板テーブル、耳付きテーブルは家具蔵各店で展示しています。

あなたも是非その魅力を体感してみてください。

 

チェリーの一枚板テーブルのご案内はこちらから

 

チェリーの耳付きテーブルのご案内はこちらから

 

 

 


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