無垢材のベッドフレームはここを見て選ぶ
2021.4.23
目次
人は一生の3分の1を睡眠に費やすといわれています。
そのなかで日本人のベッドの使用率は年々上がり、睡眠時にベッドを使うのはもはや当たり前となってきています。
つまり、人は「ベッドの上で」人生なかの非常に長い時間を過ごすこととなるわけです。
ベッドでの居心地・寝心地が良ければ快適な睡眠に繋がり、体と心の状態も整いやすくなります。
そんな場所であり、家具であるからこそ、大いにこだわって選びたいものです。
今回はそんな居心地や寝心地の良さをふんだんに生み出すことのできる、無垢材ベッドフレームの選び方についてお話ししたていきましょう。
ベッドフレームの役割とは
ベッドフレームはサイズの大小やデザイン、素材の違いはあれ基本的に「マットレスをはじめとした寝具を載せておくもの」というのが最大の役割です。
そのうえで睡眠の際にベッドを使用するメリットは健康面にあるといえます。
床面から約30センチ以下の空間には床から舞うホコリでいっぱいといわれています。
ベッドフレームを使用することでその粉塵から鼻腔・口腔内を守ることに繋がるのです。
そのことは快適な睡眠環境を維持すると同時に、健康にも大きな好影響を及ぼします。
また、ベッドフレームのヘッドボードには枕止めの役割と同時に壁面からの冷気・暖気・また湿気の影響を睡眠中に受けないようにする役割も併せ持っています。
無垢材と「それ以外」のベッドフレームの違い
一言でベッドフレームと言ってもその素材は様々。
また、「木製」と限定したうえでも、そこには「無垢材のもの」と「それ以外」の違いがあります。
無垢材とは原木(丸太)から切り出したままの自然な状態の木材をさしたものです。
ここでいう「それ以外」とは「木質系の加工材料」を指します。
この「木質系の加工材料」であるのが代表格である合板(ベニヤ=木材から薄く剥かれた単板を何枚か積層して接着したもの)で、その表面に化粧シートや、突板を圧着し加工した工業製品です。
大量生産が可能で扱い易く、同じものを安価に作ることを目的としています。
こうした素材の違いは、じつに様々な「差」を生み出します。
無垢材のベッドフレームは強度に優れる
無垢材のみで製作されているベッドは、長期間の使用に耐えうる強度を持っています。
重厚なフレームの躯体ゆえに歪みから発生する「軋み音」も出づらく、そのことがより快適な睡眠環境へと繋がるのです。
無垢材のベッドフレームは接着剤を多用しない
合板ではなく無垢材を使用することで、接着剤の使用量を抑えることができます。
現在殆どのベッドメーカーのフレームもいわゆる「F☆☆☆☆(フォースター)=ホルムアルデヒド等級の最上位規格を示すマーク」のものであり、いわゆる安全基準は満たしています。
しかし「F☆☆☆☆」ならホルムアルデヒドの臭いや発散量もゼロかというとそうではありません。
「F☆☆☆☆」基準にも多少の幅があり、現在の高気密な住宅が多いという現状、それに加え寝室という空間密閉度が高まる空間であることを考慮すると、少しでも避けたいものではあります。
しかし合板の場合、多量な接着材を使用して材同士の貼り付けを行うことは、つくりの上では致し方ないこととなります。
家具蔵の無垢材ベッドフレームは基本的に木組みでつくられており、オーダーを受けてから熟練の職人たちが一台ずつ丁寧に手仕事で製作しています。
仕上げの塗装含め、人体に影響の少ない成分のものを使用しており、「快適な睡眠と健康」を重視しています。
無垢材のベッドフレームは湿気に強い
ここ日本における独特の問題に「湿気」があります。
基本的に寝室では湿気が多くなりがちです。
無垢材にはその数々の効能の中に「調湿効果」があることが知られています。
湿気の多い寝室のような環境の中でも無垢材のベッドフレームであれば、適度な調湿効果は得ることが可能です。
無垢材のベッドフレームは「床板」を見る
マットレスの「下」にあたる場所をどのように支えるか。
これによって湿気の問題解決に差が生まれます。
マットレスの下の支えは一般的にベニヤや突板のボード等を張ってしまうことも見受けられますが、スノコやウッドスプリングなどによる支えの方が木をより多く利用し、湿度調整に一役買います。
特にこのスノコの厚みもベッドフレームにより様々です。
当然厚みがあるほど面積・体積とも広く多くの湿度の出入りが可能となります。
家具蔵の無垢材ベッドフレームはすべて、調質性にすぐれたシナ材をスノコに使用しています。
厚み50ミリにもなる極厚の無垢材スノコが抜群の調質性を誇り、寝ている間の汗や湿気の滞留を防いでくれるのです。
丈夫な構造か、も重要
ベッドフレームは睡眠をとる際に使用する家具です。
そこで使われる素材には強度と「揺れに強い」ことが求められます。
寝返りをしても安定した寝心地を得ることができれば、リラックスした状態で眠りにつけるでしょう。
無垢材、それも広葉樹でできたそれは素材そのものが丈夫です。
広葉樹とは「平たくて幅の広い葉を持つ木」のことです。
中身の組織の密度の濃い広葉樹は揺れにも強いので、ベッドフレームには最適なのです。
職人が伝統的な木組みの工法で仕上げる家具蔵のベッドフレームは、作りがしっかりとしており、寝返りを打った際などに気になるベッドの軋みとは無縁です。
ベッドへの行き来はもちろん、睡眠中に寝返りを打っても煩わしい音鳴りはしません。
この環境がより良い睡眠を生み出します。
体に直接触れるマットレスを良いもので、と考えて土台となるベッドフレームはコスト重視の方もいますが、ベッドフレームにも健康面での違いがあることを考慮すべきです。
デザインだけではない、こういった観点でベッドフレームを見直してみることは快適な睡眠環境にたいへん重要です。
家具蔵の無垢材ベッドフレームは皆さんを安眠へと必ずや誘ってくれるでしょう。
是非一度、お試しになってみてはいかがでしょうか。
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