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ウォールナットが「家具材のロールスロイス」と呼ばれる理由

2020.11.18

 

「ウォールナット」という木や木材の名前は誰もがどこかで耳にしたことがあるでしょう。

着色料には「ウォールナット色」というものがあるくらい、各分野で使用される有名な銘木です。

その人気の始まりは中世まで遡ります。

日本でも1970~80年にかけてウォールナットの人気が高まり、住居などの内装用の化粧単板や家具にも多く用いられました。

今日では世界中で「高級材の代名詞」となっています。

そうした変わらぬ人気と需要の高さから世界的な高級車ブランド「ロールスロイス」になぞらえて呼ばれるほどなのです。

今回はそんなウォールナットが「家具材のロールスロイス」と呼ばれる理由について紐解いていきたいと思います。

 

 

富の象徴であり人々の憧れ


「ウォールナット」とは、いわゆる「クルミ」の木で、世界中にたくさんの亜種が存在します。

日本において「ウォールナット」と呼ばれる材は、「アメリカンブラックウォールナット」を指していることが殆どです。

アメリカンブラックウォールナットは、カナダのオンタリオ州やアメリカ東部に自生する木で、実が食用になるほか、

前述のような様々な用途を持つため、古くから人々に親しまれてきました。

大きく枝葉を拡げ日陰をつくることから、庭木としても重用されていたようです。

硬く粘りのある材質が特徴ですが、厳しい寒さのもとでゆっくり時間をかけて成長するため、例えば奥行80cmの一枚板が採れる大径木になるには、ゆうに100年以上かかると言われています。

また「チーク」「マホガニー」と並び世界三大銘木のひとつに数えられる高級材として知られ、ブラックウォールナットの持つ独特の風合いと木目や、木肌の美しさを活かし、欧米では古くから高級木材として、天井や床などの内装、家具などに使用されてきました。

石やコンクリートの建築が多い国々で、空間にあたたかみと落ち着きを与えてくれるウォールナットは好んで用いられ、アメリカ大統領の演説台や最高裁判所のベンチ、ミラノ大聖堂といった歴史的な建造物などにも使われているのです。

このようなウォールナットを使った家具や高級車のウッドパネルなどはいわば富の象徴であり、人々の憧れでした。

1660年から1720年にかけてヨーロッパの家具市場を席巻したウォールナットの名を冠し、この時代は「ウォールナット時代」とも呼ばれています。

 

唯一無二の美しい表情


ウォールナット材の最大の魅力は、なんといっても紫色がかった暗褐色の深い色合いと、その美しい木肌です。

製材直後の木肌は明るい色をしていますが、辺材と心材の境にあるフェノール酸化酵素が空気に触れることによって、数時間で濃い鮮やかな紫を帯びた暗褐色へと変化します。

また、ウォールナットの木は空に向かってまっすぐに成長するため、多くは整った木目を持ちます。

部分的に含まれる波状や巻毛状の木目と混じりあうことによって、独特の美しい表情を作り出します。

幹が細いため、製材すると暗褐色の心材だけでなく、白太と呼ばれる辺材も現れます。

深いチョコレートを思わせる色合いと、周辺を彩る白い色合いのコントラストは、ウォールナットならではの唯一無二の表情を生み出します。

その独特な色のコントラストは、着色での再現は困難。

ウォールナットの価値をより一層高めるものとなっています。

さらに無着色で仕上げたウォールナットは時間とともに色合いを変えていきます。

深い暗褐色から黒味、紫味が和らぎ、徐々に茶色がかったやさしい表情に変わります。

これは紫外線による影響が大きく、紫外線を吸収することでウォールナットに含まれるタンニンが酸化し、赤褐色を経由して黄味がかった明るい茶褐色へ変化するのです。

そのことで木目も際立ち、当初とは異なった表情を楽しむことができるのです。

また、寒冷地が主な生息地であるウォールナットは「縮み杢」という表情をみせることがあります。

これは木目が波状に縮んでしわがよったように見える「杢」のことで、繊維方向の木目とは直交するように現れます。

風雨により樹木が曲がったり、枝の重みや降雪で樹木に荷重がかかったりすることで生まれると言われています。

これもウォールナットを彩る、独特且つ美しい表情のひとつです。

 

優れた加工性


ウォールナット材が高い人気を誇る理由、それは優れた加工性にもあります。

樹高は30~40m、胸高直径1.2~1.8mに達し、樹幹も真っ直ぐに伸びることで部材にできる部分も多く、廃材率が極端に低いという特徴を持っています。

ウォールナットは割れにくい上に、程よい硬さがあり非常に加工しやすく、造形を美しく仕上ることが可能な材でもあることから重用されてきた=人気が出たという経緯もあるのです。

乾燥後の狂いも少ない為、乾燥、加工技術の乏しかった時代から高級家具材や楽器、ライフルの銃床、工芸用材として重用されてきたのです。

また、耐久性にも優れており、心材は虫の被害も受けにくいとされているのです。

 

「ロールスロイス」が高級車の代名詞となったのは性能、乗り心地、耐久性、造形、ブランディングなどが総合的に高い水準にあり、また、それが認められたから、という経緯があります。

それゆえ富裕層に愛され、それが多くの人々の憧れともなり、今日の立ち位置をつくっています。

ウォールナットが「ロールスロイス」と呼ばれる理由も同じところにあるのではないでしょうか。

最高級とも評される、その素材の特性と相まって、多くの人の心をとらえて離さない、そんな理由です。

それでいて、合わせる空間を選ばない普遍性も併せ持つウォールナットは無垢材家具の入門編としてもぴったりの素材と言えます。

家具蔵では、このウォールナットの魅力を活かし、おおよそすべての商品をウォールナットで製作できます。

世界に名だたる高級車と並び称される銘木の、本物の深みや艶を体感してみるのはいかがでしょうか。

 

ウォールナット材の無垢材家具のある暮らしの事例はこちらから

 

 

 

 

 


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