チェリーの無垢材家具で得ることのできるメリットとは
2020.10.25
チェリー材とは
チェリー材。
特に家具材としてつとに有名なこの素材、総称はアメリカンブラックチェリーというものになります。
家具材のほか、様々な分野で多岐にわたって使われている材ですが、主に北米地域に多く生えている広葉樹で、アメリカやカナダの東部が主な生息地です。
この名前で、日本のさくらんぼより少し大きめの赤黒い果実の方を思い出した人もいるでしょう。
優しい木目の表情を持ち、その色合いは時間が経つにつれて深く赤みを帯びていき、鮮やかな飴色に変化していくことはこの樹種のもっとも大きな特徴です。
また緻密で滑らかな木肌を持ち、すべすべとした触り心地が多くの人を魅了します。
木は組織の大部分を占める導管の並び方により環孔材と散孔材に分けられます。
環孔材は太い導管が規則的に並ぶため、はっきりとした木目と木らしい手触り、散孔材は細い導管が不規則に並ぶため、淡い木目となめらかな手触りになります。
チェリー材は散孔材のため、滑らかで光沢のある木肌をしています。
その滑らかな触り心地は誰にとっても心地よく、「常に触っていたくなる」、そんな気持ちにさせてくれます。
チェリー材の温かみのある色合いがもたらす空間の演出
世界中に数多ある木の種類の中でもチェリー材ほど、最初とその後で顕著に色が移り変わり、鮮やかに変化していく樹は世界でもそう多くはありません。
家族が集まる食卓ではチェリー材の淡い木目は、食卓を彩る料理の色彩の邪魔をせず、その赤みは食欲をおおいに引き立たせてくれる効果もあります。
ダイニングは住まいの中でも、いわば「顔」とも呼べる場所です。
家族が集う空間として、来客をもてなす場所として、華やかで暖かみのあるダイニングを演出するのにチェリー材は最適な材ともいえるでしょう。
もちろんダイニング以外の空間においても、その滋味あふれる表情はあらゆる場所に良く合うので、他のインテリアとも喧嘩せず、前からそこにあったように馴染んでくれます。
木にはそれぞれ、立木の状態のときにできた、個性的な表情=キャラクターマークが存在します。
チェリー材でいえば、「ガムポケット」が代表的なもののひとつ。
樹木の成長段階において、細胞の隙間に滲み出た樹脂が固まった痕のことで、黒い点や線がその名残として残ります。
「リップルマーク(さざなみ紋)」は横方向に線状の杢が入ったもの。
成長過程に生まれたねじれの跡ですが、まるで波を打っているような緩やかで独特な表情は見ているだけで癒されます。
また、「ピンノット」という小枝の跡が樹皮に飲み込まれたものが点在することが多いのも特徴のひとつ。
どれも同じものはひとつとしてない、世界に一つの表情として、決して欠点ではなくむしろチェリーの価値を引き上げるものとして親しまれています。
使い込む程に触りたくなる柔らかな肌触り
チェリー材の木肌は非常に滑らかで、ずっと触れていたくなるような感覚にもさせてくれます。
テーブルやチェアが常に手が触れる家具。
その手触りが決定打となって、チェリーの家具を購入する人もいるほどです。
その緻密で滑らかな木肌は、手で直接触れたり、日々の拭き掃除でより美しい光沢を増していきます。
艶やかな質感とすべすべの木肌。
思わず触ってみたくなる、そしてずっと撫でていたくなる。
そんな魅力がチェリー材にはあるのです。
チェリー材の空間全体としてのコーディネート
家具を選ぶ際に多くの方が迷い、悩むポイント。
それは「その家具が自室に合うか否か」ではないでしょうか。
家具蔵の家具は無着色でつくられます。
いわば自然の色味であり、経年変化で色合いも変わってくるので厳密なカラーコーディネートの範疇からは少し外れるのですが、やはりその相性は気になるもの。
チェリー材は、そんな悩みや迷いに行き詰った場合の最適解となってくれる存在かもしれません。
明るめの内装の空間であれば、その鮮やかで深い色合いがコントラストを生み、空間を広く見せてくれます。
落ち着いた色合いの内装にも、暗くなりすぎず、適度な落ち着きを併せ持ってすんなりと溶け込む。
もちろん、ミディアムカラーといわれる、赤茶などの床材との組み合わせはもはや鉄板です。
先述のように、その色合いや佇まいは、お部屋に入ったその時から、以前からそこにあるような、そんな雰囲気を持って見事に空間に溶け込みます。
暖かみや木材の持つぬくもり、華やかでやさしい雰囲気を併せ持つチェリー材はそうした理由から多くの人に支持され、不動の人気と知名度を誇る家具材になったのです。
是非一度、チェリー材のもたらす色合いと柔らかな木肌を体感してみてはいかがでしょうか。
家具蔵では多くのチェリー材の無垢材家具を実際に展示し、その質感を体感していただけます。
おおよそすべての商品をチェリー材で製作できますので、お気軽にお立ち寄りください。
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