無垢材ベンチを有効に使う
2020.7.5
目次
ベンチとは「二人以上で腰をかけることができる長椅子」のことをさします。
古くは背もたれがない腰かけ用の台を「ベンチ」と呼んでいましたが、時を経るにつれ横に長くて数人が座れる長椅子全般のことを指すようになりました。
余談ではありますが、パワーリフティング競技の種目にもなっている「ベンチプレス」は、長椅子の上に寝ながら、腕の力だけで重量挙げを行うのでその名が付けられました。
さて、ベンチには様々な使い方やメリットがありますが、それが無垢材であれば尚更良いものになるでしょう。
そこで、今回のコラムでは無垢材で作ったベンチについて深く掘り下げ、ご紹介していきたいと思います。
ベンチのメリット
まずはベンチのメリットについてご紹介していきましょう。
基本的に背もたれがないものが多いのでチェアのように後ろに引いてから腰掛けることも必要がありません。
そのため、壁などのあまり余裕がないところに設置しやすいのが特徴です。
(※背もたれがついているベンチももちろんあります。)
また、一般的にはクッション材がついていないものが多く、シンプルなデザインのものが多くなっています。
コストパフォーマンス的にも、3人がけのベンチはチェア3脚よりも安い場合が多いのでコストカットできるのも大きなメリットです。
予算を抑えて良いものを買いたいという時には、ベンチでチェアの代用を行うことも良い選択肢かもしれません。
無垢材とは?
無垢材(無垢の木材)とは、伐採した天然木から角材や板など必要な形状に切り出した木材のことです。
無垢の木材には、触れることで感じる温かさがあり、木の優れた断熱性(熱を伝えにくい性質)は、私たちの体から必要以上に熱を奪うことがありません。
また、木の多孔質が湿度を調整してくれるので、高温多湿の夏や乾燥する冬にその力を発揮し、快適な住環境をサポートしてくれます。
そして無垢の木材は視覚的にも優しさをもたらすのです。
木目の模様や木肌の色の濃淡には「1/fゆらぎ」と呼ばれる動きのパターンがあり、これが人の目に心地良い刺激を与え、気分をリラックスさせてくれます。
木の香り成分には、アレルギーの原因となるダニやカビの繁殖を抑え、心地良い木の香りは現代のストレス社会において気分をリフレッシュさせるだけでなく、清潔で快適な室内環境を維持するためにも大いに役立ちます。
このように、無垢の木材には様々なメリットがあり、近年では無垢材で作られたベンチを購入する人も増えてきました。
それでは、実際にどのような空間に無垢の木材で作られたベンチが使われているのか見てみましょう。
無垢材ベンチの有効活用1.リビングテーブルとして
従来のリビングテーブルでは大きすぎると感じている方におすすめです。
テーブルだとどうしても奥行が取られ空間を圧迫してしまいます。
そんな場合には奥行の少ないベンチをテーブル代わりに使うと良いでしょう。
普段はテーブルに、来客時には着座用にと2役をこなす便利な存在ともなってくれます。
また、小さいサイズのベンチであればサイドテーブルとしても使うことができ、それが無垢材のベンチであればデザインはシンプルで空間のなかで悪目立ちすることもありません。
無垢材ベンチの有効活用2.寝室に
ベンチをベッドサイドに置く人も増えてきています。
長いものを平行に、またはベッドの幅に合わせて足元に。
ベンチの高さは平均で約40㎜前後なので寝ている体勢でものが取りやすい高さです。
使い勝手はもちろん、無垢材は調質効果もあるので快適な環境をつくり、癒しや安らぎを与えてくれます。
無垢材ベンチの有効活用3.観葉植物の飾り台として
植物を飾る台として無垢材ベンチを使用している方も多いのではないでしょうか?
無垢材、そして無着色の家具は、植物との相性は抜群でナチュラルで優しく温かい空間を作ってくれます。
また、無垢材のベンチは天板の厚みがしっかりとあるので大きめの植物を置くこともできます。
無垢材ベンチの有効活用4.大きいもの、小さいものの2台使い
大きなサイズのベンチに植物、小さなサイズにランタンや照明などをレイアウトして、大小ダブル使いで空間のグレードアップを。
ベンチに植物を置くことで、高い位置の窓にも植物の葉が届くので、陽の光をたくさん浴びさせてあげられます。
無垢材ベンチの木の温もりとランタンの優しい灯りで、癒しを感じるコーナーを作ってみては如何でしょうか。
無垢材ベンチの有効活用5.玄関先にも
玄関で座る場所が欲しい、モノを置く場所が欲しいと思ったことはありませんか?
そんな要望を満たしてくれるのがベンチです。
コンパクトな無垢材ベンチであれば空間を圧迫せず、玄関のインテリアとして使うのもおすすめです。
植物を置くのは勿論、お気に入りのディフーザーなどを置き、帰ってきたときにホッとする空間をつくり上げられます。
家具蔵の無垢材ベンチ
家具蔵の無垢材・無着色のベンチは熟練した職人によって手作業で生まれるものです。
樹種やデザインの選択はもちろん、サイズのオーダーも自由自在。
また、無垢材・無着色の家具は経年変化と呼ばれる色素変化も楽しむことができ、成熟していくにつれて「時間の色」とでもいうべき独特の味わいを醸し出していきます。
艶やかさを帯びていく木肌は、手に触れ腰を掛けるごとに、使う人の心と体にしっくりと馴染んでいきます。
塗装はあくまでも薄く、木の風合いを活かしながら、汚れの付着をしっかりと防ぎます。
もちろん、人体にも環境にも優しいものを使用しているので、安心して使用することができます。
いかがでしたか?
ベンチの種類は色々ありますが、それが無垢材・無着色のベンチであれば様々な用途でお使い頂けます。
本来の目的である着座用としてだけではなく、様々な役割をもった万能家具として。
本物の木のぬくもりや風合いを感じられる無垢材・無着色のベンチはきっと一生ものになってくれることでしょう。
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