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家族で食事今と昔 ~その時間の大切さ~

2021.10.17

 

 

「人生は,楽しみや温もりや安らぎだけでなく,悲しみや涙でも満ちている。うれしくても悲しくても,人は食べなければならない。うれしい時も悲しい時も,素敵な食事で元気になれる」。

これはローリー・コルウィンというアメリカの作家のことばです。

日本の暮らしには「1日に1度は家族そろって食卓を囲む」という大切な習慣が多くの家庭に何10年か前にはありました。

大切な家族の時間にはテレビを観たり,ヘッドホンで音楽を聴いたり,スマホで動画を見たりメールを送ったりはすることはありません。

このほっとするひとときに,料理を楽しみながら,家族の絆を強め,その日の学校や会社での出来事を話して一緒に笑うという大切な時間であったはずです。

しかし今では,家族揃って食事とることは難しくなってきています。

みんなで食事をするのは特別な時だけ,という家庭は少なくないのではないでしょうか。

家族そろっての食事が難しいのはなぜなのでしょうか。

そもそも、この昔ながらの習慣を守ったほうがよいのでしょうか。

そこには、家族のそれぞれにどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

 

消えゆく習慣である「家族での夕食」


 

 

「家族での夕食」が数10年の間に急速に減っているという事実は,人と人とのつながりが急速に変化しているということでしょう。

この現象の背後にはどんな要因があるのでしょうか。

はじめに考えられることは共働きが増え長時間働かなければならなくなっているという背景があります。

特にひとり親は経済的に厳しく,時間に追われていることも多いでしょう。

そのような状況ではゆっくりと家族で時間を合わせてお食事をしよう、ということにはなかなかなりません。

次に考えられることとして今は生活のテンポが速くなり,空いた僅かな時間にファストフードをかき込むことということが増えています。

大人だけでなく子どもも,スポーツや課外活動、塾など多くの予定を抱えて食事にゆっくり時間を割くこと自体が難しくなってきています。

一緒に食事をしたくても、様々な活動が家族の時間に制限を掛けてしまっているようです。

さらに,父親たちの中には夕食の時に子どもがうるさく騒ぐのを嫌がって,子どもたちが寝たあとに帰宅し一人でゆっくり食事をしたいという人がいるようです。

早くに帰宅した場合も,まず子どもに食事をさせて寝かしつけてから,夫婦でゆっくり落ち着いて食事をする場合もあるようです。

このような様々な理由で,家族が一緒に食事を取らなくなったという背景があります。

さらには誰もが「食事」という行動を大切な時間という認識を持つことなく過ごしているようにもなってきました。

 

昔ながらの食事スタイルは子に好影響を与える


 

 

家族での食事は,親が子どもの感情をケアすることができる機会にもなります。

夕食の食卓は,「子どもとのコミュニケーションを取り,くつろいだ雰囲気の中で自分に関心を向けてもらう場」となります。

家族での夕食は成長途中の子どもの健全な精神育成において重要な時間を担っています。

家族での食事は,子どもが精神的バランスの取れた健康的な暮らしを送るのにも役に立ちます。

コロンビア大学の全米中毒薬物乱用センターの調べによると,週に5回ほど家族と一緒に食事を取る子どもは,不安や退屈や無関心など心の問題を抱えることが少なく,精神面での安定から学校での成績も良くなる傾向があるようです。

親にとっても、子どもとの会話や悩みを聞くこと、それに答えていくことで子供への教育力が高まり、親としての影響力も高まるのではないでしょうか。

 

 

 

家族の食卓をつくるためにできること


 

 

家族が一緒に食卓を囲むためには、その家族全員にもたらされる有意義さ、大切さを理解し、その時間をつくるための家族全員の意欲が大切となります。

親であれば家族との夕食に間に合うように帰宅するために仕事を効率化したり、一番遅く帰宅する人に時間を調整したり、まずは家族みんなが少し努力し行動に移すことが大切になってきます。

会社での仕事と同じように,食事の時間についてまたはそれ以上の価値を感じ家族との時間を工夫しながら取らなくてはならないでしょう。

 

家族で食事をするときに身に着くもの


 

 

食事での会話の中で子どもは,しっかりと相手の目を見て、話したり聴いたりできるようになります。

ですので、子どもにとっては会話の仕方を学びえる大きな機会となります。

そうすることで語彙も増え,自分の考えを上手に相手に伝えることができるようになります。

また、食事の時間が決まる事で規則正しくて健康的な食事の習慣も身につきます。

食事だけではなく、食事の準備にもメリットがありそうです。

テーブルに食器を並べたり片付けたり,食事をよそったりできる、料理の手伝いもでき、食事の準備を手伝いながらコミュニケーションも取れ、家事も学ぶことができます。

 

 

「食事の時間の大切さ」についてご理解いただけましたでしょうか。

さらにその大切な時間をより心地良くすることが家具でできるかもしれません。

「食事の時間の質」はテーブルや椅子の選び方で大きく変わってくるのではないでしょうか。

家族がゆっくりと会話を楽しみながら一緒に食事をするには長く座れる椅子が必要となってきます。

また、家族分の多くの料理を並べ、気持ちよく過ごすにはゆとりのある大きなテーブルが必要となってきます。

またそのテーブルが天然木の温もり溢れるものだったらどんな気持ちで食事ができるでしょうか。

無垢材家具が家族の絆をつなぐ「食事の時間」をさらに心地よい時間にする活躍が出来れば嬉しく思います。

家具蔵各店では心地よくお食事ができる手づくりの無垢材テーブルと長く家族の時間をサポートできる椅子が多く展示しております。

ぜひ一度ご覧にいらっしゃってください。

 

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