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インテリアプランに「視線計画」をとりいれる

2024.6.14

 

 

空間をセンス良く見せるにはどのようなものを配置するかは非常に重要です。

そのうえでそれを「どこに」「どれだけ」レイアウトするのかも同じくらい重要といえます。

効率よく、美しく、使いやすく。

それを叶えるためにとり入れたい考え方に「視線計画(ビジュアル・アクシス)」というものがあります。

ここで言う「視線計画」とは室内空間において「人の視線がどのように動くか」を考えながら家具を含めた調度品・インテリアの選択や配置を検討することです。

これによって、空間の視覚的な魅力は向上し、同時に使い勝手や居心地も1ランク・2ランク上のものとなります。

 

視線計画は誘導」と「ナビゲーション」効果を生む


 

 

部屋や空間の中、あるいは部屋と部屋。

その移動はスムーズである方が良く、そこには視認性が必要です。

あるいはあえて見えないようにしておきたい場合もあります。

ここに視線計画を適切に活用することで空間におけるそれぞれのインテリアの視認性や人の移動のしやすさ、そして印象度を大きく高めることが可能になります。

例えば、玄関から目立つ場所に絵などを飾ることは訪問者がそこからどの方向に進むかを誘導する役割を果たします。

同時に視点が向かう先をつくることで空間全体に奥行きを与える効果も併せ持ちます。

あるいは、照明を効果的に使用することでも空間における誘導性を高めることができます。

人は自然と明るい方へ向かう習性があります。

これは心理学的にも広く認められている概念です。

これらを計算したインテリア空間をつくることで、スムーズな動線を示すこともできるのです。

スポットライトを使って特定のスペースを強調する、反対に間接照明を使って曖昧な灯りを表現する。

照明を効果的に使用することで空間の雰囲気を高めると同時に、進行方向や目が向く先のナビゲーションの手助けをします。

 

視覚」の快適性が向上する


 

 

「見えやすい」というのは普段は意識しなくても快適な暮らしには必要な要素です。

その「見えやすさ」、つまり視覚における快適性を視線計画は提供してくれます。

視線が効率よく移動するような家具やインテリアの配置は視覚的なストレスを軽減させます。

分かりやすく言えば「整理整頓され」「秩序がある」と心が落ち着き、無秩序な環境=散らかっている状態は注意を散らし、ストレスを感じさせる原因となるということです。

さらに左右対称的な、あるいは均等な配置は、人の目にとって自然でリラックスしやすいものに映ります。

バランスのよいインテリアの配置はとても重要な要素なのです。

 

デザインの一貫性と調和が与える効果とは


 

 

素材や色のトーン、あるいはデザインの方向性が同じもので揃えられた空間に嫌悪感を抱く人はあまりいません。

インテリアにおいて「計算された無秩序」は歓迎されるものですが、配置しているものに一貫性と調和があることは

視線計画=視覚的な快適性を高めるうえでも有効です。

統一感のあるデザインや色使いは、部屋が一体となった印象を与え、狭い空間でも広がりを感じさせてくれます。

また、デザインの一貫性はプロフェッショナルで洗練された印象を与えることができるでしょう。

さらに異なるエリア間、つまり同じ家屋における知が部屋で視覚的な連続性を確保することは空間全体が統一された印象を与えてくれるはずです。

この場合、違う部屋でもそこに置くインテリアのテイストを揃えるということに繋がりますが、覚的な連続性があると、エリア同士がつながりを持ち、そのことで全体の空間が広く感じられます。

統一感のあるインテリアデザインは、美的価値を高め、空間全体の魅力を増幅させます。

 

効果的に空間にアクセントをつける


 

 

空間のなかで目を引き付けるものを置く、あるいは飾ることでアクセントをつけるのが有効であることはよく知られています。

それは視線計画の考え方の中では特定のアイテムやエリアを視覚的に強調することに繋がるとされています。

そこにはメリハリが生まれ、空間に奥行き感を演出することに直結します。

視線計画のなかでこの手法を使用するならば入口から奥に当たる部分に壁と全く色合いの違うものを飾るなどのいくつかのセオリーも存在します。

同時にそこに住む人の趣味や個性を表現することにも繋がり、どのように表現するか腕の振るいどころと言えます。

また、アート作品や観葉植物でこれを表現するならば家具やカーテンなどのインテリアを違い、比較的場所の移動や飾る物自体の交換もしやすいのでどんどん挑戦してみることをお勧めします。

 

感情とムードを色使いでコントロールする


 

 

空間全体、あるいは一部の色使いもこの視線計画の考え方で話すことができるものです。

例えば、壁の一部を暖かい雰囲気の色合いにし、視線が自然にその部分に向かうようにすることで、心地よい雰囲気を醸成することができます。

色は感情に強い影響を与えます。

適切な色彩の選択で空間のムードを大きく変えることも可能です。

あくまで一例ですが、暖色系はエネルギーや活力を感じさせる色であり、リビングルームやダイニングルームでの使用が効果的です。

寒色系は落ち着きやリラックス感を与える色で寝室やバスルームでの使用が適しています。

ベージュ、グレー、白など中性色バランスや安定感を感じさせる色でどの部屋でも使いやすい色となります。

 

 

実は特別意識していなくても知らず知らずのうちに行っているものもありますが、視線計画はインテリアデザインの成功に不可欠な要素と言えます。

視線計画は空間の使い勝手や美しさを向上させるだけでなく、居心地の良い環境を提供するための基盤となります。

空間がどのように見えるか、感じるかによって快適性は大きく変わってきます。

家具蔵では無垢材家具の提案を行っていますが同時にインテリアプランもお話ししています。

より快適で暮らしやすい視線計画を伴ったインテリアプランをお客様ごとに合わせて作成いたします。

ぜひ一度家具蔵各店へお越しください。

 

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