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無垢材の魅力を再確認する

2019.10.18

 

無垢材のイメージ、といってどんなものが思い浮かぶでしょうか。

「質感があって温かい感じがする…」と漠然とポジティブな印象を持っている方は多いのではないでしょうか?

「素材そのままの、混じりけがないもの」として「無垢」という言葉を使います。

木の世界においても、丸太から切り出したままの自然な状態の木材、つまり「木そのもの」を「無垢材」と呼んでいます。

聞きなれた言葉かもしれませんが、それでは実際に無垢材の何が魅力となるのでしょうか?

知っているようで意外と知らない奥深い世界。

今回はこの無垢材の魅力を掘り下げることで無垢材の何が人を魅了するのか再確認してみたいと思います。

 

調湿効果が得られる


無垢の木はその内部に、たくさんの小さな空洞(細胞)がある多孔質という構造をしています。

この空洞が、空気中の湿度が高い時は湿度を吸い、空気が乾燥してくると水分を吐き出す働きをするのです。

木材が「呼吸している」といわれるのは、こうした調湿の働きのためです。

室内にできる限り無垢の木材を取り入れていけば、高温多湿の夏や乾燥する冬にその力を発揮し、快適な住環境をサポートしてくれます。

また、この調湿効果は意外なところでも効果を発揮します。

それは冬場を中心に流行するインフルエンザの発生も抑えてくれるのです。

インフルエンザは空気の乾燥している環境でしか長期間生できないため、湿度が50%以上になるとウイルスの多くが死滅していきます。

インフルエンザによる学級閉鎖の割合を木造校舎とRC校舎を比較した場合、RC校舎と較べ、木造校舎では罹患が約1/3程度しか発生しなかった、という調査結果もあります。

 

目にやさしい


無垢の木は、視覚的にも優しさをもたらしてくれます。

木の年輪の間隔は「1/fゆらぎ」といわれています。

「1/fゆらぎ」とは、自然界に観られる現象で浜に打ち寄せる波や人の心拍など規則正しいものと不規則なものがちょうどよいバランスで調和したパターンのことをいいます。

人はこの不安定さが人に心地よさを与える効果があるともいわれています。

木の年輪や木肌の色の濃淡などもこの「1/fゆらぎ」のパターンがあり、気持ちをリラックスし安らぎを感じることができるのです。

同時に木の表面にある凹凸は、太陽や照明などの強い光を分散し、人の目に最も心地よいとされる光の反射率50%~60%にまで抑えてくれます。

パソコンやスマホの画面などで疲れやすくなった目には、この木の穏やかな反射率が落ち着きをもたらしてくれます。

 

リラックスする香り


木にはフィトンチッドというリラックス効果をもたらす成分が含まれています。

フィトンチッドとは、虫や細菌から身を守るために樹木が自ら発散している物質で、木の香り・色などのもとになる成分です。

そしてこのフィトンチッドは森林浴に代表されるように、人間にとっては癒しをもたらす効果があります。

血圧を下げたり、脈拍の乱れを少なくするなどの自律神経を安定させる効果が実験で確認されています。

 

木材の温もりを感じる


鉄やコンクリートなどに触れた時、ヒンヤリとした冷たさを感じます。

これは、物質に人間の対応が伝わり、触れた箇所から熱が急速に逃げていくためです。

これに対して、無垢の木材には、触れることで感じる温かさがあります。

木の優れた断熱性は、私たちの体から必要以上に熱を奪うことがありません。

無垢の木材が熱を伝えにくいのは、その構造が小さな細胞の集合体であるためです。

それらの空洞の中には、熱の伝導を妨げる性質を持つ空気がたくさん含まれていることから、木は鉄の330倍、コンクリートの10倍ともいわれる高い断熱・保温効果を発揮します。

木の床などに腰を下すと、冬でも温もりが感じられるのはそのためです。

 

 

耳にもやさしい


美術館や病院などで、自分の足音が響いてしまって困ったことがある人もいるでしょう。

大理石やコンクリートは、音をほぼ吸収せずに撥ね返すため、残音が残り、耳障りに感じられることがあります。

しかし、木材には、低温・中温・高温をバランスよく吸収する働きがあるため、室内に木材を使用した場合、不快な雑音が吸収され音がまろやかになります。

これは木が多孔質の素材であるからこそ得られる特性。

目には見えないミクロの孔がそんな効果を生み出してくれています。

世界の優れた劇場やコンサートホールに木材が使用される理由は、こういったところにもあります。

 

このように、無垢材にはこれだけ多くの恩恵があることに驚かれる方もあるのではないでしょうか?

そもそも日本では古来より木は人に身近な存在であり、いつの時代も木から様々な恩恵を授かってきました。

神社や仏閣に使用される木もあれば、お茶碗などの日用品として活用される木もあり、私たちが自然の木を見て、ほっと安心するということも頷けます。

そのような木の文化を大切にしてきた国の人たちの想いに寄り添うことができるよう、私たち家具蔵では無垢材にこだわった家具づくりを行っています。

皆さんも是非、家具蔵各店にて無垢材家具の風合いや色合いの変化など体感しにご来店下さい。

 

無垢材家具の魅力をさらに詳しく

家具蔵各店のご案内はこちら


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