失敗しない「マットレスの選び方」とは
2019.10.8
就寝時の健康とマットレスの関係性
就寝時、あおむけの状態では頭部と背中、腰とかかと付近の4カ所で身体を支えています。
最も負荷のかかる腰には、全体重の約44パーセントの荷重がかかると言われており、荷重がかかったままの状態で就寝していると腰痛を引き起こすリスクがありますが、マットレスを使うことでリスクを下げる効果が期待できます。
ただし、体型に合わないマットレスを選んでしまうと、起床時に身体がすっきりしなかったり、身体の節々が痛くなったりする可能性があるため、自身の身体に見合ったマットレスの選び方が大切なポイントです。
マットレスの選び方
マットレスの選び方として、横になった際にどれぐらい身体が沈み込むのかを確認することが重要です。
柔らかすぎるマットレスは、身体が安定しないため寝返りが打ちにくく、寝返りの際に筋力を使うために熟睡しても疲労感が残ることがあります。
横になった身体を支えている背中や腰がマットレスに沈み込むと、背骨が曲がった状態で就寝することになるため、腰や背骨への負担が増えるリスクを生じます。
一方で硬すぎるマットレスの場合、接触する部位が圧迫されることで血行が悪くなるだけでなく、ひどい時にはしびれや痛みが生じる恐れがあるため、理想の寝相を追求する上でマットレスの硬さにこだわることはとても大切です。
理想的な寝姿勢は、起立時の姿勢に対して、背骨がやや緩やかなカーブを描くような状態であると言われています。
背骨が緩やかなカーブを描くことで、非常に楽な姿勢を取ることができるからです。
睡眠に入りやすい姿勢や、熟睡しやすい姿勢は人それぞれですが、場合によっては必ずしも健康的な姿勢であるとはいえないことを理解した上で、身体の一部に負担がかかりにくいマットレスを探すことが大切です。
人生の約3分の1は睡眠時間であることを意識し、身体に合ったマットレスを探すことを心がけましょう。
具体的な選ぶ基準は
マットレスの購入方法として押さえておくポイントの1つは、実際にマットレスに触れて確かめることです。
インターネットの評判や口コミ評価、店舗スタッフの意見を参考にしつつ、手に触ってマットレスの弾力性を確かめるほか、実際に横になってみて寝ている状態を体感することで身体に合ったものかどうかを確認できます。
一般的には、あおむけの姿勢で心地よいと感じられるかどうかが重要なポイントですが、マットレスと腰の間にできるすき間が約20ミリから30ミリ空いていると、S字型の理想的な姿勢になります。
マットレスと身体との間に、どれぐらいのすき間ができているかどうかを確認するとともに、横向きの状態で姿勢が楽かどうかも忘れずに確かめておきましょう。
寝ている状態の姿勢を確認した後は、寝返りがスムーズにできるかどうかをチェックします。
寝返りをする際、身体のどこかに余計な力がかかっていないかどうか、一部の筋力に力を入れていないかどうかを意識して寝返りを打つことがポイントです。
寝転んだまま身体を横にゆすったとき、マットレスの揺れがどれぐらい大きいか確認することも大切な要素の1つです。クイーンサイズやキングサイズなど、2人で同じマットレスを使用する際に、相手の寝返りで揺れが生じ、横揺れがひどい場合は睡眠が妨げられるリスクがあるため、揺れの少ないマットレスを選ぶようにしましょう。
きしみ音が出ないかどうかも重要です。
日本は高温多湿の地域が多い反面、気候に見合ったマットレスを選ぶことで快適な睡眠が期待できます。
湿度の高い地域であれば、できるだけ通気性のよいマットレスを選ぶようにします。
通気性が良くない素材を使用しているマットレスの場合、じめじめした梅雨の時期などでカビが発生する恐れがあり、アレルギー反応を引き起こす要因の1つとなるため、使用素材をしっかりとチェックしましょう。
ベッドフレームも大事な要素
自身の体型に合ったマットレスを見つけることができたら、マットレスのサイズに見合うベッドフレームを探します。一般的に、ベッドフレームは床から浮かせた状態で設計しているため、通気性がよく衛生的です。
ベッドフレームの選び方として、フレームと床材は身体をしっかりと支える構造になっているかどうか、長期間に渡る使用に耐えうるだけの強度を確保しているかどうかなど、特に骨格の構造を確認します。
床材に無垢材を用いることで、ベッドフレームの剛性を確保できるだけでなく、無垢材の調湿効果によって快適な睡眠環境が期待できるため覚えておくと便利です。
ベッドフレームの床上高さについても考慮しておく必要があります。
マットレスを敷いた状態でベッドに座る際に、椅子に座るぐらいの高さであれば、起床時や就寝時の動作がスムーズになるため覚えておくことが大切です。
一般的なマットレスの厚さと、家具蔵で取り扱っている床上高さ200ミリタイプのベッドフレームを使用することで、ちょうど椅子に座るくらいの高さになります。
マットレスを敷いたベッドに座ると、足の裏が地面に接した状態になり身体が動きやすくなるため覚えておきましょう。
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