KAGURA OFFICIAL BLOG

一枚板にまつわる「専門用語」を知り、木に詳しくなる

2019.8.9

みなさんは、ダイニングテーブルにする一枚板を探すときに、何を参考にしていますか?

今日は、そんな一生ものの一枚板選びに知っていると役に立つ専門用語をご紹介します。

一枚板にまつわる専門用語を知って、木に詳しくなって、一枚板選びの達人になってください。

 

一枚板テーブルが出来るまでの専門用語


●製材にまつわる専門用語

一枚板テーブルづくりの始まりは、一本の原木との出会いから始まります。

それぞれの木材のふるさとで出会った大径木の原木は、一流の職人によって板になります。

この工程を製材といいます。

この際、鋸の入れ方によって木目の現れ方も変わって来ます。

原木に対して、中心をずらして水平に鋸を入れると、「板目」という木目がとれます。

「筍のような」とか「山を示す地図の等高線のような」というとわかりやすいでしょうか。

ちなみに、この板の樹皮側の面を「木表」、中心側の面を「木裏」と呼びます。

原木に対して垂直に中心に向かって鋸を入れると、「柾目」という木目がとれます。

線状にまっすぐな木目で「糸のよう」と例えられることも。

原木からいわゆる「一枚板」をとろうとする場合、より幅広に取れる原木に対して中心からずらして水平に鋸を入れる「板目取り」になります。

この「中心からずらして、水平に」と言葉にするのは簡単ですが、単純に均等に挽けば良いという訳にはいきません。

原木の姿を見て、「コブ」や「ナリ」の状態からその木の性格を見極め、木目を想像しながら挽き方を決めるのです。

鋸を入れる位置や角度など、一つ一つの所作が真剣勝負となる、手に汗握る緊張感漂う現場となります。

●天然乾燥(自然乾燥)

原木を製材して板になって一枚板テーブルの出来上がり!

では終わらないのが一枚板づくりです。

いや、もしかしたらそれで終わりのいわゆる「未乾燥材」を販売しているところもあるかもしれません。

そこは、要注意のチェックポイントです。

永くお付き合いする一生モノとして選ぶなら、しっかりと乾燥が施されているか必ず確認しましょう。

「一寸一年」(約30ミリの厚さで1年の乾燥が必要)という言葉もあります。

厚さや樹種、気候に応じて適切な含水率になるまで天然乾燥を施されていることが安心の証なのです。

製材を終えた材は、風邪通しを良くするために板と板の間に桟棒をはさみ、積み重ねられた状態で乾燥期間を過ごすことになります。

家具蔵では、最低1年以上を掛けて含水率が12%から13%になるまでゆっくり天然(自然)乾燥を行い、さらに含水率が6%から7%になるまで機械乾燥と養生を行います。

ここまですることで、現代の気密性の高い室内で私たちが快適に過ごすためのエアコンなど、木にとっては過酷な環境にも適応できる体質になることが出来るのです。

●木取り

製材から乾燥までを終えた一枚板は、木目や形状を最大限その魅力が引き出せるように木取りします。

ここにも、腕利きの職人技が活かされ、一枚板の魅力を演出しているのです。

一枚板テーブルは「一枚板だから価値がある」では無いことは、もうお分かりですね。

携わったすべての人の努力と知恵と技が、その一枚板の表情に現れるのです。

それが、一枚板テーブルの本当の価値なのです。

 

一枚板の専門用語


●耳

一枚板や無垢材テーブルを扱うショップなどで「耳」「自然耳」「耳付き天板(テーブル)」、など「耳」という表現を目の当たりにします。

この「耳と」は、いったいなんでしょう?

この「耳」とは、切株を上から見た時でいうと一番外周の部分で、樹皮の内側のことです。

テーブルになった際には「長手側(長方形の長い辺)」の側面にあたる部分。

耳付きのテーブルの魅力のひとつにその形状のユニークさがあります。

耳の形状は、木の生き様そのものですから、二つと同じものがありません。

そのおおらかなカーブはまさに自然美。

「ゆらぎ」がある形状は見て、触れて、それだけで癒されてしまいます。

●成長輪(年輪)

木の成長は、形成層で細胞分裂が起こることによって大きくなります。

この細胞分裂は、周囲の環境条件によって活発になったり不活発になったりします。

私たちが住んでいる日本には春夏秋冬の四季があります。

日本のように一年の周期がはっきりしている環境下で育つ木々には、細胞分裂の活発不活発によって色の濃い部分と薄い部分の組み合わせが一年に一周ずつ出来るので、年輪とよぶようになりました。

熱帯雨林に見られる雨季と乾季など、環境条件の下では1年に1周とは限らない不明瞭なものになるので、成長輪と呼ばれることが一般的です。

サペリやブビンガといったアフリカ材などをご覧になる際は、成長輪を意識して見てみてください。

●木目と杢

木目とは、天板面の表情をそう呼びますが、主に年輪(成長輪)が表面に現れて模様に見えることを木目と言えます。

さらに、木が成長する過程で旋回しながら育つことで、木の繊維が交差したことで光の反射によって見えるサペリのリボン杢。

丸太の中心から放射線状に発達した放射組織が表面に現れた時に見えるナラ材のトラフ杢。

幹が二方向に分かれる付け根の部分に現れるサバ杢。

こういった「杢」「〇〇杢」と称されるのは、年輪(成長輪)に限らず、その木の生き方が模様として現れ、それを見る私たちを楽しませてくれるものです。

木目や杢は、この樹がどんな生き方をしてきたのかを想像する手がかりとも言えます。

一枚板と出会ったら、この木目や杢、表情を手掛かりにその樹の立ち姿を思い浮かべる。

そうしてその木がこの一枚板になるまでの悠久の時間に思いを馳せることはきっと豊かな時間となるはずです。

 

家具蔵の家具作りについての詳しい解説はこちらから

家具蔵が扱う一枚板天板のご紹介はこちらから

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2019 (238)
  • [+]2018 (112)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (36)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)