シニア世帯で必要な家具選びのポイントとは?
2025.11.06
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高齢化社会が進む中、多くの家庭で「シニア世帯」の暮らし方が注目されています。

身体の変化や生活スタイルの変化に伴い、家具選びにも特別な配慮が必要になってきます。

若い世代にとって快適な家具が、シニアにとっては使いにくく、時に事故の原因にもなりかねません。

だからこそ、シニア世帯に適した家具選びは、安全で快適な暮らしを支えるうえで非常に重要です。

今回は、シニア世帯における家具選びのポイントを「安全性」「使いやすさ」「快適性」「将来を見据えた視点」の4つに分けてお話します。

安全性を最優先に

シニア世帯の家具選びで最も大切なのは、安全性です。加齢とともに筋力やバランス感覚が低下し、ちょっとした段差や角、滑りやすい床での転倒事故も増えてきます。

家具の構造や配置によっては、そのリスクを高めることもあります。

 ●転倒リスクの低減

家具の角はなるべく丸みを帯びたデザインのものを選びましょう。

生活動線に隣接するテーブルの場合などは、テーブルの角だけでなく、脚の形状にも配慮が必要です。

脚が細く不安定な家具や、キャスター付きで動きやすい家具は、手をついて体を支えようとした際に、転倒の原因になる可能性があります。

椅子などの場合、立ち座りの際にどこに力が加わっているのか、その際にバランスが崩れないか、本人または身近な人がショールームなどで、実際に試してみましょう。

 ●動線を確保する

家具は部屋の動線を妨げないように配置しましょう。

歩行スペースは最低でも60cm以上確保することが望ましく、車椅子や歩行器を使う可能性がある場合はさらに広く取る必要があります。

使いやすさ(操作性とメンテナンス性)を重視する

加齢によって、視力・握力・関節の可動域なども変化します。

そのため、家具は「操作が簡単であること」「メンテナンスがしやすいこと」が重要になります。

●扉・引き出しの操作性

小さな取手や重い引き出しは、指先の力が弱くなった高齢者には扱いづらくなります。

握りやすい大きめの取手、軽く引き出せるスライドレールやソフトクローズ機能のあるレールを使った収納がおすすめです。

扉は引き戸式がより便利さを感じるでしょう。

開き戸はスペースを取り、閉め忘れるとぶつかるリスクも高いため、体の負担を考えると引き戸がより安心です。

●掃除のしやすさ

床との隙間が大きすぎず、掃除機が入りやすい高さがベストです。

また、ほこりが溜まりにくい構造(装飾など凹凸が少ないシンプルなデザイン)もメンテナンスを容易にします。

汚れにくい素材や、表面がコーティングされた家具は、拭き掃除だけで清潔に保ちやすくなります。

快適性と心地よさは欠かせない

シニア世帯では、在宅時間が長くなる傾向があります。

日常を過ごす場所が心地よい空間であることは、身体的な健康だけでなく、心の健康にも直結します。

●座り心地のよい椅子やソファを選ぶ

座面が低すぎる椅子や沈み込みが深すぎるソファは、立ち上がるのが困難になります。

座面の高さは40~45cmが一般的にちょうどよく、背もたれと肘掛けがあると身体を支えやすくなります。

長時間座っても疲れにくいクッション性や、姿勢を正しやすい形状も重要です。腰痛の予防にもなります。

●落ち着いた素材と色味

無垢材や布など、温かみのある素材は安心感を与えてくれます。

視覚的な刺激が強い色よりも、天然色やアースカラー、中間色(ベージュ、ブラウン、グレーなど)がリラックス効果を高めてくれます。

無垢材など自然素材を使った家具は湿度調整機能にも優れており、快適な室内環境を保つ助けにもなります。

将来を見据えた視点で選ぶ

シニア世帯における家具選びでは、「今の体力・健康状態」に加えて、「今後の変化」を見越した視点が大切です。

このあと長い期間使うことができる家具かどうかを考えて選ぶことで、買い替えの手間や費用を抑えられます。

 ●ベッドと寝室の工夫

布団の上げ下ろしがつらくなる年代には、ベッド生活への移行がおすすめです。ベッドは高さが調節可能なものや、手すりが取り付けられるタイプを選ぶと、介助が必要になった場合にも対応しやすくなります。

ナイトテーブルは照明のスイッチや水などをすぐに手が届く位置に置けるため、就寝中の不便を減らせます。

車椅子利用を想定した家具配置や、介護スペースを確保できる間取りを意識することも、将来の備えとして重要です。

 ●心身の変化に寄り添う家具選びを

シニア世帯においては、単に「好みの家具」ではなく、「身体の変化に寄り添う家具」「心地よく、安全に過ごせる家具」が必要です。

加齢に伴う課題を事前に見越した家具選びができれば、自宅での生活がより安心で快適なものになります。

また、家具選びをきっかけに、暮らしの見直しや家族とのコミュニケーションも生まれるかもしれません。

「今必要なもの」だけでなく、「将来を支える土台」として、家具にできることは意外と多いものです。

健康的に、そして自分らしく年を重ねていくために。

家具は、暮らしを形作る重要なパートナーです。

丁寧に選び、丁寧に使うことが、シニアライフの豊かさにつながっていくのではないでしょうか。

家具蔵の各店舗でも、今必要な家具だけでなく、その後も長くお使いいただけるようにご提案していますので、お気軽にご相談ください。

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