木製家具選びでは「強度や耐久性」と「デザイン」どちらを重視すべきか?
2025.11.03
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木製家具は自然素材ならではの温かみや美しさがあり、多くの人にとって生活空間の中で特別な存在となります。

しかし、いざ家具を選ぶとなると、「長期にわたって使うことができる強度や耐久性を重視すべきか」「空間に合ったデザイン性を優先すべきか」で悩む人も多いでしょう。

「気に入ったデザインを見つけたけれど、フレームが細くて大丈夫だろうか」

「頑丈にできていてしっかりしているけれど、デザインがもっとスタイリッシュにならないだろうか」

などなど、悩みや心配事はたくさんでてきます。

気に入ったデザインが強度も耐久性も高いことが一番の理想的な家具との出会いであることは間違いありません。

しかしながら実際にはどちらか一方に偏るよりも、使用目的や家具の種類によってバランスを取ることが重要です。

木製家具の魅力と知っておくこと


木製家具は無垢材や集成材、合板などの木質系工業品など素材によって質感も強度も異なります。

無垢材は木そのものの風合いが楽しむことができ、キズが付いたりしても表面を削るなどして再生補修をすることもできるメリットがある反面、反りなどの天然の木の動きのようなリスクもあります。

集成材や合板は安定性に優れ、コストパフォーマンスも高いですが、見た目の美しさや経年変化の魅力には劣る場合があります。

このように木製家具は「素材の性質」と「構造的な作り」が強度と耐久性を左右し、一方で「木目・色味・形状」はデザイン性を決定づけます。

つまり、強度とデザインは必ずしも対立する概念ではなく、両立が可能な要素なのです。

 「強度・耐久性」を重視すべきケース


特に以下のような家具は、使用頻度が高く、物理的な負荷がかかるため、強度と耐久性を優先すべきです。

 ●ダイニングテーブルや椅子

毎日使用する家具であり、体重や食器などの重みに耐える必要があります。

脚の接合部分や天板の厚み、脚の太さなど、構造的な安定性が非常に重要です。

強度が不十分だと、ぐらついたり破損したりして、安全性にも関わります。

 ●ベッドフレーム

長期間使用する上に、荷重のかかり方が大きいため、軋みやたわみが出ないしっかりした構造であることが求められます。

とくにスノコ部分やフレームの材質が粗悪だと、数年で使えなくなることもあります。

 ●デスク

作業時間が長く、パソコンや書類などで荷重もかかりがちなワークデスクは、強度がなければ使い勝手が悪くなります。特にリモートワークの普及で、長時間使用するケースが増えているため、安定感のある素材と構造が必要です。

 ●お子さんやペットがいる家庭

予期せぬ動きで家具にぶつかったり、引っ掻いたりすることがあるため、傷がつきにくく倒れにくい家具が望まれます。

家具の表面の仕上げ塗装や生地などが防汚加工がされたものや手入れが楽な家具である、ということも大切です。

 「デザイン」を重視してもよいケース


一方、以下のような家具では、見た目の美しさやインテリアとの調和を優先しても問題ありません。

●リビングのサイドテーブルや棚

軽量で装飾的な役割が強い家具は、多少の構造的弱さがあっても大きな問題にはなりません。むしろ木の色味や木目の美しさ、全体のフォルムが空間の雰囲気を左右するため、デザインを重視出来るアイテムです。

 ●テレビボードやキャビネット

設置したらあまり動かすことのない家具で、頻繁に荷重がかかるわけでもないため、デザイン優先でも安心して使えます。ただし、構造が極端に弱いものは重いテレビに対応できない場合もあるため、最低限の強度は必要です。

キャビネットを本棚として使う場合は、棚板の厚みなどに注意しましょう。

 ●短期間使用の家具

引っ越し前提の一人暮らしや、仮住まいなどでは、数年使えれば十分というケースもあります。その場合、見た目のよさを重視し、価格を抑えて購入するのも一つの考え方です。

強度とデザインの両立を見極めるポイントは?


● 素材の種類に注目

無垢材:耐久性・高級感があり、木本来のぬくもりのある手触りや多彩な木目の表情を楽しむことができます。

天然素材であるがゆえに、反りや割れが出る可能性あります。

無垢材家具を選ぶ場合は、時間をかけて日本国内で自然乾燥が施されているか、木の自然な動きを抑える工夫がどれだけなされているか、メーカーのWebサイトや販売担当スタッフに詳しく確認してみると良いでしょう。

 突板合板やMDFは安価で見た目は良いですが、重くて強度は低めです。

表面に化粧合板が使われている場合、エッジの部分を見ると耐久性のある作りかどうか見分けやすくなります。

 ● 接合部・仕上げをチェック

しっかりした家具は「ほぞ組」など、伝統的な木工技法が使われていることが多く、見えない部分の丁寧な作りが長持ちすることに直結します。

表面からは、その技術は見えないこともありますので、強度についてのこだわりを積極的に質問してみましょう。

 

木製家具を選ぶ際、「強度・耐久性」と「デザイン」はどちらも重要な要素ですが、用途や環境によって優先すべきポイントは異なります。

毎日使う家具や、長期間使いたい家具は耐久性と構造の安定性を最重視すべきです。

一方で、見た目の美しさや空間の雰囲気づくりが重要な家具では、デザイン性を優先することで満足度が高まります。

理想は、見た目にも美しく、しっかりとした構造を持つ家具を選ぶことです。

信頼できるブランドや職人の家具はその両立が可能であり、長く愛着を持って使える一生モノの家具にもなり得ます。価格や見た目だけでなく、素材や構造、使用シーンを考慮して、自分にとって最適な木製家具を選んでいくことが大切です。

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