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キッチンの床に適した素材は?~その2

2020.7.3

前回の「キッチンの床に適した素材は?~その1」では代表的な床材、フローリング・タイル・コルクについて

お伝えしました。

その他にも床材はたくさんあり意匠性や機能性、コストパフォーマンスを考えて選択していただきたいところです。

今回は前回に引き続き、リノリウム・フロアタイル・モールテックスについてお話を続けたいと思います。

 

 

リノリウム


前回推したお伝えしたコルクも天然由来の素材でしたが、リノリウムもそのひとつです。

亜麻仁油・松脂・木粉・石灰石・コルク粉などを基材に使い着色を施し、裏打ち材としてジュートという植物の繊維を編んで貼った床材で、linum(亜麻)とoleum(油)を混合させてリノリウムと呼ばれています。

その歴史は古く1860年代から使われており、ロンドンのバッキンガム宮殿やワシントンD.C.のホワイトハウスでも使われています。

私たちの身近なところでは、主に病院や学校など公共の場で使われることも多いのです。

なぜかというと、リノリウムには天然の抗菌・抗ウイルス効果をはじめ脱臭効果や抗アレルギー効果があり、耐久性にも優れているからです。

メンテナンスについては、はじめにワックスを塗っておけば日常は水拭きでOK。

汚れが気になる場合には中性洗剤で拭くことができます。

また、自然素材のため静電気が起きにくくホコリがたまらないのも強みです。

ただひとつ、アルカリ性の洗剤は表面を傷めてしまうので注意が必要です。

このように機能性については申し分ないリノリウム。

意匠性はどうかというと最近では色々とバリエーションも増えて、カラーだけでなく柄やニュアンスもトレンドを取り入れています。

もともとは病院や学校などの広い空間に用いられていたため2m幅で大判のシート材がメインでしたが、最近では500ミリ角のタイルスタイルのものもあり、キッチンなど空間の中の一部に使う場合でも導入しやすくなってきています。

 

フロアタイル(塩ビタイル)


リノリウムが自然素材であるのに対して、こちらは塩ビ素材の特徴を活かし耐久性や意匠性、メンテナンス性を高めている床材です。

厚み約2.5ミリで、塩化ビニール基材の上にプリント層があり、表面をクリアな層で覆っています。

注目すべきはこの「プリント層」。

近年はプリント技術が進んでいるため、例えば木目であればとても自然な色のグラデーションや凹凸まで再現することが可能になり、写真だけでは本物と見分けがつかないくらいです。

またカッターで切って貼ることができ施工が比較的簡単なため、DIYなどでも使う方が増えています。

素材としては塩ビなので耐水性があり普段のメンテナンスも手間は掛かりませんが、施工については目地を取らない突付け貼りのため、下地まで水が浸透してしまうような状況は避けた方が良いでしょう。

特にDIYで施工される場合には下地処理の工夫や隙間が空かないようにするなど注意が必要です。

木目調に限らず石目調、無地色、和柄、金属調など様々なバリエーションがあるフロアタイルは、フローリングやタイルと比べると比較的費用も抑えられるため、デザイン性は重視したいけれどもコストは抑えたいという方におススメの床材です。

ちなみに、クッションフロアと呼ばれる床材も塩ビ系の素材で表面のクリア層・プリント層まではフロアタイルと似ていますが、基材の部分がクッション性のある発砲層であるため、質感として安っぽくなってしまったり重いものを動かしたときにすぐ表面が破れてしまったりすることも多いため、低コストに抑えられますがおススメはできません。

また、フロアタイルが大きなシート材となったような「塩ビシート」・「長尺シート」などと呼ばれるものがあり、場合によってこれをリノリウムと呼ぶことがありますが、前の項で説明している本来のリノリウムとは全くちがうものなので注意が必要です。

 

モールテックス


インテリアのトレンドとして異素材の組み合わせというのもひとつの流行です。

有機的な無垢材と無機質なコンクリートを組み合わせたデザインはインテリア雑誌でもよく見かけますが、キッチンの床をモルタルで仕上げるには表面のコーティングを工夫する必要があったり、割れないように厚塗りにしたりとモルタル手間がかかる割に意匠性が持続しないと考えられてきました。

そんな中、数年前から注目されているのが、「モールテックス」という新素材です。

モールテックスはデザインモルタルとも呼ばれる主剤・混和液・専用の顔料をミックスして塗る左官材料で、厚さ1~3ミリと薄塗りであっても割れることがなく、あらゆる下地との接着性や耐水性に優れています。

表面コートを施せば、シンクや洗面ボウルにも使えるほど水に強いので、キッチンなどの水周りでも全く問題なく使うことができます。

また曲面や広い面でもシームレスに施工可能なため、キッチン本体と床を一体化させて魅せるなど幅広い対応も可能です。

カラーバリエーションも豊富なため意匠性にも優れていて今後ますます注目される素材です。

素材のコントラストで印象的な空間に仕上げたい場合、無垢材とモールテックスの組み合わせはこれから増えていくことが予想されます。

 

まだまだ日本ではフローリングやタイルがほとんどを占めるキッチンの床材ですが、このように選択肢はたくさんあります。

新築やリフォームにあたり、素材選びはとても楽しい作業です。

設計事務所やリフォーム会社などからの提案をそのまま受け入れるのもひとつの手ですが、人生の中でそうそうある機会ではないのも事実。

せっかくであれば、少しだけ手間を掛けて情報を集めてみるだけでも理想のスタイルがグッと近くなります。

プロに任せる部分と自分でこだわる部分、このバランスがとても大切です。

 

 

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