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奥深き「オーダーキッチン」の世界 ~その1~

2019.12.17

皆さんは、家の新築やリフォーム、リノベーションに際し、キッチンを新しくすることを考える時、依頼先としてどのような選択肢を思い浮かべるでしょうか。

最もわかりやすく、これまで多く選ばれてきた選択肢は、いわゆる「システムキッチン」と呼ばれるものかも知れません。

古くから住宅メーカーや工務店、マンションデベロッパーによる集合住宅に多く採用されてきた商品であり、高度に規格化・画一化されたキッチンのパーツを自由に組み合わせて、優れた最大公約数的解答としてのキッチンを実現できる便利なもの、と言えます。

一方で、住空間を彩るインテリアスタイルやアイテム、マテリアルなどの多様化により、既成のシステムキッチンでは実現が難しい、とされるインテリア的なキッチンが求められるケースもあります。

特に、キッチン本体を構成するマテリアル自体の質感やデザインに繊細なこだわりを持ち、自分のイメージを大切にしながら、「本当に納得のいくキッチン」を実現したいと考える人たちが、ここ数年確実に増えてきたと言われています。

 

その流れを反映するように、住宅雑誌、インテリア雑誌などでも、これまでは住まいの中で、単なる設備機器でしかなかったキッチンに焦点を当て、「こだわりを形にしたキッチン」をその着想段階から検討中のエピソードを交えて詳細に紹介する特集も多く目にするようになっています。

近年、インテリア素材や建材の扱い方として、整った人工素材を短いサイクルで更新しながら使うよりも、天然素材本来の質感と経年変化を楽しみながら、長く使い続けるという選択が、ひとつのトレンドとしてではなく、成熟した家具文化として根付いてきました。

家具蔵でも、定評のある無垢材家具作りで培った素材の扱いと加工技術を木のキッチン作りにも生かして、「システムキッチン」では実現できない質感と自由な発想による木のオーダーキッチンをこれまでに多く製作してきました。

そしてこのシリーズ、奥深き「オーダーキッチンの世界」では、これまで様々な形で取り上げてきたケース・スタディを改めて振り返りながら、木のキッチンを実現された様々な方のプランを隠れたエピソードなども交えてご紹介していきたいと思います。

一回目は、家具とキッチンから間取りを発想して、家全体のプランや細部のデザインまで決まっていったという、木のキッチンのお話です。

 

 

チェリー材のキッチンと大テーブルを中心にした、自然素材の家づくり


家具蔵が提唱する「家具から考える住まいづくり」を実践したのは、埼玉県の工務店「株式会社カネザワ」の金澤会長ご夫妻。

クオリティの高い無垢材家具のプロダクトに惚れ込み、無垢材のダイニングテーブルとキッチンを家の中心に据える家の設計を依頼されました。

 8人のお孫さんを含め計17人の家族が一堂に会する機会もあるなど、社員の集まり以外にも来客の多い金澤邸では大きなダイニングテーブルは必需品でした。

普段はご夫婦が2人で暮らす家なので、大きなテーブルは必要ない?大きすぎて逆に寂しく感じてしまう?など当初は迷いもありましたが、食事だけではなく奥様の趣味の作業スペースとして、また新聞や資料を広げながらお茶の時間を過ごす使い方など、実際に暮らしの中でのゆったりとしたテーブルの存在は、かけがえのないものとなりました。

そして、奥さまの要望はリビング・ダイニングと一体になった木のオープンキッチン。

木目の美しさもさることながら、見せる、 隠すのバランスが良くみんなで料理を楽しめるレイアウトに、 「長年の夢が叶った」 と大満足です。

キッチンについては、当初はシンクの前に手元を隠す立ち上がりのあるデザインで打合せは進んでいました。やはり毎日のキッチン作業を考えると、完璧にキレイに保つのは難しいのではないか?という懸念があり、設計者のおすすめとしてそのようなプランが採用されていたのですが、打合せの終盤、この家が単に夫婦二人の落ち着いた住まい、というだけでなく、割と近くに住んでいて良く集まるというご親族や、会社関係の人たちの会合、イベントにも使う空間になるという想定がはっきりと固まってきたこともあり、いわゆる「フラット対面」と言われ、大人数で囲んでの作業も楽しめるようなプランになりました。

キッチン以外にも建築的な見どころも沢山ある金澤邸。

幅24センチ厚さ3センチという杉の床材、 貴重な杉の芯材をふんだんに使ったデッキテラス、檜の大黒柱、さらには珪藻土の壁と、自然素材へのこだわりもたいへん気持ちがいいものに。

仕事柄、お客さんの家はたくさん見てきたはずなのに、 「自分の家はイメージが沸かなかった」 とおっしゃる金澤さん。

それが結果的に満足のいくものになったのは家具から具体的に自分たちの暮らしをイメージできたからだといいます。 家族や友人たちが集まり、それぞれの居場所を見つけてゆったり過ごせる平屋の住まいと、世界にひとつだけの素敵な木のキッチンが完成しました。

 

無垢材オーダーキッチンの詳細はこちらから


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