「ペンダントライトの選び方」を知る
2023.6.8
リビングダイニングに用いる照明として人気が高い「ペンダントライト」。
いろいろな種類があり、それだけにどのようなものを選べば良いのか、迷ってしまうという声もあります。
デザインや大きさの種類も多様で、何よりも空間の雰囲気に合うものを選びたいとは誰しもが思うものです。
今回は意外と聞きづらい、そして知っているようで知らない「ペンダントライトを選ぶうえで知っておきたいこと」のお話です。
ペンダントライトはシェードや素材によっても明るさが変わる
まず、ペンダントライトは「ランプシェード」の形によって部屋の明るさの見え方が違います。
ランプシェードとは照明器具の「笠」に当たる部分です。
照明の明るさは器具の形状によっても変わりますので、どのくらいの範囲をどの程度明るくしたいかを確認するようにしましょう。
デザインが美しい北欧デザインのものなどはシェードのデザインに特徴があるものも多く、シェードの隙間から光が漏れるのを楽しむものも多いので、それ単体では求める空間の明るさが足りない場合もあります。
ダウンライトやブラケットライト、スポットライトなどでペンダントライト単体では不足しがちな明るさを補ってあげる必要があります。
部屋全体を明るくしたい場合は、シェードにガラスや布の様な透過する素材を使用しているものを選ぶと良いでしょう。
天井や壁面にも光が広がり、空間全体を視覚的にも明るく見せる効果を得ることができます。
ランプシェードの素材を光が透過しないアルミや真鍮、ホーローなどの素材のものにすると、光の拡散を抑えることができるので、それ単体で使用するのであればテーブルなどの明るさは獲得しやすくなります。
明かりの向きや広がりをコントロールするとなお良いでしょう。
ここで特に抑揚のある落ち着いた空間作りをしたい場合は、取り付ける位置や高さ、またその下にくる家具のレイアウトなども調整する必要があります。
全体の明るさのバランスと色味を揃える
例えばLDKにおいても、いくつもの照明器具が選択肢として出てきます。
LDKを一つの空間として考えた時にダイニングにペンダントライトを使用していてもリビングはシーリングである、あるいはダウンライトやブラケットライトなどを空間の随所に配置していることも多々あります。
新築やリノベーションなどで照明計画を設計する際に設計者の中にはクレームになることを避けるために、あらかじめ照明の数を多くプランしているケースがあります。
ですが、光がお互いに影響し合うと必要以上に空間が明るくなってしまう可能性もあります。
そのためにはLDKのそれぞれの場所で何をするのかを考えて、必要な場所に必要な明るさを配置することを心がけましょう。
特にLDKは間続きの空間なのでキッチンやリビングは昼白色の照明なのにダイニングは電球色となっている、などアンバランスな明るさにならないようにすることも大切です。
他にもキッチンはダウンライトによる天井からの明かりが作業する際に影をつくり、邪魔になることもあります。
作業する部分が明るくなれば良いので手元灯にして天井のダウンライトをやめてみると、雰囲気においても実用面でも有効です。
このように室内の照明を一つずつ整理していくことも照明計画では必要となります。
明るいか、暗いかではなく、長い時間を家でどう過ごすのかを意識する事が大切です。
例えば暗くなることが心配であれば、調光機能のついた照明にするといろいろな状況にも対応できます。
部屋を明るい雰囲気にしたい時には照明以外にも、床や家具、あるいはカーテンの色合いなどでも部屋の印象を変えることもできます。
取り付けの際の高さの目安は?
ペンダントライトを用いる場所でもっとも多いのはダイニングスペース、そしてダイニングテーブルの上でしょう。
今やダイニングテーブルは、食事は勿論のこと、個々の仕事や作業、お子さんの勉強、そして来客の対応など様々な用途に用いられる、暮らしの中でもとても大切な場所です。
そのダイニングスペースでは、空間を雰囲気良く演出するためにもペンダントライトが一役を買ってくれます。
照明の有効性と見栄えを良くする意味で、ダイニングの照明の位置はとても重要です。
まずは高さにおいてはペンダントライトの位置を低めに設定することで、ダイニングが暖かく素敵な雰囲気になります。
目安としてテーブルの天板から700mmから800mm程度の高さに照明がくると、立ち座りの際に頭にぶつかってしまう事もなくテーブル天板面をしっかりと照らしてくれます。
逆にそれより上げた場合は、照らす明かりは弱くなります。
ワット数を上げることで空間全体をフラットに照らすようにしましょう。
取り付け位置の目安と調整の仕方は
高さと合わせて重要なことはダイニングテーブルの大きさと位置をしっかりと決めることです。
テーブル中央に照明があることで見映えも良くなり、照明の有効性も高くなります。
ただ、ダイニングの適切な位置=テーブルの真上に照明が来るように電源があるとは限りません。
新築で家を建てる場合は、事前にテーブルなどの家具の大きさやレイアウトを決めておけば、照明の位置もしっかりとテーブルの真上にする事も可能です。
建売や賃貸など、あらかじめ照明位置が決まっている場合は照明とテーブルとの位置がずれてしまう事もよくあります。
その際には「ライティングダクトレール」や「ペンダントサポーター」、あるいは天井にフックを取り付けるなど、追加の器具を使用して照明の位置をずらすようにしましょう。
私たち家具蔵でも、間取り図などから適正な位置へのテーブル配置のシミュレーションや追加器具のご紹介なども随時行っております。
その他、照明位置とのバランスも含めた家具のレイアウト提案も無料で承りますので、お気軽にお声がけください。
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