「使いやすいキッチン」の秘訣は収納にあり!
2019.4.5
収納力と使い勝手だけでなく見た目も重要
システムキッチンと呼ばれるキッチンが日本に登場してから半世紀以上経ち、いまでは多くのメーカーがそれぞれの個性を活かした商品を世に送り出しています。
最近では収納の内部も様々なパーツが用意され、大きな鍋から小さな調味料ボトルまでがすっきり収まるのが当たり前のようになりつつあります。
ユニットと呼ばれる収納部分は開き扉よりも引出しタイプが主流となり、さらにはその引出レールも機能的なものに進化しています。
「最新モデルのキッチンならデザインはもちろん、収納パーツもたくさんあり、すべてが引出し収納で使いやすい。」
そう考える方は少なくありません。
ただそれが「本当に自分に合っているのか?」を一度立ち止まって考えてみる必要もあるでしょう。
引出し収納は、しゃがみ込まなくても上から全てが見渡せるため使い勝手としてはもちろん便利です。
しかし、ダストボックスをシンクの下に置きたい場合を想像するとどうでしょう?
シンクの下の引出しにフタ付きのダストボックスを入れると
ゴミを捨てる為には
●引出しを開ける
●ダストボックスのフタを開ける
と、最低でも2つのアクションが必要です。
また、使えるダストボックスのサイズも制限されてきます。
一方で、シンクの下はオープンスペースとし、ダストボックスや掃除用品などをフレキシブルに置いた場合、
ゴミ捨てのステップはダストボックスのフタを開けるだけとなり、さらにペダルオープンタイプのダストボックスであればゴミを捨てるためのアクションはよりシンプルです。
そして、もしダストボックスが壊れたり古くなった場合、買い替えるのは同じものでなくてもOKです。
この2パターンで比べると、ダストボックスは見せたくない、キッチンはすっきり見せたいと言う方は前者です。
やっぱり使い勝手が一番、忙しいからとにかく時短が優先という方は後者と、それぞれの考え方によって「自分に合うスタイル」は変わってきます。
その他にも、包丁やカトラリー類の収納も、あらかじめキッチン収納にセットされているものに合わせるという方と
自分の使いたい道具があるので、それにあわせて自分でカスタマイズしたいという方がいらっしゃいます。
まずは、「自分がどういう使い方をしたいか」を客観的に考えてみることが大切です。
だから背面収納にもこだわる
キッチンの機能性を考えた時に、「ワークトライアングル」という言葉を聞いた事がある方も多いと思います。
冷蔵庫・シンク・クックトップ(ガスコンロ・IHヒーター)の3点を結ぶ三角形のことを指し、一般的にはこの三角形が正三角形に近いほど効率は良く、その3辺の和が3.6~6mが理想と言われます。
また、その中で細かく見ていくと、
冷蔵庫とシンクの距離・・・120cm~210cm
シンクとクックトップの距離・・・120cm~180cm
クックトップと冷蔵庫の距離・・・120cm~270cm
と、この中でも移動することの多いシンクとクックトップの距離が一番短い設定となります。
このワークトライアングルはあくまでもベースとなりますが、料理の途中でお皿を用意したり、料理の下ごしらえで電子レンジを使ったり、更にはウォールオーブンなどを使う方などは、トライアングルの動線の中に付随するこれらの配置もポイントになってきます。
そうなってくると、必然的にキッチンだけでなく背面の収納の高さやレイアウト、引出しの大きさや位置など、その人の家事動線に合った仕様が求められてくるのです。
例えば炊飯器を使う場合、シンクに近い位置に炊飯器を置くほうが水を入れるときの効率が良く、米びつも近ければ更に使いやすくなります。
米びつは背面収納に入れる方もいれば、お米は冷蔵庫で保管するという方もいるので、どのように使うのかをしっかりとイメージしながらプランニングする必要があります。
また、食器の収納を考えた場合、良く使うものは背面収納の中でも手の届きやすい場所、引き出しの一番上段か、吊棚の最下段となりますが、家族構成によってその必要分量も変わります。
ゲストを呼ぶことが多いのであれば、ゲスト用の食器をどこに収納しておくかということも考えるべきポイントです。
家具蔵でつくるオーダーキッチン収納
このように、キッチンの背面収納と一口に言っても色々な使い方があり、お客様のご要望も様々です。
そのため量販店で販売されているキッチン収納も、最近では高さが選べるなどバリエーションが充実してきました。
また、その素材やカラーも豊富になる中、家具蔵では「無垢材でつくりたい」というお客様が年々増えています。
その理由としては、
「リビングから丸見えだから、ダイニングと同じ無垢材で統一したい」
「せっかく作るのであれば、すぐ壊れるものではなくしっかりした素材で」
「木目調のものは実際に見たけど、なんだか不自然な感じがして」
などさまざまですが、みなさんの根底にあるのは「納得のいくものを、長く大切に使いたい」ということかもしれません。
無垢材であれば、家具と同じ素材で作ることはもちろんのこと木目調のシートや化粧板のように剥がれることがなく、更には使うほどに味のある色艶となっていきます。
昔から使われている木という素材を使うことは、丁寧な暮らしの基本的な要素の一つです。
こうしてキッチン収納は、機能性と意匠性を兼ね備えることがもはや当たり前のようになっていますが
「自分には何があっているのか良く分からない」
「なんとなくイメージはあるけれど具体的にどうしたらよいの?」
という方は、是非実際に店舗で商品を見ながら、専門のスタッフと一緒に相談してみてください。
必要な引出しの高さや収納のレイアウトなど細かい部分も話し合いながら進めていけるのはオーダーで作る家具蔵だからこそ出来ること。
もちろん実際に製作する際には、ご自宅に伺って採寸したり、ご新築の現場を拝見したり、安心のサポートも充実しています。
どのようなことができるのかしりたい、オーダーだから実物が見えないので不安がある、
そう思ったらまずはたくさんの実例をご覧ください。
そして、気になることはまずはお気軽にご相談ください。
キッチン収納の事例も豊富に掲載。無料実例集5点セットのご請求はこちらから
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