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「腰窓下」に収納家具を置く際のポイントは?

2023.9.5

 

 

収納家具を配置する場所といえば、多くの場合いわゆる「壁の前」、つまり壁に沿って配置することになります。

場合によっては空間の中央に間仕切りのようなかたちでレイアウトされるケースもありますが、大抵は壁の前に置かれることがほとんどです。

そして、部屋という空間には壁に「窓」があります。

その窓も種類は多々ありますが、設置されるものとしては一般的である「腰窓」の下に収納家具を配置するケースも多く見られます。

その際のポイントを検証していきましょう。

 

 

腰窓とはどのような窓を指すか


 

 

腰窓とは、その名前のとおり、人の腰程度の位置に下端(したば・一番低い位置)がある窓のことです。

「腰高窓」とも呼ばれ、いわゆる「出窓」も、腰窓の一種として考えられます。

あまり長幅のものは無く、たいていは総幅120~180cm程度、高さは40cm程度~160cm程度まで幅広く見られます。

腰窓下に収納家具を配置する前提として、該当する収納家具が窓の高さを超えてはいけません。

仮に超えるとしてもそれは想定の上であってほしいものです。

そのことから覚えておきたいのは今回の話で一番重要になる部分でもありますが、窓自体は床から80~90cm前後で取り付けられているケースが多く見られ、高いものでも1m程度であるという点です。

つまり腰窓の下、あるいは前に収納家具を置く際にはそれに見合う高さを持つ「腰高の収納家具」を選ぶ必要があります。

 

腰窓下に収納家具を置く際のチェックポイントは


 

 

そのことをふまえて、腰窓下のスペースに収納家具を設置する際には、いくつかの注意点が出てきます。

まずは腰窓の下端から床までの正確な高さを測定します。

そのうえで窓にはカーテンをはじめとしたウィンドウトリートメントは必須ですから、その一番下部分から床までの高さも確認します。

ブラインドやシェード、ロールスクリーンなどであればある程度高さを微調整できますが、カーテンの場合は収納家具がカーテンと干渉してしまうので重要な部分です。

次に巾木の高さと厚みを確認します。

巾木は壁と床の継ぎ目に取り付ける部材のことで、とりわけ名称を意識したことは無くとも目にしたことはあるはずです。

高さも厚みも住まいによってまちまちで、場合によっては無い場合もありますが、家具を壁に隙間なく配置したいと考える際にこれが干渉した1㎝程度の隙間が空くことを余儀なくされるケースもあります。

本体はそのくらい壁から離れている方が家具の保護という面では有効なのですが、この点も確認しておくべき点でしょう。

窓の幅も改めて確認しましょう。

この場合、ウィンドウトリートメントまで含めた全体幅を確認すべきと考えると良いでしょう。

窓の大きさに合わせて家具の総幅を決定する際には、やはりこの点も重要になってきます。

最後にコンセントなどが隠れても良いかどうか、使用するならその位置や大きさも確認しておくと配置してからの失敗が少なくなります。

 

奥行外寸は収納物から決める


 

 

サイズを決定するうえでは、以上の計測から配置できる最大限の高さが割り出せます。

次に決めておきたいのは奥行外寸です。

一般的な収納家具の奥行外寸は40~45cm程度のものが多く、これだけあれば内寸法も35~40cmは確保できるので大抵のものは収納可能です。

一方でここまでの奥行外寸が無くとも良い場合もあります。

例えばA4ファイルを収納するのであれば、内寸法で27~8cmあれば十分で、それをふまえた奥行外寸、たとえば35cm程度のものにすることで、圧迫感の軽減や余白と動線の確保につながります。

奥行外寸が35cm前後の家具は世に出ている一般的な収納家具としては決して総数が多いものではないですが、このように必要な内寸から適切な奥行外寸を割り出すことができます。

 

総幅で収納量も全体の見え方も変わる


 

 

総幅については、スペースとの兼ね合いによるところが大きくなるでしょう。

窓下に置く、という想定の場合、総幅にはあまり制限が出ないケースもあります。

一方で壁と壁の間、つまり総幅に制限がある場合はそれを目一杯使うのか、あえて左右に余白を作る=少し小さめの家具を置くのかで見え方も収納量も変わります。

何を重要視するかで全体の総幅も変わってくるはずです。

 

オーダー家具という選択肢


 

 

このような点を加味していくと、一般に流通している家具では自宅の事情にいまいち合わない、ということもあるかもしれません。

窓下の一般的なスペースなどはどの家具メーカーも把握しているのでそれに沿った品物が出回っていますが、カーテンの長さや巾木の高さ、コンセントの有無、そして何よりも何を収納し、見せるのかといった点までは個々の事情もあり、細かくカバーしきれないこともあります。

その時に頼りたいのが「オーダー家具」です。

空間の都合、個々に異なる事情、あるいは何か特別な希望、それらを総合的に合わせたものを提案してくれます。

置き家具にするのか、固定する造作家具にするのかなども自由です。

既製品には無い、思いもよらない発想がかたちになれば「使うことに飽きない」ものが出来上がります。

また、経験豊富なスタッフから「これは止めた方がいい」「これはこうした方が良い」というアドバイスも受けることができ、本当に使い易いものを手に入れることができるはずです。

自身の希望を基に、打ち合わせを重ねてつくり上げられた収納家具は、唯一無二のものとなります。

工場直営店である私ども家具蔵では、レギュラー仕様の収納商品のご用意はもちろん、それを基にしたセミオーダーや一部カスタム、そしてフルオーダー品もお客様の事情に合わせてご提案しています。

もし、収納家具選びで迷った際には一度お近くの家具蔵各店迄お越し下さい。

専門のスタッフが皆様のお悩みを丁寧にお伺いいたします。

 

家具蔵の無垢材オーダー収納の詳しいご紹介はこちらから

 

 

 

 


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