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背面無しの収納家具で作る「抜け感」のある空間

2023.6.9

 

 

空間を広く明るく見せるためには「抜け感」が必要


 

「部屋が散らかりがちなので収納家具を置きたい」

「だが家具を増やすことで部屋が狭くなったり、狭く感じるのは避けたい」

このような悩みを抱えている人は意外と多いようです。

家具選びの際によく使われる言葉であり、避けたいものとして上がるのが「圧迫感」です。

空間における圧迫感は背の高いものに囲まれる、あるいは家具やインテリア同士の距離が近いことで生まれます。

そのことで居住空間が物理的に狭くなる、あるいは狭く感じるということです。

あるいは色の濃い家具が多々あり、そのことが空間を暗く、狭く感じさせてしまうこともあるかもしれません。

背の高い家具は収納スペースを増やす意味ではあってしかるべきものですし、色の濃い家具は空間を引き締め、コーディネート性も高いものとなります。

背の高い家具を使用する、あるいは色の濃い家具を使用するうえで圧迫感を軽減し、空間を広く明るく見せるためには「抜け感」が必要です。

 

空間における「抜け感」とは


 

 

ファッションやメイクの分野で言うところの「抜け感」とは、リラックス感や余裕を感じさせる、肩の力を抜いたような軽やかで優しい雰囲気のことを指します。

一方、建築やインテリアの業界における「抜け感」は、視線や空間が「向こう側に通る」ことを指します。

この「抜け感」があることで、空間が広々と感じられたり、明るさを感じたりすることができるのです。

例えば「吹き抜け」という空間は、対象階の一部の天井を無くすことで天井が高く広々とした印象を作り出します。

これが「抜け感」です。

吹き抜け部の高い位置に窓を設けると、自然光も入り、より明るく開放感のある空間になります。

あるいは家具の配置の際に十分な余白をとることで実際の回遊性も上がり、また、その余白が抜け感を作ります。

部屋に進入した際の視線の先、おそらくは部屋の向こう側の隅、になりますがそこに背の高い観葉植物を配置することで視線が「向こう側」に行きますので空間の広さを感じることができるのです。

これも空間における「抜け感」の一つとなります。

 

背面無しの収納家具で抜け感を演出する


 

 

必要な収納家具を配置しながら抜け感をつくりあげるための工夫も様々です。

まず、高さを抑えて視界の広がりを確保するというのはインテリアテクニックの基本です。

あるいは扉がある収納家具なら板扉ではなくガラス扉を採用することで、ガラスの反射が明るさや広さを演出してくれます。

あえてスペース一杯に対象の収納家具を置かないのもひとつです。

収納家具の左右に10cm程度のスペースがあるだけでも家具の後方にある壁が見えるので、その部分を含めた空間の広さを認識できます。

ここでもうひとつ手段として考えられるのは家具の背面を無くすこと、つまり背板が抜けているものを採用することです。

背の高い収納家具は、配置するとともすれば壁がそのまませり出してくるイメージも出てそれが圧迫感にもなりがちです。

その場合にも収納家具の後方の壁が「抜けて」見えることで空間の広さ感を損なわず、圧迫感の軽減に繋がります。

 

モノをたくさん詰め込まないことで抜け感アップ


 

 

ここでテクニックとして覚えておきたいのが「あえてモノをたくさん詰め込まない」ことです。

対象の収納家具がいくつかの収納箇所に分かれていたとして、何も入れない・置かない部分を設ける、あるいは余裕のある収納をすることで背面が見える箇所をなるべく多くつくることが背面無しの収納家具で抜け感を演出し、圧迫感の軽減に繋がります。

 

背板無し収納で気を付けることとは


 

 

一方で、物事にはメリットと同時に、気を付けておかなければいけないこともあります。

背面無しの収納家具を採用することには恩恵も多々ありますが、知っておかないとデメリットに繋がる部分もあるのです。

例えば、家具の背面部分、つまり背板は家具全体の強度に少なからず影響しています。

背板は家具本体の斜め方向への捻じれを抑止する大切な構造材でもあり、これが無いということはその他の構造材だけで充分に強度が確保できている必要があります。

あるいは「収納物が後ろに落ちる」リスク。

一般的な住まいには床面に接する壁の下部に取り付ける部材である「巾木」があります。

装飾や、汚れやすい壁下部の保護を目的とするもので1cm程度の厚みがあるものも少なくありません。

壁にぴったりくっつけて配置したつもりでもその巾木の厚みの分だけの隙間が生じ、そこから収納物が落ちる可能性はあります。

壁面固定も背板「有」のものと比べると難易度は上がります。

特に壁一面、天井までの壁面収納などは、しっかりと壁下地に固定して耐震性を高めたいところです。

背板の無い収納家具の場合は本来背板の後ろにある壁固定用の桟木が無く、固定が難しい場合が多くあります。

 

不安材料を払拭するオーダー家具


 

 

このような不安材料を解消したいのであれば、既製品から探すのは意外と難しくなります。

そこでオーダー家具という選択肢が出てきます。

オーダー家具を取り扱う家具販売店で打合せや提案をしてもらい、自宅に最適な「背板の無い抜け感ある収納」を見つけてみましょう。

私ども家具蔵でも、背板の無い収納家具は様々なケースでご案内しています。

背板無し収納で生じる不安材料も全て解消可能で、各店にいるインテリアの豊富な知識を持ったスタッフが個々に最適な収納家具をご提案します。

一度、お部屋の写真や間取り図を持って家具蔵にお越しになってみてください。

皆さんのご来店をお待ちしております。

 

家具蔵の無垢材オーダー家具の詳細はこちらから

 

 

 


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