食事を「美味しく見せる」ダイニングテーブルの選び方
2022.11.26
ダイニングスペースはダイニングテーブルとダイニングチェアが置かれる「食事をする場所」です。
現在は独立したダイニングスペースを有する住まいより、リビングスペースやキッチンと組み合わせたLDKスタイルが主流です。
新築やリフォーム・リノベーションなどを機にそのような間取りへの変更を検討している、あるいはそうした、という人も多いのではないでしょうか。
キッチンがペニンシュラ、あるいはアイランドといった対面式でダイニングスペースと間続きとなっている間取りの場合組、キッチンが独立している=壁などで仕切られている、あるいは距離があるのと違って、料理や家事を行いながらでもダイニングスペースにいる家族やゲストとのコミュ二ケーションは容易です。
ダイニングスペース側=キッチンの反対側からは料理が作られる様子なども目にすることができ、そこでまた会話も弾みます。
家族や来客がダイニングに集まり一緒に食事をとる時間が増えてくることは、メニューにも調理方法にも力が入ります。
その際に味はもちろんのこと、その料理をさらに美味しく見せてくれるようなインテリアを選ぶことで、料理も引き立ち、より一層食事の時間を楽しむことができます。
今回は「食事をより美味しく見せる」ダイニングテーブルの選び方についてお話ししていきます。
料理を美味しく見せる色は何色?
一般的に赤やオレンジ、黄色など暖色系の色は食欲を増進させる色と言われています。
つまり、そのような色合いがある食卓は料理を美味しく見せてくれるということです。
テーブルクロスやお皿などの食器に暖色系を取り入れることは効果的です。
あるいは料理そのものの中に暖色が入っているだけで食欲が増したりします。
他にも電球色と言われるようなオレンジ色(系)の照明の下の料理が美味しそうに見える、ということもあるでしょう。
これは寒色系の青みがかった蛍光灯の光(白熱色)より、暖色を持った電球色の光の方が食欲を増進させることに由来します。
あくまで心理的効果により表れるものですが、飲食店の内装や照明には暖色が用いられることが多く見られます。
また、「 青黄赤白黒(しょうおうしゃくびゃっこく)」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
青黄赤白黒は和食の盛り付けの基本の色づかいです。
この5色がバランスよく取り入れられた料理は、とても美しく美味しく見えると言われています。
尚、ここでの「青」は現代の緑を指します。
とはいえ毎回5色すべての食材を使うことを意識して作るのは少々たいへんです。
そんな時は食器やナフキン、テーブルクロスなどテーブルウェアにこれらの色を意識的に取り入れると良いでしょう。
料理を美味しく見せるダイニングテーブルとは?
テーブルウェアで色を演出する、あるいは料理そのもので料理を美味しく見せる色合いを演出する、といっても実際にはテーブルコーディネートの講座もあるくらい、しっかり行おうとするのは難しいものです。
それよりも簡単なのが料理やお皿に一番近く、それらを「置く」場所となるダイニングテーブルで料理を美味しく見せることです。
料理を美味しく見せる「赤・黄・緑・白・黒」。
これらをダイニングテーブルで表現することは決して間違ってはいませんが、ポップになりすぎたり、あるいはモノトーン系に寄りすぎてしまうきらいはあります。
それよりも、その5色から派生するような色合いを有する木製のテーブルを選ぶことで、空間コーディネートも容易になり、より落ち着く空間ともなります。
木そのものの色合いはあくまで様々な色合いの集合体であり、その結果「〇〇色」と表現するような色合いに「見えている」だけです。
それ自体が木材というもの、そして無垢材の魅力のひとつであり、それはその樹種の価値をも左右します。
無垢材の良さを表現しきるには全く色は付けない「無着色」仕上げのものでなくてはいけません。
無着色であることが「赤・黄・緑・白・黒」の要素をすべて、あるいは複数有することになります。
無着色の無垢材テーブルはどれも料理を美味しく見せてくれるものであると言って良いでしょう。
そのような無着色仕上げの無垢材テーブル、その中でも一番「料理を引き立たせる」のはやはり暖色系の色味を強く持つチェリー材です。
チェリー材のダイニングテーブルの特徴
チェリー材は正式には北米産の「アメリカンブラックチェリー」と呼ばれるものです。
チェリー材は、家具はもちろんのこと、実に様々な目的で活用されてきました。
製材直後には淡く若い色合いですが、経年変化によって徐々に赤みを増していき飴色とも言える濃い赤褐色へと変化していきます。
この濃い赤褐色はチェリー材の代表的なイメージです。
「赤」という色合いは食欲を増進させます。
特に赤みの色合いが強いチェリー材なら食欲を増進させ料理も一層美味しく見えるというものです。
濃い赤褐色を持ったチェリー材のテーブルなら定番でもある明るい白のお皿も良く映えます。
黄色の野菜を添えるとより鮮やかで食欲が増しそうです。
互いを引き立てる意味合いを持つ反対色を取り入れるなら緑。
葉物を料理に多用することはもちろん、ランチョンマットやテーブルランナー、観葉植物でこの「緑」を取り入れることで生き生きとした美しい食卓が出来上がります。
黒をカトラリーに取り入れて全体を引き締めても良いかもしれません。
色合いを深めながら使い込んでいくうちに艶と光沢感も出てくることで華やかさと高級感が増していくチェリー材のダイニングテーブルはいつどんなゲストが来ても楽しく迎えてくれそうな雰囲気を感じます。
温かみのあるチェリー材のダイニングテーブルならその場に集う人たちがつい長居をしてしまうことも十分考えられ、それはコミュ二ケーションを深くすることに繋がります。
チェリー材を中心とした賑やかな会話の絶えないダイニングなら簡単な軽食からしっかりと手を掛けられたものまできっと美味しくいただけるに違いありません。
家族やゲストと家で食事をする機会が増えた今、料理のレパートリーを増やすのも一つですが、料理を美味しく見せる、会話の溢れる明るいダイニングにしたい、そんな視点からダイニングテーブルを考えてみてはいかがでしょうか。
家具蔵ではご紹介のチェリー材以外にも無着色の天然木を使用したテーブルをお揃えしております。
美味しい食卓のイメージ作りに足を運び、ご相談をお待ちしております。
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