ダイニングテーブルの中心に照明を設置する方法とは
2022.11.18
ダイニングスペースを華やかにする代表的なものとしては家具と照明は切っても切り離せないものであり、どちらも必需品と言えます。
照明は文化的な暮らしを営む上で必要不可欠なものですが、美しい空間作りのカギともなるものです。
照明がもたらす全体の色合い(の見え方)が空間そのものの雰囲気を変えるだけでなく、テーブルの上に並ぶ食事を美味しく見せる、あるいはデスクワークの時の効率性や視力の保全など「明かり」はとても重要なものです。
ホテルやレストランでは、料理が美味しく、そして美しく見えるように電球色(オレンジ色のような暖かみを感じる色合い)の照明が使われます。
白熱色(鮮やかに明るい一般的な照明の色合い)では出せない、やさしい雰囲気を空間にもたらすこの電球色を通常の住まいでも採用する人も多くいます。
また、この照明をどのように、どの位置に配置するかは空間全体を美しく見せるだけでなく、照明効果を左右する大きなポイントです。
ダイニングスペースに使用される主な照明の種類
ダイニングスペース(あるいはその他の空間でも)で選ばれる照明にもいくつか種類があります。
「ペンダントライト」は天井から吊り下げる形の照明です。
デザイン性が高いものも多く、選び方次第では空間の印象やグレードをぐっと引き上げる良いアクセントにもなります。
シェードから光が漏れ出るようなデザインのものは明るさが限定的なのでその他の照明と組み合わせないと使いづらいものとなりますが、そのように対策することで明るさの範囲が広がります。
サイズの小さなものを2つあるいは3つなど多灯付けで活用するのも良く目にするものです。
「シーリングライト」は天井に直接取り付ける照明で、薄く平たい円形状のものをよく見かけます。
もっともデザイン自体は他にも多様ですが、多くの住宅で採用されているものです。
部屋全体を満遍なく照らしてくれるので、どこの場所でも一定の明るさを感じることができます。
後述のダウンライト同様、調光機能を備えたものもあり、状況や時間帯によって明るさの調整が可能なことは便利です。
また照明自体が天井近くにあるので、空間に圧迫感が出てこないことも特徴です。
「ダウンライト」は照明自体が天井に埋め込まれているタイプです。
器具自体が見えないので空間がすっきりと見えます。
埋め込まれている分、照明が届く範囲に限りが生まれてくるので、空間の大きさ次第では1灯だけではなく複数の箇所に使用されます
天井部分の高さを一番感じることができる照明として、ダイニングだけではなく住宅内の様々な場所でも用いられます。
ダイニングテーブルと照明の「位置」
ダイニングテーブルの真上に照明が位置していると空間のバランスが良く見え、照明の効率性も高まります。
ここで注目したいのが、人気の高いペンダントライトの取り付け位置についてです。
空間における見映えも格別に上がることやデザイン性が高いもの、著名なものも多いペンダントタイプの照明を住まいの顔であるダイニングスペースのメイン照明に選ぶ人も多いのではないでしょうか。
しかし、このペンダントタイプの照明を採用する場合、必ずしも照明の取付位置がダイニングテーブルの中央部分に揃わない可能性はあります。
大抵の住居の場合、「ローゼット」という照明取り付けのための設備が照明の取付位置には備え付けてありますが、入居後には(当然ながら)その位置は既に固定されています。
その位置に合わせて照明器具を装着し、その中央に合わせてテーブルを置いたら、椅子の出し引きスペースが狭くなってしまった、ということも少なくありません。
シーリングタイプの様に満遍なく空間を照らしてくれる照明であれば、テーブルとの位置が少しずれても暮らしに不便はありませんが、やはり見栄えとして照明位置とテーブルの中央部はそろっている方が美しいものです。
取付位置そのものを変更する=室内工事を入れるのも一手ですが手間と費用が掛かり、賃貸などの場合はそれ自体を行うことが難しいこともあります。
この問題に対しての対策はあるのでしょうか。
ペンダントタイプの照明をテーブル中央に持ってくる方法
解決方法はあります。
このように一般化している悩みですのでそれに対して問題を解決する追加の器具が多数世の中には出ています。
「ダクトレール」はライティングレール、あるいはライティングダクトレールとも呼ばれる、棒状の配線器具です。
天井に最初から固定をするタイプと、既存の照明器具に後から取り付ける事が出来る簡易タイプがあります。
特に簡易タイプは面倒な工事が一切不要な為、賃貸の部屋でも使用できます。
ダクトレールには複数の照明を付けることも出来、1灯だけではなく3~5灯等明るさやインテリアとしての見た目も調整して楽しむことが可能です
ダクトレールを使ってもテーブルの中心に照明が届かないケースもあります。
その場合はスライド機能のついたダクトレールを選ぶと良いでしょう。
「ペンダントサポーター」はローゼットなどの照明取付設備に取り付けて、そこから360度好きな位置にペンダント照明を取り付ける事ができるものです。
ダクトレールの様に複数灯を取り付けることはできませんが、照明が一灯で良いのであればコストも抑えられる点は有用です。
ある程度の位置の調整も自由に設定でき、天井を傷付けることなく取り付ける事ができます。
「コードハンガー」はこの中でも一番安価に照明位置を変更できるもので、比較的手に入れやすい器具です。
テーブルのセンター位置にくるように天井部分にフックを取り付け、そこを通して照明を垂らします。
フックを取り付ける際には天井に穴を開けることになるので、その点に注意が必要です。
照明の位置は移動させることが可能なので、美しく、効率が良い照明位置の計画をしっかり行うことが空間を美しく見せ、作業や食事もしやすい食卓をつくることに繋がります。
家具蔵ではこのような照明計画も含めてダイニングスペース全体のご提案を行っていますのでお気軽にお声がけ下さい。
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