「子供が独立したあと」のダイニングセットの選び方は?
2022.6.12
目次
家具を新しく購入する理由
物事には何事においても「なにかしらの理由」が存在します。
家具の買い替えについても同様で、その理由は人によっても様々です。
細かく見ていけば他にも色々あるはずですが、あえて大別するとすれば以下の2点に集約されるではないでしょうか。
・使用中の家具に不具合が出て買い替えるケース
・家族構成や住み替えを含めたライフスタイルの変化に起因するもの
家具に不具合が出た場合の買い替えでなく、後者のうち「家族構成の変化」で多いのは「子供の誕生」そして「子供の独立」です。
子供の独立は家具を買い替える理由の一つ
今まで一緒に暮らしてきた自身の子供が進学や就職、結婚などで家を離れることは、子供の新たな門出であり、非常に喜ばしいことです。
そこに一抹の寂しさを感じることもあるでしょうが、その後も暮らしは続いていきます。
そう、数十年ぶり、あるいは初めての「夫婦2人」の暮らしが始まります。
これは自分のことはもちろん、夫婦でどのように過ごすかを考えていく良い機会ともなります。
実際に私ども家具蔵のお客様に家具購入の理由を聞くと「子供が独立して夫婦2人の暮らしに合ったものを探している」というものも多くあります。
夫婦2人の暮らしではダイニングセットの買い替えも多い
夫婦2人の暮らしとなるこのタイミングで住み替えやリフォームを検討する人もいるでしょう。
大がかりな環境の変化を試みる人もいれば、もう少し手軽で手が届きやすい「家具」で変化をつけようと考える人もいます。
後者を選択する人で検討することが多いのが「ダイニングセット」です。
ダイニングテーブルとダイニングチェアで構成されるダイニングセットは、その空間の顔となるような存在であり、一緒に暮らす人数の増減の影響をもっとも受けやすい家具でもあります。
だからこそ、現在の暮らしに変化を加えようとする際に、真っ先に思い浮かべるのかもしれません。
使用人数が少なくなってもすぐにサイズを小さくするのは早計
子供の人数が多ければ多いほど、子供が独立した後に夫婦2人きりになると、住まいは広く感じ、使用していたダイニングテーブルもまた大きく感じることでしょう。
子供が一緒に暮らしていた頃はその大きさが適切だと思っても、いざ2人になると急に広く感じることもあるかもしれません。
そこですぐにサイズを小さくする、というのはやや早計です。
これからは夫婦2人の時間も増えてくることでしょう。
今日の住まいにおけるダイニングスペースの在り方は、単に食事を執るだけの場所ではなく、食事以外にもその活用の幅が広がっています。
来客をもてなす場であり、書き物やパソコンなどの作業を行う場として、あるいは趣味の場として、多岐にわたる用途が想定されます。
子供の独立は、同時に自身もある程度年齢を重ねて、これまでできなかったことにチャレンジできる機会が増えることでもあります。
その場として、少しでも広いスペースがあるほうが精神的にも物理的にも余裕を持った作業が可能になります。
また子供が結婚し、パートナーを実家(つまり自身の住まい)に連れてくることもあるでしょう。
孫ができることで彼ら、彼女らが遊びに来ることで以前より大きなテーブルが必要になるかもしれません。
子供たち、つまり孫の両親が忙しい場合は、自分たちで孫の世話をする時間が増える可能性もあります。
「人生100年」と言われるこの時代、まだまだこれからの生活にも変化が生じるかもしれません。
そのような意味においても、すぐに「2人で暮らすから小さいものに買い替える」ということではなく、これから先を見据えた家具選びを行う必要があります。
人気のラウンドテーブルは想定人数とサイズ感を考慮する
ダイニングテーブルを買い替える際、サイズを小さくする、つまり今使用しているものより小さいものを選ぶことは簡単ですが、これからの人生設計を考える上で将来のことをしっかり考えることも重要です。
サイズについては、今度の人生設計を踏まえてサイズを決めてきましょう。
それまで使用していたテーブルの大きさに対して大きくサイズダウンさせると、思いもよらないストレスを生み出すことに繋がってしまうかもしれません。
最近では、丸型のテーブル(ラウンドテーブル)を検討・選択する人も増えており、そういったデザインを選ぶ人は今回のテーマである「子供が独立した夫婦」であることも多く見られます。
夫婦2人の暮らしには適度なサイズ感があり、サイズ選びさえ間違えなければ使いやすいものとなります。
ラウンドテーブルの場合はおおよそのサイズ感をしっかり把握していくことが大切です。
例えば1~2人で暮らしていて滅多に来客も無い、ということなら直径900ミリあれば十分です。
4名の使用を想定するなら直径は1200ミリないし1300ミリ程欲しいところです。
また、想定される着座人数に対しての脚形状も着座のしやすさに大きく影響してきます。
サイズや脚形状をしっかり選ぶことで、暮らしに合った使いやすいラウンドテーブルが手に入りやすくなります。
ダイニングチェアは「足裏が付く座面高」「肘掛け付き」を選ぶ
ダイニングテーブルにはダイニングチェアは付き物です。
この選択でその場所での居心地や寛ぎ感などが大きく変わります。
チェアを決めてからテーブルを決めることが多々のメリットを生み出します。
両者どちらを先に選ぶのか、というのならばむしろこちらを優先してほしいとも考えます。
椅子は、大げさではなく、健康に直結します。
椅子は直接身体を預けるのでそれが身体に合う・合わないが自身の健康を大きく左右するのです。
しっかり座面奥まで腰掛けたうえで、足裏が床に着く座面高であるか、そしてその高さから逆算したテーブルの高さを検討する必要があります。
同様に「ひじ掛け」の有無は非常に重要です。
両腕の重さは体重の約10~15%にもなるといわれています。
その重い両腕を肘掛けに置くことは肩や背中、腰への負担を軽減させ、体全体の体圧をよりバランスよく分散させることになります。
つまり、疲れにくく、寛ぎやすくなるのです。
立ち座りの際に支えになってくれるようなプラスアルファも期待できます(これは年齢を重ねることでより重要になってきます)。
身近にある「椅子」を見ていくと、長時間座ることが前提のもの、たとえば、映画館や新幹線などのシートにはほとんど肘掛けが付いています
長時間座ることが多い、ということであれば肘掛けがある椅子を選ぶ方がいいでしょう。
ライフスタイルが変わると、そこに置く家具も変わります。
買い替える・買い替えない、いずれにしても実際に将来の生活像を考えながら、じっくり考えていきましょう。
私ども家具蔵では、様々な手法で無料のプランニングを行っており、その人ごとの生活スタイルなどお伺いしながら最適な提案を行っています。
プロならでは視点で今まで気が付かなかった発見があるかもしれません。
是非、一度ご相談ください。
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