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家具選びで表参道を巡る

2022.5.20

 

 

表参道という街の成り立ち


 

 

「表参道」は国内においても非常に特別な響きを持った地域であり、流行の最先端・感度の高い街として知られています。

この「表参道」という地名の由来を皆さんはご存知でしょうか。

表参道は1920年の明治神宮創建の際に元々あった馬車道を「表参道」として整備したことから、この名称で呼ばれるようになりました。

またこの通りはその整備作業において、夏至の日の正午に太陽が参道の真上になるように、そして冬至の日には明治神宮の方向から参道の中心を日が昇るように設計されたと言われています。

このタイミングで、今でも表参道のシンボルとなっているケヤキ並木が植樹されました。

ケヤキのその後の成長を想定し、当時から電線は当初から地中化されていました。

古くから将来を見据えた街づくりが行われていたことは現代の都市計画においても参考にすべきものです。

ニューヨークのセントラルパークも100年後の樹木の成長を想定した植樹のプランを行ったことが知られています。

そして表参道の目的地、つまり明治神宮の森も、はじめは森の成長を支える針葉樹を多く植え、そしてその後に森を守る広葉樹がメインとなるように47都道府県から樹木の寄付を募り、森づくりを行った事が知られています。

明治神宮も表参道もセントラルパークも、大都会にありながら、実は樹木とも関係が深い街づくりが行われていたのです。

 

表参道とケヤキの関係性とは


 

 

その後も表参道は整備と開発が進み、今でも表参道ヒルズの一角に残る「同潤会アパート」が完成します。

この、当時の最先端を行く日本発のコンクリート造の賃貸アパートは1945年の東京大空襲の際も焼失することなく残り、このアパートのおかげで、建物の前にあったケヤキも焼けることなく無事に残ったと言われています。

表参道のケヤキ並木の中にはこの大空襲を生き抜き、2020年にちょうど100周年を迎えた樹が在ることを伝える看板があります。

一枚板天板は樹齢を優に100年は超えるようなものでないと製作はできませんが、表参道にある100年を生き抜いたケヤキを見ても、一枚板が採れるほどの大径木のものは見当たりません。

このようなところからも、一枚板が採れるほどの樹齢の原木が、どれほど貴重であるかが分かります。

 

表参道はなぜ「ファッションの街」になったのか


 

 

戦後、暫定的な占領と国内統治を行ったアメリカ軍が軍の施設である「ワシントンハイツ」を明治神宮に隣接する代々木公園に建設しました。

このワシントンハイツの建設を機に、表参道沿道にはアメリカ人向けの、現在も営業を続ける「オリエンタルバザール」や「キディランド」がオープンします。

1950年に朝鮮戦争が勃発すると、アメリカ軍の中継地となった日本では、これらのアメリカ人向けの店が一層の隆盛を見せるようになりました。

その後1960年、現在の東急プラザのある場所に米軍関係者などを対象とした「原宿セントラルアパート」が建設されます。

この原宿セントラルアパートは文化人が集う場所として知られ、原宿文化の発信地となりました。

さらに近隣では、1964年に建築家・丹下健三の設計で知られる代々木第一体育館などを会場として、東京オリンピックが開催されました。

翌年の1965年には、現在ではヴィンテージマンションとの代表格でもある「コープオリンピア」が竣工し、当時の最先端の住まいには感度の高い人達が居を構えるようになります。

こうして「表参道」は若者文化・流行の発信地としてだけでなく、その延長線上の流れとしても集まる街となったのです。

 

インテリア関係のショップが多い理由


 

 

このようにファッションなどの文化人が集まる街ではインテリアへの感度が高くなることも必然でした。

ファッションの専門店が増える一方で、表参道に集まる人たちのニーズを捉えたインテリアデザインの発信地ともなったのです。

その流れは、この地に設計事務所やインテリア会社、家具販売店などが軒を連ねることを呼び起こしました。

ファッションの他にも、インテリアに強みを持つ街として認知される様になったのです。

 

家具蔵の歴史とコンセプト


 

 

そんなインテリアの街、表参道に私ども家具蔵の1号店がオープンしたのは1995年のことです。

一人でも多くの人に品質の良い無垢材家具を届けたい、使い捨て文化に一石を投じ、日本という国が代々受け継いできた素晴らしい木工技術を現代に継承したい、そういった思いから1950年代年から家具づくりを続けているメーカーによる、当時では珍しい「工場直営店」としてスタートしました。

無着色で仕上げる無垢材を使用しているので、たとえ傷がついてしまっても、素材自体の経年変化により傷も目立たずに味わいとなり、長く使い続けることもメンテナンスも可能です。

特に木組みで製作する無垢材チェアの曲面は一般的な「曲げ加工」ではなく、全て削り出しで製作していることから、強度に優れ、木目までもデザインとなり、そのうえで身体に馴染む座り心地となっています。

一枚板をはじめとする無垢材テーブルはデザインも多様でサイズも豊富。

ソファ、ベッド、デスク、収納家具などあらゆるジャンルの家具を世界中から選りすぐった銘木でオーダー製作します。

住まいをトータルでコーディネイトでき、メンテナンスなども行いながら永続的に家具を使用すること。

それは当時はエコロジー、今はサステナブルとも言われる考えとも一致する「地球と人に優しい」ものとなっています。

 

どんな街・地域でも同様ですが、このように表参道の街の歴史をひも解くと、様々なことが分かります。

表参道に多くのインテリアショップがあることは、時代の流れでもあったのです。

表参道では立地上、効率的に多くの店舗を回る事ができ、家具選びやインテリア探しには最適な地域のひとつです。

家具選びに悩んだ際は、間取り図やスケッチを片手に表参道にいらしてみてはいかがでしょうか?

図面があれば、どのショップでも最適なレイアウトや家具サイズを提案してくれるはず。

私ども家具蔵でも、手描きでのラフなスケッチから間取り図を元にした3Dパースでのご提案まで無料で行っています。

どのような事でもお気軽に、家具蔵 表参道店までお問合せ下さい。

 

家具蔵表参道店へのお問い合わせ・アクセスはこちらから

 

 

 

 


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