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ウォールナットの本棚を選ぶ際に気を付けることは?

2021.5.29

 

 

 

コロナ禍でのおうち時間、中々外に出かけることができない、という皆さんは何をして過ごしますか?

部屋の片づけ?オンラインでの友人との会話?料理のレパートリーを増やしたり趣味を拡げている、といったお話もよく耳にします。

そんな在宅中の過ごし方では動画配信サービスでの映画や音楽鑑賞、スポーツ観戦などの時間が増えているデータもあるようです。

そして家にいる時間、あるいは一人で過ごす時間の定番としてあるのが「読書」。

このコロナ禍で読書の時間が増えたという調査もあります。

全国の男女1000人を対象にしたある調査では、コロナ禍の影響で読書の量が「増えた」との回答は34.9%もあったようです。

 

読書時間の増加と本棚の需要


 

 

読書時間が増えるということは、それだけ手元の書籍も増えるということ。

つまり、手持ちの書籍の「収納場所」「保管場所」が必要になるわけです。

実際、この読書量の増加や書籍量の増加(あるいは蔵書の見直し)で本棚の検討の相談は、私たち家具蔵でも格段に降ました。

増える書籍を効率よく収納したい、あるいは目にすることが増えた場所を美しく見せたい。

そんな理由から、丈夫な無垢材で、且つ自宅の事情に応じた本棚を、という方のご相談を多くいただいています。

家具蔵では本棚をはじめとした収納家具はハードメープル、ナラ、チェリー、ウォールナットの4樹種で製作が可能です。

その中で多くの支持を集めるのがウォールナット

もはや定番ともいえる材ではありますが、だからこそ失敗しないためにはどのような点に気をつければ良いのでしょうか。

 

サイズとデザインで気を付けることは


 

 

どのような樹種で製作するかを語る前に考えなければいけないことがサイズやデザイン、あるいは仕様です。

住まいの空間に置いて、見て、実際に使用するものですから、まずここを見定めなければいけません。

サイズについては蔵書量や空いているスペースによってもニーズは異なります。

壁一面の本棚なのか腰高のコンパクトなものなのか。

背の高いものを選ぶ、あるいはオーダーする際には自身の手が届く・届かないといった部分や搬入の際に間口から入れることができるか(できないなら分割で搬入して組立てなど)という点も気を付けておきたいところです。

本棚は「棚」ですから当然、棚板があります。

この棚板も固定式にするのと可動式にするのでは使い勝手や見え方が異なります。

最近人気があるのは同じサイズの正方形スペースがグリッド状に連続しているもので、ディスプレイ棚の要素も兼ねているものです。

一方で書籍のサイズに合わせて棚板の位置を変更できる可動式も根強い支持があります。

どちらの場合でも気を付けるのは棚板の「厚み」。

ある程度の厚みが無いと書籍量が増えて重量が出た際にたわんでしまいます。

見た目自体もやはり良くないので、その点にも気を付けましょう。

また、「扉付き」「扉無し」どちらを選ぶのか、といった点も見逃せません。

書籍を出し入れする頻度が多ければ扉無しで良いでしょう。

また、棚内へのホコリの侵入が気になるのであれば、扉付きがベターです。

その場合、扉は板戸かガラス戸か。

本棚の中身を見せたくない、すっきりさせたいのであれば板戸が良いでしょう。

本棚の中身が見えて、扉を開ける前に中にある本の場所を確認できることや飾り棚の要素も兼ねるならガラス戸となります。

 

素材やつくりを見極める


 

 

本棚に限らず家具全般にいえることですが、丈夫さや品質はその素材とつくりが左右します。

家具蔵でも取り扱う「無垢材」は厚みがあり、その丈夫さはベニヤや合板といった「木質系材料」とは大きく差があります。

また、それがどのように作られているかも重要です。

多くの収納家具の製法は多くの本棚は材料の接合にネジやビスを多用しています。

コストや技術を要することなく大量生産には向いていますが時間の経過とともに緩んでくることが少なくありません。

本棚には重量の負担が多くかかります。

従って強度計算をしっかりと行わなくてはならない家具です。

そのため、できる限り木と木で接合する「木組み」でのつくりのものを選ぶことをお勧めします。

数百年から千年を超える歴史を誇るような寺社仏閣にもこの「木組み」は採用されており、その強度は折り紙付きです。

こうした見分け方がわからない場合は、その家具店の店員にしっかりと確認することもお勧めします。

 

 

ウォールナットのグレードの違い


 

無垢材でつくられ、あるいは多用され、木組みでつくられた本棚であれば耐久性は問題ないはずです。

きっと一生ものの本棚になるでしょう。

その点をクリアできたら次は材料のグレードまで見極めることができれば、さらにその買い物は間違いのないものとなります。

今回のテーマは「ウォールナット」です。

じつは同じウォールナットでも何段階ものグレードがあるのです。

一般的には抜け節、割れ、目とび、白太辺材、製材痕、ピンホール(虫喰い跡)、色の濃淡等などがその基準となりますが、ここは素人目で見てもわからない部分かもしれません。

家具店でぜひとも聞いていただきたいポイントでもあり、購入の際の比較に大きな役割を果たすことでしょう。

グレードが高い材で家具をつくるということは、シェフが食材にこだわることと同じことがいえます。

職人、あるいはそのメーカーの仕事へのこだわりとプライドが、ウォールナットのグレードの差に出てくるのです。

 

ウォールナットの本棚がもたらすもの


 

 

こうして自宅に入ったウォールナットの本棚。

ウォールナットはその濃茶色を基調とした落ち着いた雰囲気から、空間全体を引き締め、格を上げてくれる存在となります。

大きなものであれば空間全体を象徴するようなものに。

小さなものであれば空間のアクセントにもなってくれる存在です。

高級材の代名詞であるウォールナットはそこにあるだけで空間の質を高めてくれる力を持ちます。

そんな銘材を無着色の無垢材家具として仕上げれば経年による色合いの美しい変化も相まって、長い間使うことのできるそんなものになるはずです。

 

家具蔵各店には無垢材を多く使用した本棚、ブックボードが多数展示されています。

熟練の職人が厳選した無垢材を木組みで組み上げる本棚です。

間違いなく一生ものになっていくでしょう。

また、受注生産になりますので、デザインやサイズも自由に理想のものを製作することが可能です。

グレードの高いウォールナットでつくられた自分仕様の世界に一つだけの本棚。

単に書籍を収納するだけではなく、美しい色合いや木目が毎日を上質に演出してくれるでしょう。

 

家具蔵の無垢材ブックボードのラインナップはこちらから

 

 

 

 

 


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