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一枚板で無垢材の魅力が「すべてわかる」理由

2021.4.10

 

 

高樹齢の巨大な樹木から採ることのできる無垢材一枚板天板。

例えば、一枚板を使用する代表的な家具といえばテーブルがあげられます。

一般的なダイニングテーブルにできるような大きさになるには、おおよそ100年程度の歳月が必要です。

なかにはそれ以上、200年や300年といった高樹齢を数えるものもあります。

その木のそのままのかたち・表情がそのまま出る一枚板天板やそれを使う家具は、無垢材を使用する「無垢材家具」の最高峰ともいえます。

木というものは、同じ個体から板を採っても数センチ切る箇所が変わるだけでまるで表情が異なります。

つまり、この世に1つとして同じものはありません。

今回のコラムでは、そんな一枚板の魅力を深く掘り下げていきます。

 

 

無垢材とは


 

 

無垢材とは原木(丸太)から切り出したままの自然な状態の木材をさしたものです。

それを使用して製作した家具は「無垢材家具」とカテゴライズされ、テーブルは「無垢材テーブル」」と呼ばれています。

無垢材には本物の木が持つ質感や木のぬくもりがあります。

薄くスライスされた合板などと異なり、天然の木を使用し厚みもそのまま生かす、無垢材だけの特徴です。

また、耐久性が高く、日が経つごとに味わいが出ます。

無垢材を使用した家具とそうでない家具とでは耐久性が違います。

耐久年数が長いことから出てくる経年での味わいの深さも、無垢材の良さです。

メンテンナンスできることも大きなメリットでしょう。

家具は日常の使用でキズがついてしまうこともあります。

無垢材は木そのものをそのまま使用しているので、削り直すことなどによって新品同様に蘇らせることが可能です。

そして接着剤の使用が少なくて済むことも大きな特徴。

無垢材で作られていない家具は大量の接着剤を使用して、いくつかの材料を張り合わせている場合も多くあります。

家具蔵のように木組みで作る「木で木を締める」製法ができるのが無垢材の強み。

場合によっては人体に影響を及ぼすこともあり得る接着剤を多用しないことで、健康に配慮した暮らしを助けてくれるのです。

 

一枚板にはその木の「表情」「特徴」が凝縮している


 

そんな無垢材のメリットを余すことなく持っているのが一枚板天板です。

大木から切り出した板ですからそれもそのはずではありますが、無垢材のテーブル、特に一枚板テーブルはその板だけが持つ木目が大きな魅力となります。

木目はその木がどのような環境で成長してきたか、を表現しています。

例えば、雨風の強い場所で育ったことで揺らぎ模様が強く出ている、傾斜地で踏ん張った跡が見られる、枝を多く生やすことで葉を多く茂らせていた事が分かる等々…。

そうした素性が分かることはモノへの愛着、という点にとても大きく関わってきます。

また、その樹種特有の色合いやキャラクターマークといわれる個性的な表情。

こうしたものが一枚板天板には、まず間違いなくふんだんに入っています。

それらを存分に享受できるのが一枚板天板の魅力でもあります。

 

一枚板には選ぶ楽しみと愛着がある


 

 

一点ものの一枚板を選ぶ際には、迷いが付き物ですが、直感も大切な要素となります。

「この子、好きかも…」という感覚がとても大切です。

当然、住まいの空間との相性もあるでしょう。

そんな要素を加味しながら長年、運命の一枚を探し求める。

または、ある日突然出会ってしまう。

いわばそんな「背景となる物語」があるモノには、その分の価値と愛着が増してきます。

それもまた大きな楽しみであり、一点物だけが持つ付加価値なのです。

 

一枚板でわかる「メーカーのクオリティ」


 

 

原木を板に製材した後は、安定かつ強度の強い材料にするために乾燥させます。

この乾燥工程が一生物として使うことのできる一枚板テーブルや無垢材家具を作るためにはとても重要です。

例えば、世界中から常時30前後の樹種で一枚板を用意している私たち家具蔵の場合。

樹種によっても異なりますが、最低でも1年以上かけて自然乾燥させて木の内部の水分を抜いていきます。

その間は、風通しを良くするための桟棒をはさみながら積み重ねて保管していきます。

そして、木の中の水分量(含水率)を12~13%まで調整します。

さらに現代の気密性の高い室内で、エアコンや床暖房にさらされる木にとっての過酷な使用状況を考慮し、含水率が6~7%まで人工乾燥(機械乾燥)します。

その後、しっかりと乾燥させた材を落ち着かせる(含水率を平均化する)ために養生(シーズニング)を行います。

このように自然乾燥→機械乾燥→養生としっかりと時間を掛け、材の状況を見極めて適切な作業をすることが、長年安心して使用できる一枚板のテーブル作りにはかかせません。

また、この工程はとても繊細な作業なので、熟練の職人の存在無くして成り立ちません。

こうした製作工程や姿勢はじつはメーカーによっても異なります。

その「差」を一枚の天板が雄弁に物語るのです。

 

高樹齢の原木を製材し、熟練した職人が時間をかけて乾燥し、つくられる一枚板。

大自然の中で育ってきた天然の材料だからこそ、力強い生命力や木本来のぬくもり、迫力のある木目を持つのが一枚板の最大の魅力です。

なかでも一枚板テーブルは古くから代々引き継いで使用されるテーブルとして馴染みがあります。

日々の生活なのかで付く傷も家族の思い出となります。

家族の団らんを支える家具となり、空間の顔にもなる一枚板は誰もが魅了されるでしょう。

家具蔵では世界に認められた国内外の銘木を常時展示しています。

一本の大木の表情を最大限に活かした世界でたった一つの1枚板、お近くに立ち寄られた際は一度足をお運び頂き、ご覧になってください。

 

家具蔵の一枚板の詳細はこちらから

 

「一枚板ギャラリー」へのアクセスはこちらから

 

 

 


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