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無垢材家具の代名詞「ダイニングテーブル」の選び方

2021.3.9

 

 

住まいの中で一番重要な役割を果たす家具。

様々な考え方がありますが、それは「ダイニングテーブル」かもしれません。

ダイニングテーブルは食事を摂る場所としてだけではなく、家族皆が集まって団欒を取ることができる、大切な場所ともなります。

リビング学習のような食事以外の用途も一般的になって久しいなか、最近ではテレワークの場としてホームオフィスとしても活用されている方も多いかもしれません。

来客をもてなすこともあるでしょう。

こうしたダイニングテーブルをいわゆる「無垢材」で作ることは、自然の風合い、温もりがある食卓ができあがることを意味します。

住まいの中心となり毎日使う場所に自然のものがあることは、居心地の良いスペースを作ることと同議です。

今回はいわば無垢材家具の代名詞とも言える「ダイニングテーブル」の選び方についてのお話です。

 

 

大きさの基準は


 

 

素材やデザインに関わらず、ダイニングテーブルを選ぶ時の大きなポイントはその大きさではないでしょうか。

事実、テーブル選びの際にはインターネットでこのサイズに関する検索を様々行っている調査結果もあります。

テーブル単体で考えた場合、4人がしっかり着座できるのは幅140センチ~150センチです。

ただ毎日の家族団欒のしやすさを考えていくと、2人並んだ隣同士の人との距離感が広ければ広い程、ゆったりとした居心地の良い食卓となってくれます。

テーブルの大きさは大きければ大きい程、個人が使用できるスペースも広くなり、その事が精神的にも使う人の気持ちにゆとりをもたらしてくれます。

その為、4人家族で使用する事を想定すると幅150センチ以上、できれば165センチ程度のサイズを選ぶ事がお勧めです。

5~6人であれば幅180センチは最低限欲しいところです。

一方で空間そのものとの兼ね合いも重要です。

テーブルが大きくても周囲が回遊しにくければ使いづらいものとなります。

(反対に大きな空間に小さいテーブルもアンバランスです。要はバランスなのです)

テーブルの端から壁まで何センチあるのか、他の家具との余白は、椅子の出し引きに必要なスペースは確保できるか。

こうしたことは知識として持っていればそれに応じたテーブルサイズを選べばよいのですが、一番良いのは専門家に確認すること。

間取り図面から算出してもらう、実際の空間を採寸してもらう、3DCGを使用して空間を再現してもらう。

こうしたことを行うことでサイズに関する失敗は無くなります。

勿論、私たち家具蔵でも無料で随時行っていますのでいつでもお気軽にお声掛けください。

 

その「つくり」は


 

 

無垢材テーブルもやはり「作られるもの」であって、その製法や特徴も千差万別です。

大きなポイントとしては「無着色か否か」「無駄な補強は無いか」「板と板の接合は?」「どんな木か?」といった点です。

それらを順番に見ていきましょう。

●無着色で作られているか

無垢材はいわずとしれた天然木から生まれた「木そのもの」といって良い素材です。

人が一人一人違うように、天然木も表情や生き様はそれぞれ違います。

木が大きく育つまでの歴史は木目の表情や素材に刻まれ、長い年月を経て育った木は、年輪や木目が同じものは一つとしてありません。

こうした表情を生かし、そのままを味わえるようにするには無着色で仕上げるのが一番です。

時間の経過とともに変わる色合いは深みや味わいを増していくことにつながり、使うほどに愛着を感じることができます。

着色した家具は、購入した時が一番良い状態で、それからは着色した部分に傷がつくと芯材が見えていきます。

無着色の家具ならばそれすらも味わいになり、また、それを修復することも可能です。

また、こうした無着色の家具作りは木目もデザインとなることを意味します。

それは非常にグレードの高い素材を使用していることを意味し、原木での仕入れを行わなければできないことでもあります。

私たち家具蔵でも無着色での家具作りにこだわり、原木での仕入れと自社での素材の徹底管理を行っています。

●無駄な補強は無いか

テーブル天板の裏にある補強桟。

脚と脚の間にある幕板。

これらがあることはテーブルを作る上では決して間違ったことではありません。

ですが、こうした部分がテーブルの使いやすさや美しさを損なうのも事実。

これらを無垢材テーブルから省くためには徹底した長期間の乾燥が必要です。

これを行う設備の有無と、その期間に耐えることのできるメーカーの力とノウハウ。

この補強の有無でそこまで確認することができます。

私たち家具蔵でも徹底した乾燥と管理、熟練の職人技による「使いやすさ」を追求しながら高品質なテーブルづくりを行っています。

シンプルで使いやすく、それによって生じるスペースの無駄などを排除しています。

さらに、天板の表面と裏面、側面の6面全てを同様の仕上げとすることで、より耐久性と快適性を高めています。

●板と板の接合は?

これは天板の側面、特に妻手(短辺)側を見てみるとわかりやすいでしょう。

波型になっているか、まっすぐか。

この波型の形状をフィンガージョイントといいます。

フィンガージョイントとは板同士の接合部分をそれぞれ指状に削り出し、互いに組み合わせる方法です。

接合面積が平面と比べ約2倍になり、抜群の強度を持つものとなります。

上からの加重やパーツのズレ、段差を防いでくれるこの技術、家具蔵のそれは他と比べてもより深いものであり、それは実際の大きさよりも大きなテーブルを製作していることに他なりません。

●どんな木でつくられているか?

一言で無垢材といっても様々な樹種があります。

無垢材テーブルは言うまでもなく「木のテーブル」ですが、木には「広葉樹」と「針葉樹」という違いがあります。

「広葉樹」はわかりやすく言うと「平たくて幅の広い葉を持つ木」のことで、街中でよく見ることができるのはケヤキ、ポプラ、サクラ、ブナ、カシなどがそれにあたります。

一方「針葉樹」は「針のように細長い葉を持つ木」で代表的なものはマツやスギなどがすぐに思い当たります。

どちらが家具に適しているかというのは家具の種類によっても変わってきますが、無垢材テーブルに使用するなら広葉樹が断然有能です。

針葉樹の特徴のひとつに「柔らかく軽量」というものがありますが、無垢材テーブルは暮らしに必要な作業を支えるもの。

そこに必要なのは「強度があり傷がつきにくい」ことであり「揺れに強い」ことです。

広葉樹は強度があるので重量のあるものを収める可能性のある収納家具や長期に渡って使用することになり、そのなかで傷などがつく可能性も高い(つまり傷がつきにくいものが良い)ダイニングテーブルに向いているのです。

 

デザインで選ぶ


 

 

ダイニングテーブルは暮らしの中心、言い換えると暮らしのシンボルともいえる家具となります。

テーブルのデザインも、シンプルなインテリアに合う直線的なシルエットの長方形、空間にやさしい雰囲気が加わる丸テーブル、自然素材を使う醍醐味でもある一枚板など様々なスタイルがあります。

見た目でものを判断することには良し悪しの意見も多くあります。

しかし自分が気に入るものを選ぶ手段の一つに「見た目」は欠かせないもの。

そのうえでさきにお話ししたような「サイズ」と「作り方」に間違いが無ければ好きなモノに囲まれて暮らす喜びが味わえます。

 

しっかりとつくられた無垢材テーブルはまさに一生もの。

毎日使うものであり、毎日目に触れるものだからこそ、妥協のないモノ選びを行いたいものです。

そんな無垢材テーブルのご検討の際には家具蔵にもどうぞお立ち寄りください。

 

家具蔵の無垢材ダイニングテーブルのラインナップはこちらから

 

 

 

 


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