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「サステナビリティ」と無垢材家具の良い関係

2020.12.24

 

 

サステナビリティとは


近年、よく耳にする言葉のひとつに「サステナビリティ」という言葉があります。

実環境問題を考える上で最も重要なキーワードの1つであり、その考え方は大きな意味を持つ言葉としてフォーカスされています。

そもそも、この「サステナビリティ」とは、どのような意味なのでしょうか。

サステナビリティとは、英語の“sustainability”。

日本語表記で「持続可能な」、つまり「ずっと保ち続けることができる」の意味です。

文献などによっては、「サスティナビリティ」と表記されることもあります。

ここで重要なことは、何を「持続可能」とするかです。

その答えは、私たち人類の社会と地球環境にあります。

 

「ロハス」と「サステナビリティ」


「現在」だけがいいのではなく、「未来」に渡って、住みやすい社会と自然環境を保ち続けることを目指した取り組みなどで使われます。

最近は企業の環境保護活動や社会貢献活動、また企業倫理への取り組みなども含めた広い意味で使われるようになりました。

このサステナビリティという言葉は、最も有名な環境用語で一部使われています。

それは、「ロハス」という言葉。

ロハスは、健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイルを意味する造語ですが、英語にすると

ロ (Lo)=Lifestyle of

ハ(Ha)=Health and

ス (S)=Sustainability

となります。

サステナビリティはロハスの「ス」にあたります。

このロハスという言葉が注目されたのは、1987年頃です。

国連の「環境と開発に関する世界委員会」(ブルントラント委員会)という場で公表された「私たちの共有の未来」という報告書の中で触れられています。

この中心的な考えとして「持続可能な開発(Sustainable Development=サステナブル デベロップメント)が盛り込まれていたのです。

 

 

経済の繁栄と環境保護


「経済の繁栄」と「環境保護」は、相反することでなく、双方がWIN/WINの関係でなければいけません。

ものの生産、流通、サービス、消費といった経済活動は、私たちの生活を支えています。

経済を止めてしまうと社会も人間の生活も成立しなくなりますし、なにより環境保護活動を行うにはお金もかかります。

「人々の豊かさ」と「環境を保護すること」は対立するものではなく、優先順位をつけるものであってはなりません。

両方を実現させていくためには「環境に悪い影響を与えない経済活動」をしていく必要があるとするのが、「持続可能な発展」の基本的な考え方です。

サステナビリティも同じ意味合いで使われています。

これまでの大量生産、大量消費といった一方向の経済の形ではなく、未来の人たちの社会と生活レベルを維持するために、環境を守ることを考えた節度ある経済活動とは?を考えるときに、欠かせないキーワードがサステナビリティなのです。

 

大量生産による使い捨てからの脱却


 サステナビリティを実現するためにできることは?

そのために個人や企業ができることは、「環境に悪い影響を与えない行動」をしていくことです。

それは、ゴミをきちんと分別したり、電気をこまめに消したり、エアコンを使いすぎないといった小さなことの積み重ねや、「自動車は所有しない」「リターナブル瓶などの環境に負荷の少ない製品しか買わない」といったライフスタイルの実践などです。

簡単にいってしまえば、省エネ、エコ、ロハスといったキーワードでくくられる行動が、サステナビリティのための実践になるのです。

 

一生ものとしての無垢材家具


木材は他の建築資材と比べて製造時のエネルギー消費量とCO2排出量が桁外れに少ない上に、成長に必要なのはクリーンな太陽エネルギーくらいと非常に地球に優しいエコマテリアルであるといえます。

また木材はサステナブルユース素材であり、需要と供給のバランスが保たれれば永久に使用可能です。

長い年月の使用に耐えられる強度や機能に重点を置くことでサステナビリティを高めることに貢献していると言われています。

このような理由で、自然の木で製作された無垢材家具は、エコロジーに繋がるということになります。

日本だけでなく、世界中の家具市場は比較的安価で手に入る、大量生産された家具であふれています。

コスト重視の為、長く使用できるようにする強度に比重を置いた製造工程や素材そのものの選定は簡略化されている傾向にあります。

資源を湯水のごとく使う使い捨てと呼ばれる時代から、良いものを長く使うことで限りある資源を無駄に捨てないという考え方を持った時代への変革の時期であり、このような認識は、もはや日本のみならず国際的にも標準化されています。

家具についていえば、ほんの十数年前までは「家具は買い替える」という考え方が主流となっていました。

家族のライフスタイルやその時々の流行に合わせて、買い替えていく。

それが当たり前と思われていたのです。

日本と西洋においては、家具への考え方は異なっています。

 

例えば、日本では家の装飾、つまり住空間インテリアを変える時、「まずは家具を変える」ことから始めます。

一方、デンマークやフィンランド、ドイツなど“暮らし”を大切にし、楽しむ文化を有している国々の人々は、家具そのものは、良質で長く使えるものを本当に気に入るまでじっくり選び、周辺のインテリアで変化を付けて楽しんでいます。

好みのファブリックでテーブルクロスやランチョンマットを作るなど、既成概念にとらわれず、今あるものに変化を加え楽しむという、インテリアが持つ本来の楽しみ方を理解しています。

簡単に家具を使い捨てたり、変えたりするのではなく、良いものを使い続ける文化が浸透した暮らしがそこにあります。

環境面への配慮や心の豊かさ、潤いを考えれば、やはり後者の方が良いと言えないでしょうか?

木材の廃棄においては、再生利用という選択肢以外はおおよそ焼却処分となります。

その際に発生する二酸化炭素や燃焼によるダイオキシン類が大きな問題となっています。

「10年1サイクル」が起こる家具では、廃棄の際にそのほとんどが残念ながら焼却処分の対象となります。

大量消費社会において、買い換えサイクルを早めることは、「地球温暖化」に加担することに繋がってしまいます。

 

「一生もの」と言われる無垢材家具とは


家具は我々の暮らしに欠かすことができない道具です。

安く、量産されたものが気軽に手に入る今だからこそ、長く使いたくなる家具が求められてきます。

熟練の職人が一つひとつ手作りしたものや、オーダーものにはそれ相応の価値があります。

そしてそれを厳選した無垢材で丁寧に仕上げること。

無垢材とは無垢の木、切られた木を製材して、そのまま使われる木材のことです。

無垢材は木そのもの、つまり生きているので「木のぬくもり」を直接的に感じることができます。

この自然に触れる喜びを得られるのが、無垢材です。

これが「長く使うことのできる」「長く使いたくなる」家具となるのです。

そのうえで使用している素材や美しいフォルム・心地よい手触り、細部にまでこだわりを感じることが出来る作り。

すべてが使う人のことを考えて作られている、まさに一生モノの存在です。

無着色で仕上げたものは経年での表情の変化を楽しむことができ、キズでさえ味になる。

勿論、メンテナンスも可能です。

無垢材家具は人と同じで、年月に応じて使うほどに“想い”が詰まっていきます。

 

道具でありながら、使う人に寄り添うことができる存在。

使うほどに愛着が沸くのも、人が丁寧に心を込めて製作しているからです。

だからこそ、愛着を持って長きにわたり、使い続けることができるのです。

是非、一度無垢材家具に触れてみませんか。

 

家具蔵の無垢材家具づくりについてはこちらから

 

 

 


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