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ウォールナットはどんな色を持っているか

2020.9.22

 

 

天然の木材をインテリアに取り入れる。

そこには自然材の持つ癒しや温かみ、おおらかなやさしさがあり、空間の雰囲気は非常にやわらかなものになります。

無着色で仕上げられたものはどんな空間にもすんなりと馴染みます。

だからこそ樹種にこだわる、という人も多いでしょう。

今回取り上げるウォールナットは、世界中で古くから珍重され、高級材の代名詞ともいえるものです。

多くの人から支持を集め、憧れともなっています。

歴史的な舞台や場所にも多く使われてきたウォールナット。

今回はそのウォールナットの持つ「色」の魅力に迫ります。

 

 

ウォールナットとは


チーク、マホガニーという世界でも指折りの高級材と並び称されるのが、ウォールナットという樹種です。

「ミラノ大聖堂」などの歴史ある建築にも使用されており、その堅牢性は古くは飛行機のプロペラにも使われていたほど。

現代でも家具や建材としてだけでなく、高級車のダッシュボードなどでも見ることができます。

その知名度や憧れの度合いは「ウォールナット色」という着色を施すものがあるほどです。

それほどに様々な用途で根強い人気があります。

その魅力は先述の堅牢性に加え、加工性や希少性にありますが、もっともたる要素はやはり「色」でしょう。

 

アメリカンブラックウォールナット


ウォールナットはいわゆる「クルミ」の木です。

「ウォールナット」という定義においてはヨーロピアン、オレゴン、クラロなどの亜種が多数存在しますが、多くの場合ウォールナットとは、一般的にはこのアメリカンブラックウォールナットのことを表します。

アメリカンブラックウォールナットは、もともとヨーロピアンウォールナットの代替品として見られていた時期もあったようですが、現在では優れた木材として認識されており、古来より高い地位を確立しています。

樹高は30~40m、胸高直径1.2~1.8mに達し、樹幹は真っ直ぐに伸び、廃材率が極端に低いという特徴を持っている事から、コストパフォーマンス的な視点から見ても木材としての価値が高い樹種だといえます。

アメリカンブラックウォールナットの材質の特徴は、安定感があり程よい硬さもあって非常に加工しやすい事で塗装をしなくても表面がウォールナット特有の艶のある美しい濃い褐色がでる点。

見た目的にも申し分のない非常に魅力的な木材なのです。

 

深みのある色味と木目


ウォールナットの色素は落ち着きのある深い茶色のほか、時に黒紫色、赤紫色といった色素が複雑に絡み合っています。また、その墨を流したような独特の木目。

それが美しいグラデーションとなって平面的ではなく深い奥行を感じさせます。

また、自然の耳が付いたテーブルにはクリーミーな白太と呼ばれる白色の辺材が現れます。

その白太の色素も相まって無垢木材ならではの唯一無二の美しい表情を生み出します。

その独特で魅力的な色のコントラストは、他の樹種に着色しても再現が困難なことから、ウォールナットの価値をさらに高めています。

 

経年変化という魅力


深い黒紫色のウォールナット材は、光に当たることで徐々に黒味、紫味が抜けてまろやかな色味に変化していきます。

その変化の理由は紫外線による影響が大きく、紫外線を吸収することでウォールナットの中に含まれるリグニンが紫外線を吸収し、褐色を経由して黄味がかった明るい茶褐色へ変化します。

太陽光が降り注ぐ場所では、その変化が早く、大きく現れます。

いわゆる「経年変化」と呼ばれるもので、無垢材の最大の魅力とも言っていいでしょう。

色だけでなく、木肌の感触も使い込むことにより変わってきます。

この変化が暮らしの中で「ともに暮らす感覚」や「育てている感覚」も味わえるのも人気の要因ではないでしょうか。

 

ウォールナット材の家具のコーディネート


いわば「黒」といっても差し支えない色合いはどんな空間にもよく似合います。

和洋ともに相性も良く、床の色目や素材も問わない。

そのうえで派手目の色や柄物のインテリアにも合わせることができる樹種はそうそうありません。

この万能性が定番的な人気の理由の一つでもあります。

例えば床の色が黒や濃茶のものだったとします。

当然、同じテイストなので落ち着いた高級感のある空間を演出してくれるでしょう。

反対に床の色が明るめのものの場合。

この場合は白黒のコントラストが生まれ、空間にメリハリができるのでより互いの素材感を引き立たせ、空間そのものも広く見せてくれる、そんな効果も期待できます。

美術館のようなモダンな空間の演出も可能です。

これは木製フローリングでも例えば大理石などの石材を使ったものでも同じです。

また、壁材についてもその相性の良し悪しを選びません。

畳の和室にもよく合います。

水墨画を思わせるような木目が和の雰囲気にもピッタリで、アメリカ生まれの木でありながら日本家屋などにも良く合うのです。

 

唯一無二の高級感を持つウォールナット。

その魅力は「木材の黒いダイヤモンド」とも評されるほど。

そんな宝石のような家具とともに過ごす毎日をあなたも送ってみませんか?

 

家具蔵の無垢材ウォールナット家具のある暮らしの事例はこちらから

 

 

 

 

 

 


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