KAGURA OFFICIAL BLOG

「サペリ」家具で自然の恵みを空間に

2020.1.19

 

今、注目のサペリ材とは


サペリと聞いて、ピンとくる方はあまりいないのではないでしょうか。

多くの方は、チェリーやウォールナット、ナラ、タモなどは知っているけど、サペリは知らないという方がほとんどかもしれません。

実は、このサペリは、インテリア業界において今まさに大注目の樹種なのです。

サペリは、アフリカの主に赤道付近のコンゴ、ウガンダ、コートジボアール、ガーナ、ナイジェリア、カメルーンなどの熱帯雨林地域などに分布しています。

アフリカには雨季と乾季があり、雨季に多くの水分を身体にため込むので、これまで水分を抜く作業、つまり乾燥が難しいとされてきました。

近年は、原木の乾燥の技術もあがり、国内でも家具材として使われることが多くなりました。

そして、このサペリの魅力が少しずつ浸透してきているのです。

サペリは表面に独特の美しい縞目模様があり、「リボン杢」(後述にて説明)といった独特な雰囲気をもった杢もまた、魅力のひとつです。

この杢を楽しめるのも、家具蔵のような無着色で仕上げる無垢材ならではです。

木の分類としては日本にも多く自生している「センダン」という、ヒヨドリがよくとまっている木の仲間です。

サペリには多岐にわたる別名があります。

例えば、ユスサペリ・サペレウッド・サペリマホガニー・ボルネオカンファーウッド・ゴールドコーストシダなどなど、ざっと挙げただけでも様々な種類があります。

樹高も非常に高く、40m~60m程の高さで大木となります。

この樹高40~60mは、建物に例えると15~20階建の建築物に相当します。

とてつもない大きさに育つ木だということが分かります。

熱帯雨林の中で一際大きく葉を茂らせている木があれば、それはサペリである可能性が高いのです。

実は、多くの方が、アフリカに関連するテレビや写真で一度は目にしている可能性があります。

アフリカを代表する銘木のひとつです。

 

「サペリ」と「マホガニー」の関係


そんな熱帯雨林の中でも大きな存在感を放つサペリですが、なぜインテリア業界で注目されることになったのでしょうか。

主な理由はまず、「世界的銘木であるマホガニーと似た色調と木目を持つ」ことが挙げられます。

世界的にも有名な木で「マホガニー」という木があります。

ギターやバイオリン等の楽器やアンティーク家具等に興味のある方はご存知かもしれません。

非常に木目が美しく、光沢があり、色調としては辺材が灰白色・心材は橙褐色または紅褐色で、経年変化で使い込むほどに深い濃暗赤褐色に美しく表情を変えていきます。

キューバやホンジュラスが主な産地であり、なかでも「ホンジュラスマホガニー」は世界屈指の銘木です。

その人気から非常に手に入りにくいものとなったマホガニーですが、それが中南米から遠く海を隔てたアフリカに分布するサペリに注目を集めることとなりました。

サペリにはマホガニーと同じように光沢のあるストライプ状の木目が出ることがあります。

これを「リボン杢」といいます。

冒頭でも少し触れたこの「リボン杢」とは、「交錯木理(こうさもくり)」と呼ばれる現象によって現れる木目です。

木は基本的に、時計回りか反時計回りにねじれながら成長します。

すくすく伸びている印象だけがありますが、実は複雑な動きをしながら成長していくのです。

乾季や雨季の影響で周期的に回り方が反転する木が存在し、そのような木を製材することで順目と逆目が交互に縞模様になって現れます。

そこで濃淡のはっきりした直線的な木目が現れ、テーブルやその他の家具になった際に、照明や自然光でキラキラと美しく輝く表情を見せてくれます。

まさに自然が織りなす芸術もいうべき、コントラストが楽しめます。

色調もマホガニーとよく似ていて、橙褐色または紅褐色と表現されます。

使い込むほどに深い赤褐色に変化していくのはさながらマホガニー。

「サペリマホガニー」という異称も納得です。

 

 

インテリアコーディネートが映えるサペリ


サペリの使い始めの色味は、赤褐色ですが、使い込むほどに、色味は濃くなり、茶褐色へと変化をしていきます。

エイジングする中で、少しずつ表情を変えていくあたりも、天然木ならではの魅力を存分に堪能できます。

ただ、毎日使うものなので、意外とこの変化については、知らず知らずのうちに変化していく感覚となります。

家族や住まう人の刻の流れとともに成長していく、そんな感覚ともいえます。 

落ち着いたトーンの色調を持った樹ですので、食事の時のランチョンマットなどで色彩を入れることで、バランスが良くなります。

ビビットな色調のものでアクセントを加えると一層引き立つ樹種です。

アフリカ系の観葉植物を入れても、統一美を楽しめるのではないでしょうか。

サペリそのものがインテリア性の高い樹ですので、季節に合わせて、ファブリックや小物など季節感を演出することで、インテリアをより一層楽しめると思います。

家具蔵各店に、サペリの展示がございますので、是非お気軽に見にいらしてください。

きっと素敵な一枚に出会えると思います。

 

サペリ材の一枚板の詳細情報はこちらから

 

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (73)
  • [+]2023 (367)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (369)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.