無垢材テーブルを選ぶ理由とは
2020.3.8
目次
テーブルは単純な作業台や食事を取るためのものでなく、コミュニケーションツールとして、住まいの中心的存在となるものです。
テーブルについては、いまも数多くの材質のものが流通しています。
インテリア性、デザイン性だけを重要視するのではなく、使い心地や素材についてもっと詳しく知る事で、長く安心して日々を共に過ごすことが可能になります。
それだけ
「人の気持ちや健康に大きな影響をもたらすものである」
と認識して、テーブル選びをしたいものです。
ところで無垢材のテーブル、と聞いてどのようなイメージをお待ちでしょうか?
無垢材とは
一本の原木から角材や板を直接必要な寸法に切り出したもので、木本来の質感、風合いという面で魅力があります。
また、コンクリートの約2倍とも言われる優れた断熱性があり、周囲の温度に影響されにくいため夏は涼しく、冬は暖かい環境にコントロールしてくれます。
快適で安全性の高い素材なのです。
無垢材はいわば「木の塊」ですので、削り直し、再塗装などにより長く使うことが可能です。
つまり、快適さや安全性をずっと継続していけるという素材なのです。
さらには、製作行程での燃料消費が少ないため、地球に対しても優しい素材といえます。
その他にも様々な特性を持ち合わせていますのでご紹介しましょう。
無垢材はさわやかな空間をつくる
樹木から発散される「フィトンチッド」という成分にはリラックス効果のほか、防菌、防ダニ効果があります。
また、湿度が上がると水分を吸いこみ、逆に乾燥してくると水分をはき出す調湿効果があります。
この効果により室内は木という自然のエアコンにより快適な湿度に調整されます。
その調湿能力は、木製の机ひとつでビール瓶半分程の水分を調湿出来ると言われています。
この、空気をきれいにし調湿する特性によって、ある木製机を使用している学校では、インフルエンザによる学級閉鎖が約半分に減少したという報告例もあります。
無垢材にはリラックス効果がある
人が無垢の木材を触っている時とコンクリート等に触れている時とを比較して、脳波や血圧変化などの生理応答測定を行ったところ、木材に触れている時は脳が活性化し、血圧が安定してリラックスしていることがわかっています。
人の体が直接触れる椅子やテーブルなどを木製にすれば、香り成分効果とともに更にリラックス効果も増すのです。
無垢材は木視率を高める
近年、木のリラックス効果の目安として「木視率」という言葉がよく使われています。
木視率とは室内を見渡した際に木が見える割合の事で、一般的な住宅での木視率は おおよそ20%前後です。
木視率の目安としては、
●床だけが木材の部屋…約30%
●床と腰壁が木材の部屋…約45%
●床、壁、天井のほとんどが木材の部屋…約90%
となります。
木視率30%、45%、90%の3タイプの部屋を作り、視覚による快適感の実験を行った結果では、特に45%の部屋が最も好まれました。
脈拍数は30%の部屋で少なくなくなり、45%の部屋では増加。
これは、30%の部屋は「リラックスしている」 45%の部屋は「ワクワクした状態」になっていると考えられます。
無垢材には「1/fゆらぎ」がある
「1/fゆらぎ」を音に例えると、メトロノームの規則的な音とラジオのノイズの不規則な音の中間にあたり、ちょうど良く調和した状態で人に快適感を与えてくれます。
「ろうそくの炎・そよ風・小川のせせらぎ」などの自然現象がそれにあたり、他にはクラシック音楽・心臓の鼓動・手作りのものなどもそれに該当します。
木の木目にもこの効果は認められていて、眺めるだけで脳内のα波が発生じ、人に安らぎを与えてくれるのです。
自然が持つ神秘のエネルギーとも呼ばれています。
無垢材は反射率を抑える
紫外線は、肌に悪影響を与えるのはもちろん、目を疲れさせることは周知の事実です。
木はその紫外線を吸収し、反射させにくい素材でもあります。
紫外線とは、可視光線である紫色の波長(400~440nm)よりも外側にある波長で、かつX線より長い電磁波です。
つまり、380nm以下、X線以上の波長です。
木材の波長ごとの反射率を見ると、380nm以下の紫外線の反射率が一番低く、また700nmを超える赤外線はコンクリート、アルミニウムよりも反射率が高くなります。
夏は紫外線を吸収し、冬は赤外線を効率よく反射させるので、夏も冬も、木の傍にいれば快適な光を享受できます。
木は「まぶしさ」を軽減する素材であり、例えば陽差しの強い日に、グラウンドやコンクリート面、雪面などに目を向けていられない場合があるのに対し、同じ場所で木材が張られていた場合は、光が柔らかくなるのを感じます。
これは、木材表面の拡散反射はもちろんの事、光が木材の細胞内で拡散反射するという特徴を持つためです。
木造校舎に通う子供たちは、コンクリートの校舎に通う子供たちより、近視になりにくいという報告もあります。
無垢材には「心地よい音」がある
木は音を適度に吸収して、角のない心地よい音へと調整してくれます。
ギターやバイオリン、ピアノなどに木が使われているのもその為です。
また、これだけ技術の進んだ現代においても、音楽ホールなどの壁に木が使われるのは、木の調音効果によるものなのです。
無垢材テーブルを選ぶ
これらの長所を持ち合わせた無垢材を快適に、長く使うことのできる家具に作りあげるのは熟練の職人たちです。
熟練の職人が手を掛け、時間を掛けて作る無垢材テーブルは、使い心地、手触りや見た目だけではない魅力もあります。
それは経年後の見え方が大きく異なることです。
人工的に作られたものは長年の使用の中で表面シートの剥がれ等により次第に劣化し、買い替えを余儀なくされてしまいます。
無垢材でしかも無着色で仕上げたものは使い込む程に豊かに、深く味わいが増し、時を経るごとに暮らしに馴染み、まるで家族の一員のような、そんな思いさえ抱かせてくれます。
買い替えたくない、大切に使い続けたいと自然に思える程の愛着が湧き、ものを大切に使う、という豊かな心と地球にも優しい暮らしを育んでくれるのです。
無着色で、熟練の職人たちが伝統の工法を活かした無垢材のテーブル。
お近くの家具蔵の各店舗で触れてみてください。
家具蔵の無垢材テーブルのある暮らしの事例はこちらから
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