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国産家具と輸入家具との違いは?

2022.2.9

 

 

食べ物は私たちが日々の生活を営む上で欠かせないもの。

そしてその産地は、常に多くの人が注目しながら食材を選んでいます。

一方で、家具も生活の道具として私たちの暮らしに様々な形で欠かせないものです。

しかし、家具を選ぶ際に「どこで作られたものなのか」という点についてはあまり気にしない人も多いはず。

世界中には気候や風土、また暮らし方にも違いがあり、その土地に合わせた風習もあります。

この様な生活スタイルの違いによって、暮らしで使われる家具も変遷をしていきます。

その家具を選ぶにあたり、国産家具と輸入家具では使い勝手に大きな違いが出てきます。

 

 

サイズの違い


 

 

例えばダイニングに欠かせない「チェア」。

欧米の著名なデザイナーにより生み出されたチェアは、デザイン力をベースに世界の椅子デザインの歴史を作ってきました。

当然形や名前がどこかで見た、あるいは聞いたことがあるというものも沢山出てきます。

ある意味エポックメイキングなそれらのチェアたちも、欧米への暮らしの憧れから私たちの生活にも徐々に溶け込んでいくようになりました。

ひとつひとつを見るとどれも素晴らしいものですが、肝心の座り心地はどうでしょう?

一般的に日本人と欧米の人たちは骨格と体格が異なります。

更に日本の住まいは家の中で靴を脱ぐ文化が一般的です。

一方で、欧米では靴を履いたまま過ごすことが多く、そこに文化の違いがあります。

その為、欧米のチェアはそもそもの座面の高さも高く設定しているものがほとんどです。

つまり日本人がそのチェアを日本の暮らしのなかで使うと「足が届かない」という事態になります。

着座の際には背中・お尻・太股(の裏)・足裏に荷重が掛かります。

均等に荷重が掛からなければ偏った位置への荷重が生まれ、結果として血行の流れも悪く疲れやすい座り心地となってしまいます。

国産家具は日本人の体形・体格を熟知したサイズで作られるため、日本人の体のサイズや日本の室内空間の在り方に沿ったものが多く作られます。

家具店で椅子の座り心地を試す際には靴を履いた状態ではなく、必ず靴を脱いで確かめてみましょう。

特に海外製のものを選ぶ際には、この点が非常に重要です。

 

日本の気候に適した家具


 

 

国産の家具の良さのひとつに、その製作の工程や作業がよく分かることがあります。

日本には季節を通した温度・湿度の変化があります。

勿論諸外国にも通じる話ですが、やはりその気候風土に即した作りが求められます。

特に素材が木の場合は、特に必要なポイントとなります。

木は自然のものであるが故、製作段階での天然乾燥や機械乾燥、木目の選定や木取りといった、実に沢山の工程があり、どのような製作工程を経ているか理解することが非常に重要となります。

例えば乾燥がしっかりとされていない木材を用いて作られる家具は、パッと見た感じは綺麗な商品に仕上がっていたとしても、日々使用するなかで、いわゆる「木の動き」が出て、商品の使い勝手や見栄えに影響が出てくる可能性がおおいにあります。

木の乾燥自体を海外で行うケースもあります。

その場合、やはり温度や湿度が日本と異なるため、どのような木の動きになるのか分からないことも不安要素の一つだと言えるでしょう。

また、海外の木材家具を輸入する際の法的規制の関係で、有機溶剤やホルムアルデヒドの濃度がまちまち、というケースがあります。

アレルギー体質の方や小さいお子様がいる家庭では、特に不安な要素となってしまいます。

生産地がどこなのかをしっかりと確認するようにしましょう。

そして、日本の家具メーカーであればどこでも大丈夫かというと、全てがそうとも言い切れません。

生産拠点を海外に依存している場合、ある一定の品質基準はクリアできたとしても、やはり生産地と日本の気候の違いをカバーする為に、余計な補強材を多く取り入れるなどの対処をしなければなりません。

テーブルの天板下に入る幕板などの補強板や、椅子のパーツ間に入る補強材などもそのひとつといえます。

その為、生産地をしっかりと確認することが必要です。

 

 

メンテナンスの付き合い方


 

 

家具を長期にわたって使っていくうえで、必ず必要となるのがメンテナンスです。

国産家具は日本で作られているので、修理をしたい場合の部材の入手がある程度スムーズです。

特に製造を行っている工場で修理が出来ますので、新品の時と同様に直していくことも可能です。

輸入家具の場合はなかなかそういきません。

作ったメーカーに直接修理を依頼することが困難な場合もありますし、仕様の変更などから容易に修理に必要な部材が手に入らないこともあります。

また基本的に日本に代理店があるようなものでも、本国に送り修理を行うのでコストもかかります。

コストを聞いて修理をあきらめてしまうケースも多く、その場合は新しいものへの買い替えなくてはならないと考える方も多いのではないでしょうか。

その為、長く使えるモノとして考えていくと国産家具はコストパフォーマンスにとても優れているものとなります。

 

食品などでもそうですが「国産のものは高品質で安全性が高い」という認識を持つ人も多いでしょう。

それは品質の高いモノ作りが日本の製造文化に深く根付いており、且つ消費者の視点からも安全・安心なモノとして流通しているという視点が存在しているからです。

海外からも確かな定評を持つ「メイドインジャパン」という言葉。

それは消費者視点で物事を考える日本人のモノ作りの原点でもあります。

 

家具蔵の無垢材家具作りのこだわりはこちら

 

 

 

 

 


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