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無垢材の醍醐味を味わう耳付きテーブル

2019.12.15

 

自然を自宅でも味わうことができる、無垢材テーブル。

世の中が便利になっていく一方、なかなか自身の住まいの近くでは自然を味わうことは難しくなっている人も多くなっています。

ダイニングに無垢材テーブルを取り入れ、日々の食事や癒しの時間を過ごしたい、と考える方は年々増えています。

様々なものがある無垢材テーブルの中でも、皆さん真っ先に思い浮かぶのは形状に「ゆらぎ」のある自然な樹の形状をそのまま活かしたテーブルではないでしょうか。

一般的に「耳付きテーブル」と呼ばれるこのテーブル。

「耳って何?」

「取り入れてみたいけど他の家具とコーディネートは難しくないかな?」

と疑問や心配に思われている方もいるはず。

今回は無垢材の醍醐味を存分に味わうことのできる「耳付きテーブル」についてお話していきます。

 

「耳」って何?


耳付きテーブルの「耳」は自然に生育している木のどの部分かご存知ですか?

耳とは、木の幹の一番表皮に近い部分の、木の皮だけを落とした部分を指します。

そして、原木の幹の形状をそのまま活かした(つまり耳のついた)無垢材テーブルを一般的に「耳付きテーブル」と呼んでいます。

「耳」は木が森で生育していたそのままの形を残しているので、まっすぐすくすくと育った木は耳の形は平坦に近く、ダイナミックに曲がった耳なら太陽の光や水を求めて、そのかたちを変化させていった、というように耳の形を見れば、その木がどんな環境でどのように育っていたのかを想像することができるのです。

ふたつとして同じものはない、まさに自然の醍醐味を味わえる部分がこの「耳」なのです。

 

耳の色は白い?


耳と呼ばれる木の外側に近い部分を「辺材」、木の内側に近い部分を「心材」と呼びます。

主に辺材は白っぽく、白太(しらた)とも呼ばれています。

対して心材は色を有しており、それが無着色で製作する家具の印象ともなります。

また、辺材と心材はそれぞれ役割分担があり、辺材は根から水分や養分を吸い上げ木全体に巡らせています。

心材は幹を支えるいわば骨格的な部分です。

辺材は樹皮のすぐ内側で心材を取り囲んでおり、木が大きくなるにつれて心材に接している細胞が動きを止め、心材となっていきます。

原木の切り口の写真や模型を見ると、白っぽい部分が色の濃い部分をぐるりと巻いているように見えるはずです。

耳となるこの辺材部分は栄養分を多く含む為、カビや菌・虫の被害を受けやすく、その為、乾燥後にこの部分が残るのは珍しいとも言われています。

一方、心材は身を硬くして自身が倒木しないように幹を支える役割も持ちます。

そのため辺材よりも硬く、耐久性を求められる部分には心材が使われています。

また、年月を経ると色艶が深まるため内装材にも重宝されています。

また、辺材は必ずしも白いかというとそうではなく、色の差が不明瞭なものもあり、その濃淡は樹種によっても異なります。

例えばアオダモは辺材と心材の色の差は不明瞭であり色は淡黄白色です。

ウォールナットの場合、辺材は黄褐色であり、心材は褐色~紫褐色で比較的濃淡がはっきりしています。

このようにコントラストの差が多い・少ないも個性のひとつであり、これは着色をおこなっていないからこそ味わうことのできる自然のグラデーションです。

こういった要素も、ひとつの選ぶ基準ともなるのではないでしょうか。

また、樹径が巨大なものも多いアフリカの木などは、一枚板ダイニングテーブルとして使用する際には必要な奥行きより直径が大きいものもままあり、白太が入らないものもあります。

耳はそれだけ大きい木だったという証を見て取れる部分でもあるのです。

 

耳付きテーブルのコーディネート


例えば床が濃い色の場合、「同じく濃い色のテーブルを置くと空間が暗く見えてしまうのでは?」という心配をよく耳にします。

耳付きテーブルなら、耳のコントラストが床とテーブルの差別化をしてくれます。

同系の色合いが並ぶ中で、テーブルをより引き立たせてくれるのです。

同系色なので全体にまとまりがあり、重厚感のある落ち着いた空間となります。

逆に明るい色の床であれば、床と耳の色~心材の色へと緩やかなグラデーションになり、心材の濃い色がより強調され、くっきりとテーブルが浮き上がるように見えるでしょう。

濃い色と明るい色が混ざることでナチュラルとモダンが両立されたバランスの良い空間となります。

また、耳の色に合わせてチェアを別素材でコーディネートしたり、スツールなどにワンポイントで同じような色味のものを取り入れると良いアクセントになり、空間にリズムが産まれ、心地よい空間となるでしょう。

 

いかがでしたか?耳付きテーブルの唯一無二の自然のゆらぎは無垢材テーブルの一番の癒しポイントであり、私たち家具蔵の店舗にお越しくださるお客様も無意識に触ってしまうほど。

スタッフもつい撫でていることもしばしば…。

納品後にお客様からは

「いつもゲストの方がくるとこの耳の部分を必ずといっていいほどみんな撫でて行くの!」

といったお話をよく伺います。

それもそのはず、自然の形状をそのまま残した耳を撫でることは、私たちがわざわざ遠くの森に行き、木を撫でて癒されたりパワーをもらうのと同じ。

それを自宅にいながら毎日味わえる。

こんな贅沢な時間はなかなかないですよね。

お部屋にそんなテーブルがあれば、もうそこは家族にとってのパワースポットになります。

日々の疲れを癒してくれる耳付きテーブルの醍醐味を体感されてはいかがでしょうか。

 

テーブル ヴィンテージの情報はこちらから

一枚板天板の情報はこちらから

耳付きテーブルのある暮らしの実例はこちらから

 


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