引出し・扉・棚の位置で考える使い易い収納家具とは
2019.8.29
皆さんは部屋に収納家具を置きたいと考えたとき、どういった部分を重要視しますか?
「入れるものは決まっていないけど、とりあえず収納はあったほうが…」と考える人。
「家にある書類や本、細々とした雑貨など片付かないものを全部しまい込みたい!」と考える人。
考え方や間取り、家具の配置によっても欲しい収納の仕様は変わってくるでしょう。
収納家具を選ぶ前にそれぞれの仕様の特徴を把握して、自分の暮らしに合った収納家具を選びましょう。
収納家具の仕様
収納家具は基本的に引出し、扉、棚の組み合わせによってできています。
中にはスライドトレーが付いていたり、照明器具が入っているものなど、プラスアルファの機能が付いたものもありますが、まずはこういった基本アイテムが「収納のどの位置についているか」が使いやすさ・片付けやすさの鍵になります。
扉
●引き戸
引き戸の場合、観音扉のように迫り出してこない分場所を取らなくて済むのでは?と思われがちですが、そうでもありません。
観音扉であっても引き戸であっても、結局は目の前に人が立ち出し入れする作業があるので同じくらいのスペースが必要です。
引き戸の良さは、少ない力で扉を開けることができること。
手がふさがっていても少しだけ指をひっかければ開けることができるので、頻繁に食器を出し入れするようなキッチンボードなどに使われていることが多くあります。
ただし、引き戸は片方が開いている時は片方が閉まっている状態なので、全体を確認できないという点は要注意です。
そういった点を踏まえて、あまり奥行が深くなく目線の高さ(ないし目が届く範囲)にあるものを選ぶのがベスト。
また、引き戸は構造上、扉2枚分のレールを作る必要があるので、その分奥行が狭小になります。
場合によっては想定していたものが収納できないケースもあるので、内寸などをしっかり把握することが大切です。
●観音扉
扉の良いところは、収納したものを隠せること。
多少収納物を雑多に入れていても、扉さえ閉めてしまえば隠しておける点は大きなメリット。
外から見えてしまうと雑然とした感じが出てしまう書類関係や掃除用の小物等を収納するのに最適です。
両方の扉を開けると、収納内の全体が一気に見渡せるので何処に何をしまったか探しやすいのもポイントでしょう。
飾って楽しみたい食器やグラスなどのコレクションなどはガラス扉にすることで美しく収納でき、埃をかぶりにくく掃除が楽になります。
扉収納は高い位置・低い位置、どちらに配置されていても使い勝手は良いものとなりますが、高い位置であれば使用頻度の少ない軽いもの(持ち上げやすいもの)、低い位置であれば大きく重量があり、持ち上げにくいものを収納するのが良いでしょう。
また、壁面収納のような壁いっぱいに広がる背の高い大容量の収納は、すべてを木製扉にするのではなく、木製扉とガラス扉、もしくは扉無しのデザインにすることで圧迫感を軽減できます。
引出し
収納するものによって最適な位置は変わりますが、文房具や筆記用具、カトラリーのように頻繁に出し入れするようなものを収納する場合は、腰高(床から80~90㎝)の位置に引出し収納があると手を伸ばしやすく便利です。
また、足元などの低い位置にあるのも便利。
扉であれば都度かがんで中を確認する必要がありますが、引き出しであれば、引き出しただけで収納物全体を把握できるためです。
最近のキッチンの収納もこのような作りになっていることから引き出しの優位性がわかります。
一方で、引出しは目線より上にあると中のものが見えにくくなってしまうため、配置位置は高さ1メートル以内に納めるのが鉄則です。
棚
扉の無い収納は、空間に圧迫感が出ずカジュアルな雰囲気に。
背板が無い仕様にすれば、より軽やかな印象になります。
何処に何があるかがすぐに把握することができ、扉を開け閉めする手間も省けるので、片付けを習慣づけたい小さなお子様には扉のない収納が最適です。
ただし隠すことができない分、上手に収納しないと、雑多な印象になってしまいがち。
収納ボックスや籠などを使ってカテゴリ毎に分類する等、すっきりと見せる工夫が必要です。
最適な家具の選び方
家具店に展示してある様々な収納家具。
上記のように人の目線や手の位置等を基に、使いやすさを考慮してデザインされたものが多くあります。
そのうえで扉内の広さや引出の内寸などのサイズは多種多様。
「入ると思っていたのに入らなかった」ということが無いように、収納したいもののサイズや量など事前に確認してから家具探しをすると効率よく最適な家具を探すことができます。
また、普段お掃除やお片付けの中で感じている「もっと〇〇だったら良いのに」という気持ちも大切。
「もっと奥行が浅ければ部屋が広くなるのに」
「ここに引出しがあれば出し入れが楽で便利だな」
今よりも便利で豊かな生活を送るために理想の家具を探しましょう。
家具蔵の家具は全てオーダーいただいてからお作りします。
木の風合いを楽しみながら、収納したいものや使い方に合わせて最適な家具をご提案することが可能です。
「採寸が面倒」「何から考えればよいのか分からない」という場合も、スタッフが無料でご自宅への訪問採寸をおこない、お客様一人ひとりにご提案をいたします。
(各店舗から公共交通機関で1時間程度の距離が目安となります)
関連する記事
最近の投稿
- 一枚板テーブルが「住まいの顔」となる理由は? 2024年10月7日
- 「椅子から決めれば」テーブルの高さで失敗しない! 2024年10月5日
- ダイニングテーブルは食事以外の活用法も含め考える理由とは 2024年10月3日
- 「一枚板」テーブルと「ブックマッチ」テーブルの違いとは? 2024年10月1日
- ウォールナット材がコーディネート性抜群な理由とは? 2024年9月29日
- 家具の素材は床と同じものを選んでよいのか? 2024年9月27日
- 「タタミベッド」の選び方とは? 2024年9月25日
- 2人暮らしに最適なテーブルのサイズとデザインは 2024年9月23日
- 一枚板テーブルを検討するなら「ここ」を見る 2024年9月21日
- ユニット収納家具の魅力とは? 2024年9月19日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,556)
- インテリア&住宅情報 (630)
- 人と木と文化 (395)
- ニュース&インフォメーション (438)
- オーダーキッチン関連 (403)
- 一枚板関連 (629)
- オーダー収納関連 (608)