対面キッチンのメリットとは
2019.8.18
キッチンの形態
キッチンの形態にはオープン型、セミクローズ型、クローズド型の3つがあります。
オープン型はLDKが一つの空間で、LDに向かって配されたキッチンに壁や仕切りがない開放的な形態です。
セミクローズ(セミオープン)型はLDKが一つの空間ではありますが、袖壁、腰壁、下がり壁などを設け、ダイニング側から見てキッチンの一部が隠されている形態。
クローズド型は独立型とも呼ばれるように、キッチンとLDが壁や建具で仕切られた単独の空間となっているキッチンです。
対面型のキッチンとは、オープン型、セミクローズ型で、ダイニングに向かってキッチンが配置されているタイプのこと。
外壁側に配されている場合は壁付けとして、対面キッチンではありません。
また、独立型の場合はLDとは別の部屋になっているキッチンです。
こちらも対面キッチンではありません。
独立型は、LDと別の部屋になっているので、調理によって発生する臭い、煙、音の影響が少なく、キッチンで使用する調理用具や食材、小物が直接見えませんので、調理に集中できるのがメリットです。
ただし、別に空間を設けるため間取り全体のゆとりが必要になり、ダイニングへの移動、つまり動線が長くなり、家族とのコミュニケーションが取りにくくなるというデメリットもあります。
このようなデメリットを解決したのがオープン型、セミクローズ型であり、最近はほとんどが対面キッチンになっています。
対面キッチンのメリット
キッチンとダイニング、キッチンとダイニング・リビングが同一となっているので、無駄のない空間利用ができるのが特徴。
特に設計、プランニングでは、採光、通風など設計上のメリットがあります。
さらに空調を共有できることも大きなメリットです。
今のクローズドキッチンは快適性も考慮されていますが、少し前のキッチンはLDと離れた別空間であるデメリット、つまり、採光、通風の問題、そして何よりも調理で発生する熱の影響が大きな課題でした。
特に暑い夏の時期は、暑い中での調理を強いられ、主婦は大変な思いをしていたのです。
オープン型、セミクローズ型は採光、通風、そして空調が共有できることで、快適に調理に迎えます。
さらにダイニング、リビングと繋がることで、主婦だけでなく、家族が調理に参加し易くなるので主婦だけのキッチンではなく、「家族皆のキッチン」という存在になるのです。
快適で、且つ動線も短くなることはメリットもたくさん。
朝食の時にそれぞれが飲み物を冷蔵庫から取り出し、テーブルに運ぶ。
汚れた食器を片付ける。
「今夜の晩御飯は?」と気になって母親のお手伝いをする。
お互いを思いやる、協力する形が自然と生まれるのはLDKを一つの空間とする最大のメリットと言えるでしょう。
さらに、対面キッチンの場合はダイニングやリビングに視線が届き、調理や片付けの間も、家族の状況が把握できますので、小さなお子様や高齢者のいるご家庭では安心です。
家庭内の事故を防止できますので安全性にも繋がりますね。
家族に目が届く、家族とのコミュニケーションが図れるのは何よりの安心であり、精神的にも落ち着きます。
ダイニングテーブルで宿題をするお子様の様子を見守る。調理を共に行いながら今日の出来事を話す。
明日のお弁当の下ごしらえをしながら、ご主人の晩酌に付き合う等々、家族構成やライフスタイルにもよりますが、共働きの多い状況ではキッチン、ダイニングが貴重なコミュニケーションの場であり、家族団欒の時間の密度を高める家族の居場所です。
皆のキッチン
キッチンの機器や設備、例えば臭いや煙がダイニング、リビングに流れにくいよう、機器の改良もかなり進んでいます。
メンテナンス性も向上しています。
つまり参加しやすい、皆のキッチンには調理や片付がし易く、時短ができることから作業効率が上がり、その分、会話や団欒の時間を生み出してくれます。このことは時産と呼ばれています。楽しい時間が増えるのは何より嬉しいことですね。
対面型キッチンは家族のコミケーションを第一に考えたからこそ、これだけ普及し、広まりました。
どこの家庭でも、何を大切にしているのかが顕著に表れています。
であれば、やはり家族の居場所に相応しい素材やデザインを選ぶことで、日々の暮らし方が全く違ってきます。
インテリア性を豊かにする無垢材の家具、そして調和のとれたキッチンやキッチンボードは家族の気持ちも豊かにしてくれます。
無着色で使うほどに味わいを増す無垢材のテーブル。
それを中心にキッチンやリビングを彩る家具も同じ無垢材にすることで空間のグレードは飛躍的に上がります。
そして、その経年による色味の変化は家族の成長と同じように時を刻みます。
家族との時間を見守り、豊かな空間を作り上げてゆけるキッチンや家具は家族皆のパートナー的な存在です。
対面キッチンは家族皆のキッチンでLDKは、もはや住まいの中心です。
既成のものではなく、こんなアイデアを盛り込んでみんなが使い易い木のキッチンにしたい…、LDKをトータルに考えたい等の
お悩みは、最寄りの家具蔵のキッチンスタジオ迄お問い合わせください。
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