テレビボードを収納性で考える
2019.7.8
テレビボードはどんな住まいにも大抵あり、リビングには欠かせない家具のひとつとなっています。
少し前まで、テレビボードは「テレビ台」としてテレビを置くだけの棚と位置づけられていました。
近年マンション住まいの人も増えてきていて、居住スペースを広く確保するために収納を少なくしている物件も多々見られ、「収納が足りない」との声も少なくありません。
そういった背景もあり、最近ではテレビ台をテレビを置くものとしてだけでなく「収納」として考える人も多くなってきています。
テレビのサイズに合わせるだけでなく、「どのようなものをどれだけ収納するのか」といった用途に合わせてデザインを選べば失敗はありません。
では、どのような用途にどのようなデザインやタイプを選べば良いのでしょうか。
DVDや周辺機器を収納する
リビングダイニング廻りに程よい収納があり、
「DVDやコード類など、テレビに関係のあるものだけを収納したい」
という方は手持ちの機器を入れるオープンスペースと扉や引出しのついたデザインがおすすめです。
最適なサイズとしてはテレビを置いたときに左右に少し余裕があるサイズを選ぶと圧迫感がなく、空間を広々見せることができます。
DVDをたくさん所有しているなら、背表紙が見えるように引出しに収納すると一目でタイトルがわかり便利です。
ポイントとして、背表紙を立てて収納できるか引出し内の高さを確認することが重要です。
日常生活でよく使うものを収納する
日常よく使うもので「散らかりがちになる」と皆様がよく言われるものが赤ちゃんグッズやお子様のおもちゃ、ペットグッズです。
お子様が小さいうちはキッチンで家事を行うお母さんの視線が届くようリビングをキッズスペースにされている方が多いでしょう。
すぐ取り換えられるようオムツの箱が常に出ていたり、いつもおもちゃがリビングに出ているという話はよくあるものです。
ただ、まだお子様が小さいうちは「他の部屋におもちゃを片付ける」というのはなかなか難しいもの。
そういった方はテレビボードをお子様のお片付けスペースにして頂くととても便利です。
お子様でも手が届く低い位置にあるテレビボードならお子様だけでも開け閉めができ、一緒に片付けることで片付けの練習もできます。
オープンスペースにしておき、ナチュラル感のあるバスケットなどにひとまとめにして収納する事も良いですね。
テレビを見ながら何をするか、目的から考える
女性の方なら家事の時短を考え、テレビを見ながら洗濯ものを畳む、アイロンをかける、と「ながら」家事をされる方も多いのではないでしょうか。
例えば他の部屋からわざわざアイロングッズを持ってくる、というのは意外と億劫に感じてしまうもの。
であればリビングでよくアイロンがけをする人はテレビボードを扉仕様にし、アイロングッズをすぐに出し入れできるようにしておくととても便利です。
また、出しっぱなしになりやすいスマートフォンやタブレットなどの充電器なども収納場所が決まっていると片付きやすくなります。
その他、引き出しをお菓子入れにし、お子様が取り出しやすいように工夫し、入る分しか買わない、などルールを作ると無駄な買い物も減ってきます。
好きなものを飾りたい
テレビは家族やゲストの方などの視線が集まる場所でもあります。
TVを置いた両サイドのスペースや、デッドスペースになりがちなテレビの上部を有効活用し、コレクションボードやローボード代わりに飾り棚として活用する方法も魅力的です。
お土産でもらったカップや飾り、趣味のものなど自分の好きなものを座り心地の良いソファに座り眺めながら過ごす時間はワンランク上のホテルに滞在しているかのような優雅な気分にさせてくれることでしょう。
「全部飾る自信がない」
「そんなに飾るものはないけど少しだけ見せたい」
という方へはオーダー家具がおすすめです。
オーダー家具なら、自分の好きに「飾りたい」と「見せたい」のバランスを決め、ガラスの扉と木製の扉を組み合わせるなどして自由にオーダーすることができます。
いつも目線に入る場所に自分仕様にオーダーした飾り棚をつくり、好きなものを飾ってみてはいかがでしょうか。
集中収納という考え方
マンション住まいがゆえに「リビングダイニングに収納が少なくて困っている」という声が多いことはお話ししました。
そんな方におすすめなのは壁一面を収納とし、テレビボードと収納を一体化させた壁面収納がおすすめです。
壁面収納は同じような奥行の家具をあちらこちらに数点置くよりも断然スッキリ見え、統一感が出ます。
いわゆる「集中収納」という考え方です。
そのため、実際壁面収納をお納めいただいたお客様からは
「家具自体は大きくなったのになぜかすっきりした」
という喜びの声が多く聞かれます。
周りのインテリアとの調和性を考え、例えば無垢材テーブルを使っているのであれば同じ木材でオーダーすると、壁一面に無垢材の質感が入りグッと温かみが増します。
壁一面に木目が入れるだけで絵画を飾ったような、なんとも豊かな空間に変わります。
また、壁一面が収納スペースとなるので容量はもちろん、家族のものを収納しておく場所が統一できます。
そのことで片付けが楽になります。
収納に余裕があるようならオープンスペースやガラススペースを作りましょう。
飾り棚として観葉植物や家族の思い出、季節の飾りなどを置くとちょっとしたギャラリースペースになり、空間に彩りも生まれます。
いかがでしたか。
テレビボードは今まではテレビを置くため「だけの」台として位置づけられ、優先度が低かったかもしれません。
ですが、実は選び方によってこんなに活躍してくれるリビングにおける重要な家具だったのです。
いわゆる「間に合せ」ではなく、長く使うことのできるデザインや素材を使いたいものですね。
「こんな風に使いたいけどどんなモデルを選べばよいのかわからない」
という方は家具蔵各店スタッフへご相談ください。
住まいや暮らし方にあった収納のご提案をさせていただきます。
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