まゆみ(檀)
2012.07.11
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ご家族やご友人に「まゆみ」という名を持つ方はいらっしゃいませんか?
同じ名前の木があります。

日本と中国の林に自生し、秋には果実を実らせ、紅葉を楽しむ庭木として親しまれてきた「まゆみ」。
地域や年代によってはご存じの方も多いのではないでしょうか。
大きく育つ木ではないので、昔から庭木として親しまれてきました。
ピンク色の実が割れてオレンジ色の種子が出てくる様子がとても美しく、
メジロやヒヨドリがひょこっと庭に遊びに来るのも、この実がお目当てなのです。

材質が強い上によくしなるため古来より弓の材料として知られ、
まゆみで作られた弓を「真弓」といい、名前の由来となりました。
もともとは和紙の素材でもありましたが、コウゾにとって代わられ、
現在では印鑑や櫛の材料になっています。
我々にとっても身近な木なのです。