四季折々の森を眺める家
vol.09 ハードメープルのダイニング 長野県 F邸
ゆう設計アトリエ
三宮 健司さん
九州大学工学部建築学科卒業、同大学大学院修士課程終了後、内井昭蔵建築設計事務所、ノエシス、杉浦英一建築設計事務所を経て独立。2000年にゆう設計室を設立する。
「軽井沢に計画されたF邸の家づくりは、「森を見せるために部屋はすべて南向き」というところから始まった。 誰もがはっと息をのむのが、リビングダイニングに続く幅3メートルの大きな縁側。使っている柱は、この場所に立っていたカラマツの木だという。 1本1本声をかけながら伐採し、丁寧に乾燥させたもの。環境にも合う材をとり入れた粋な計らいだ。森に向かって勾配になった天井が、 この景色をさらに特別なものにしている。「こういう場所には、やはり無垢の木の家具を置きたいですよね」と語る三宮さんは、 そのセレクトにも携わった。木々の間から朝陽が差し込み、刻々と表情を変える森の景色を楽しむ家は、まさにその目的を体現した形となっている」。この家を設計した三宮 健司さんはこう語ります。





