マンションリフォームの
新しいカタチ

vol.02 ウォールナットのダイニング・リビング・ベッド 神奈川県 S邸

vol.02 ウォールナットのダイニング・リビング・ベッド 神奈川県 S邸

アトリエ エツコ

山田 悦子さん

広島工業大学環境学部環境デザイン学科、オランダ・アムステルダムのthe BerlageInstitute Amsterdamを経て、2007年にアトリエ エツコ 一級建築士事務所を設立。

築17年を迎える企業の寮を、一棟まるごとリノベーションする。それも、単に古いものを補修してきれいにするのではなく、 全体の間取りや内装デザインも一新。建物は分譲マンションとして本当の意味で「生まれ変わる」。そんな新しい試みに、気鋭の建築家3人が参加した。 そのひとりが山田悦子さんだ。「ドアなどのデザインやディテールはすっきりとさせて、そこに置く家具、住む方の暮らし、 生活そのものが映えるように「余白」を残す設計をしました」その言葉通り、山田さんが当初モデルルームとして設計したこの部屋は、 そこに住む人を主役にしたシンプルなしつらえ。ただ、その繊細なディテールには随所にこだわりが感じられる。 自然光が降り注ぐリビングには乳白色のタイルを貼った壁を設け、その向かいをきれいな色味のグレーで塗装。 そこにゆったりとソファが置かれ、インテリアが整い、好みの本が並べられれば、その絶妙なニュアンスをもった背景が家主のライフスタイルを生き生きと浮き彫りにする。 「建物をリノベーションするのは、まさに手作りの作業」と語る山田さん。その建物にも、新しく始まる暮らしにも寄り添い、 建築家ならではの自由な発想をプラスした繊細なものづくりがそこにある。

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余分な梁があれば、無理に隠さずデザインの一部として視覚的効果を狙う。壁は生活の背景としてふさわしい繊細な色みで塗装したり、タイル貼りにしたりして、その質感で遊んでみる。 床は、裸足で過ごしたくなる心地良い無垢材を。そこに「テーブル ピュア」や「Vチェア」などお気に入りの家具があることで、居心地のよい空間が完成する。
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足もとがスッキリとした「デスク エミネント」と「オープンシェルフエミネント」。洗練された無垢材がなんとも美しい。
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スポットライトの下には、「コートスタンド エミネント」を置いて。さりげない光と影が柔らかな雰囲気を演出する。
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「キュリオケース エミネント」家主お気に入りの家具が置かれ、暮らしの息づかいが感じられる。
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玄関へ続く扉は、天井まであるフルハイト。取っ手もなくすっきりとしたデザインが、「チェア ダン」など随所に配された家具も引き立ててくれる。
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「タタミベッド モデルノ」も家主お気に入りの家具のひとつ。ウォールナット材が落ち着いた空間を演出し、心が休まる憩いの空間となっている。