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無垢材キッチンと相性の良いワークトップ素材とは?

2020.6.13

 

ご新築やリフォームに際しての各部の素材選び。

とても楽しいものですよね。

最近は床材に無垢材を選んだり、壁を珪藻土にしたり、できるだけ自然素材を使いたいという方が増えています。

特に健康志向の方だけではなく、マンションなどで構造材にまではこだわることができないかわりに内装材や家具はできるだけ自然素材を使いたい、と考える方。

色々なマテリアルの家具を使ってきたけど結局は落ち着く自然素材に戻りたいと感じる方。

食材についても、できるだけ素材の味を楽しみたいという方が多いように、その理由はさまざまです。

素材に対する考え方は人それぞれですが、せっかく毎日過ごす空間であれば、居心地の良い空間にしたいと思うのは当然ですよね。

無垢材家具を取り扱う家具蔵でも、キッチンも無垢材で、とご相談いただくお客様も年々増えています。

家具メーカーだからこそできる提案をさせていただく機会も多くあります。

ただ、キッチンを無垢材で製作する場合に、ワークトップに関しては無垢材をお勧めすることはほとんどありません。

毎日使う水回りの素材として、ワークトップはタフさや水仕舞いの良さが求められます。

では、キッチンの扉や引き出しを無垢材にしたときに相性のよいワークトップの素材とはどういったものがあるでしょうか。

今回は、その素材に着目してみたいと思います。

 

 

その1.ステンレス


システムキッチンという言葉ができた当初からあるとてもベーシックな素材です。

現在ではその表面加工も変わり、ドットのようなエンボスがついたものは少なくなり、光沢感のあるヘアライン仕上げや少しくすんだバイブレーション仕上げが主流です。

多くの場合は1.0ミリ~1.2ミリの板材を折り曲げて天板の厚みの部分を作り下地材に接着して天板を作りますが、場合によっては5ミリのステンレスの板材をそのままワークトップとして用いることも。

その分価格はアップしますが、無垢材との相性としては質感がグッと上がります。

通常の曲げタイプのステンレスの場合、無垢材との相性という意味ではバイブレーション仕上げの方がよりマッチする質感に仕上がります。

 

その2.人工大理石


ポリエステル樹脂もしくはアクリル樹脂を主体として、さまざまな色や柄が選べることが特徴です。

耐久性の観点から最近はアクリル樹脂製のものが主流です。

厚さや大きさの自由度が高いため、変形のワークトップやとても大きなサイズなものでも現場でジョイント加工を施してシームレスに仕上げることが可能なためキッチンではもちろんクリニックや公共施設でも見かけることが多い素材です。

普段のお手入れも楽なのでおススメの素材です。

どんな無垢材を選ぶかによって、色や柄をたくさんのバリエーションの中から選べるので、キッチンを考えるのが楽しくなりますね。

 

その3.クォーツストーン


天然の水晶を93%以上使い、少しの樹脂をプラスすることでその加工性と耐久性をアップさせた素材です。

天然石のような質感が高級感もあり、天然素材である無垢材との相性は抜群です。

すべて天然素材を使うことにこだわりたいという方もいらっしゃいますが、殊にキッチンのワークトップは天然石だと汚れが付きやすいというデメリットもあるので、「石と木」の質感を求める方にはクォーツがベストな選択だと考えます。

 

 

その4.セラミック


クォーツストーンよりも新しい素材で、強度・意匠性・メンテナンス性ともにとても優れた素材です。

素材生成の過程で非常に高温の熱で焼く工程があるため、もちろん熱にも強く高温のフライパンなどを置いても変化が無いほか、表面の硬度が高いため傷に対しても強くまた薬品などの化学物質にも耐える素材です。

ここまでお伝えした素材の中ではコストが一番かかりますが、耐久性だけでなく石目の柄や金属風の柄などバリエーション豊かな意匠性や高級感も含めて考えるとその価値がある素材だといえます。

無垢材の柔らかな風合いと、クールなセラミックで素材のコントラストが生まれ、スタイリッシュな空間にしたいという方におススメです。

 

その5.モールテックス


こちらも、どちらかというと素材のコントラストを楽しみたい方にお勧めする素材です。

有機的な無垢材と無機質なコンクリートを組み合わせたデザインはインテリア雑誌でもよく見かけますが、キッチンをモルタルで仕上げるには表面のコーティングを工夫する必要があったり、割れないように厚塗りにしたりとモルタル手間がかかる割に意匠性が持続しないと考えられてきました。

モールテックスは樹脂を含む厚み1~3ミリと薄塗りであっても割れることがなく、下地との接着性や耐水性に優れています。

また、曲面や広い面でも施工可能なためキッチンはもちろん床や壁などもシームレスに仕上げることが可能です。

カラーバリエーションも豊富なため意匠性にも優れていて今後ますます注目される素材です。

素材のコントラストで印象的な空間に仕上げたい場合、無垢材とモールテックスの組み合わせはこれから増えていくことが予想されます。

 

 

その6.タイル


カントリー調のインテリアなどクラシックなスタイルによく合うタイル。

色だけでなく、大きさの組み合わせやマジョリカタイルなどの柄のタイルはとてもオシャレです。

ただ、タイルの間の目地は油汚れなどがつくと取れにくかったり、割れてしまうと一部だけを取り換えることが難しかったりと取り扱いには注意が必要です。

 

その6.天然石


無垢材とは天然素材同士であるため、言うまでもなく相性のよい素材です。

ナチュラルなものだからこその色や柄は他にまねのできないものではありますが、実際の石は多孔質で水や油が染み込みやすく、初めはよいのですが長い目で考えると取り扱いに手間がかかったり、割れたりするデメリットを考えると、表面のコーティングや表面仕上げをよく検討してから選ぶ必要があります。

 

このように、ワークトップの素材はステンレスや人工大理石だけでなくその選択肢はたくさんあります。

キッチンは意匠性・機能性ともに大切な場所。

せっかく新しいキッチンを考えるのであれば、自分のライフスタイルにはどの素材が合うのかを、実物を見ながらしっかり選んで使い勝手も居心地も良いキッチンを作りたいものですね。

 

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