マンションでオーダー家具を購入する際の注意点
2019.4.29
オーダー家具とは
オーダー家具とは購入する人の希望に合わせて、特別注文により1点ずつ製作される家具のことです。
洋服のオーダーメイドなどと同様に自由な素材やデザインを選ぶことができ、寸法なども指定に合わせて作成することが可能となっています。
オーダー家具といえば従来は注文主のこだわりを実現する高級家具が一般的だったのですが、近年では部屋のサイズに合わせた収納家具を注文する人が増えているようです。
従来のオーダー家具では木目の美しい無垢材を使用したテーブルや、希少な素材を使用した革張りのソファーなどの人気が高かったのですが、近年では機能性にこだわった収納家具が注目を集めています。
いわゆる作り付けの家具である造作家具も含め、室内と一体化した統一感のあるデザインが実現することや、空間全体を考えたイメージが演出できることなどのメリットがあるのです。
造作家具の場合はいわゆる「置き家具」とは異なり、それぞれの住宅に合わせて製作や設置などの作業が行われます。
勿論「置き家具」の場合でも、空間のバランスと雰囲気、使い勝手を考えたものが手に入ります。
どちらにするかは自分の好みや事情、打合せの結果としてベストなものを選べばよいのです。
オーダー家具を取り入れる手順
オーダー家具は住宅の新築時やリフォーム時はもちろんですが、その他にも自由なタイミングで専門業者に発注することができます。
まずは希望するデザインやサイズなどを専門業者に伝えて、見積もりを依頼してください。
OKであれば実際に設置する部屋の確認をして、必要な寸法などの測定を行います。
その後、部材の加工や本体の製作、事前の組み立ての作業をして、その後現場に搬入して仕上げや設置を行うことになります。
必要な期間は家具の種類や大きさにより異なりますが、依頼から数か月程度で完成するケースがほとんどです。
必要な費用は使用する素材により大きく異なります。
詳しくはオーダーする先に相談してみると良いでしょう。
新築マンションのオーダー家具とは
新築マンションを購入する場合、分譲の際にマンションの「オプション」としてオーダー家具を購入する向きも多いようです。
これはマンションの販売会社が行うイベントのひとつであり、マンションの「オプション会」などと呼ばれています。
マンションの購入者には事前に専用のカタログが送付され、さらに実物を確認することができる展示会が行われます。
このシステムのメリットはまず、マンションへの入居に合わせてすぐに家具が使えることがあげられます。
マンションの工事期間中にオーダー家具に関する作業も同時に行われ、オーダー家具が設置された状態でマンションの引き渡しが受けられるのです。
オプション会はマンションの販売会社が主催するものであるため、取り扱う製品やそのテイストにはに一定の統一感が保証されることもメリットだといえるでしょう。
一方、意識しておかなければいけない点もあります。
すべてがそうではありませんが、オプション会が取り扱うオーダー家具は費用が割高になることが多くなります。
マンションのオプション会が取り扱うオーダー家具は、マンションの販売会社を経由して専門の業者へと発注されるため、その価格にはいわゆるマージンが上乗せされることがあるのです。
さらに取り扱うオーダー家具はいわゆる「セミオーダータイプ」が多く、完全な自由設計への対応は難しくなります。
この部分が気になる方や、こだわりや使い勝手を最優先したい、という方は新築マンションの購入後に自分で専門業者に直接依頼する方法をおすすめします。
また、素材についても言及しなければいけないでしょう。
木製(もしくはそれ以外の素材でも)収納家具・造作家具を検討しているとしましょう。
そして、テーブルやチェア、ソファなどを飛びきりこだわった無垢材家具としたとします。
施工や製作を取り扱う業者によってはその収納家具の素材が無垢材の風合いとそぐわず、何かチグハグな、場合によっては空間全体がチープなものになることもあります。
全体の統一感を考える意味でも自身で直接依頼する選択肢は大いに「あり」なのです。
マンション住まいのオーダー家具の注意点
マンションで暮らす人がオーダー家具を購入する場合には、具体的にはどのような点に注意をすればよいのでしょうか。
まずは事前にしっかりと打ち合わせを行うことが、オーダー家具を購入する際の重要なポイントになります。
特に仕上がりの寸法と素材の選択については、十分な時間を掛けるよう心がけてください。
寸法については専門業者に設置する現場を見てもらい、その場で計測をしてもらうのが安心で確実です。
素材についても見本などを確認して、納得した上で注文するようにしましょう。
サンプルと仕上がった家具では印象が異なる場合がありますので、できるだけ実際の使用環境に近い状態で確認することをおすすめします。
さらにマンションで暮らす人の場合には、マンションに特有の様々な注意が必要です。
大掛かりな設置工事が必要な造作家具を購入する際には、マンションの管理組合に相談をしないとトラブルの元となることもあります。
内装の工事などを伴う場合には、書面による事前の届け出が必要になることも。
工事で騒音や振動が発生する可能性がある場合には、近隣の世帯への挨拶を行うようにしましょう。
マンションの場合には一般の住宅とは異なり、大きな部材や完成した家具の搬入が難しいことがあります。
高層階への搬入にはクレーンが必要になるかもしれませんので、事前の見積もりの際などに確認をしてください。
関連する記事
最近の投稿
- 作業しやすい無垢材デスクのサイズとは? 2024年12月2日
- 現代のキッチン事情はどう変わった? 2024年11月30日
- ソファ選びはクッションの内部材を知ることから始める 2024年11月28日
- 後悔しないオーダー家具の選び方 2024年11月26日
- ダイニングテーブルを選ぶ際の「5つ」のポイント 2024年11月24日
- 姿勢の改善にはチェア選びから 2024年11月22日
- チェリー材の家具を選ぶ際には“ここ”を見る 2024年11月20日
- “重たく見えない”無垢材家具の取り入れかたとは? 2024年11月18日
- “サステナブルな”家具選びとは? 2024年11月16日
- 年末年始営業と価格改定のお知らせ 2024年11月14日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,573)
- インテリア&住宅情報 (639)
- 人と木と文化 (397)
- ニュース&インフォメーション (440)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (617)