KAGURA OFFICIAL BLOG

グリーンカーテンでエコ生活

2018.8.18

ここ最近の夏は「例年以上の気温が高く・・・」というような表現の報道をよく耳にするようになっています。

そんなときに活躍するのが室内の空調機器ですが、どうにもエアコンが効きすぎの空間は苦手・・・、という方も多いですね。

そんな方におすすめなのが「グリーンカーテン」をつくる、という方法です。

このグリーンカーテン、最近の住宅でも多く見られるようになってきて、なかには新築のマンションにもグリーンカーテンの取付けが容易なユニットをバルコニーに設置しているものもあります。

家具蔵のスタッフでも寝室の掃き出し窓が南西向きの為、ここ10年来アサガオとゴーヤのグリーンカーテンを育てている者もおり、年々暑さが増す中で、できるだけ自然な形で涼をもとめる人が増えているのです。

空調にできるだけ頼らず、昔からあるヨシズや簾、そして植物を取り入れた工夫も実用性と季節の風物として用いることで、少しでも過ごし易い夏に。

今回はそんなお話しです。

2018081504.jpg

 

グリーンカーテンの効果

そもそもグリーンカーテンってどういうもの?という方の為にご説明すると、

「いわゆる“緑のカーテン”のことであり、ツル性の植物を、窓の外や壁面に張ったネットなどに這わせて、
カーテンのように覆ったもの」(東北電力HPより一部抜粋)

であり、いわば自然の力を利用した夏場の省エネルギー対策です。

つまり、植物が直射日光を遮り、しかも葉と葉の間やツルの間から光は入ってくるので完全に暗くならない。

そんな仕組みで「涼しくなる」わけですが、それ以外にもメリットは多く、大きく分けると下記のように様々な効果があります。

 

・物理的効果・・・室内温度を下げる、建物自体(外壁・窓サッシ)への熱被害を軽減する。気化熱により周辺の気温を下げる。赤外線・紫外線の侵入を防ぐ。二酸化炭素を吸収し新鮮な酸素を供給する

・心理的効果・・・グリーンがあることで涼しさを感じる。グリーンを見ることにより脳内でα波が活性化する(リラックス効果)

・教育的効果・・・子供の自由研究の課題、日ごろの水やりの役割分担

・経済的効果・・・エアコンの設定温度が上がり電気代の節約。ツル系の野菜であれば収穫が可能・・・

 

以上のように、温度を下げるだけではない二次的なメリットも含めると沢山のメリットがあることがわかります。

では実際にどのくらい温度を下げる効果があるのでしょうか。

ある公共機関のホームページに掲載されている実験データではグリーンカーテンの有無で窓では約4℃、壁では約11℃も表面温度が下がっていることがわかっています。

また、ある自治体の教室内の温度をグリーンカーテンのある教室とない教室での室内温度差は平均で1.7度だったという結果も出ていました。

 

グリーンカーテンのデメリットとは?

いいことずくめのグリーンカーテン。

しかし、実際に設置してみるとなるとデメリットも生じるのは確かです。

土と植物があるところには虫が発生したり、場合によっては匂いが気になったりすることもあります。

しかし、窓を緑が覆う面積の比率=窓面緑被率が60%程度になるとマイナス印象の感想よりもプラス要素の感想が増えた

(快眠できるようになった・エアコンより気持ちよかった・蒸し暑さが無くなった・家族のコミュニケーションが増えた・・・)

人が多いデータもあり、気になっている人はまずやってみるのが一番ではないかと思います。

2018081505.jpg

 

グリーンカーテンに適した植物

よく見かけるものは、アサガオやゴーヤといったところ。

しかし、調べてみると様々なツル系の植物があり、好みや目的で選ぶのも良いかもしれません。

たとえばゴーヤにも、ミニサイズで観賞用の「エコゴーヤ」や、収穫して食用にすることを目的とした「デリシャスゴーヤ」などがあります。

食用目的としては、ゴーヤ・パッションフルーツ・オカワカメ・ヘチマ・キュウリなど。観賞用としては、トケイソやフウセンカズラ・アサガオなど。

珍しいところではオキナワスズメウリなども色や形がユニークで大人はもちろん、お子様とも一緒に楽しめるものです。

 

マンションのベランダで育てるには

戸建ての住宅であれば、プランターを地面に設置し支柱やネットを固定するにも場所があり、屋根の上から吊る方法

なども含めると比較的設置するのは簡単です。

ですが、マンションの場合は、なかなかそうはいかないのが現実です。

植物はその実の重さまで入れると、180cm四方のネットに植物が育った状態ではゆうに30kgを超えます。

それを支えるためには、しっかりとした支柱が必要となり、また夏場は1日2回水やりを行うことを考えると、ベランダに水栓がない場合は何度もシンクや洗面とベランダを往復することになってしまいます。

そういう場合でも、プランターでも底面に給水タンクが設けられたものがあったり、ネットを張る支柱についても様々な種類があったり、以前よりアイテムが整っているので自宅の事情に合ったものを調べてみるのも良いでしょう。

勿論、近隣の方の理解や居住規約などを確認することも重要です。

 

ちなみにどのくらいの面積を要するか、という点は窓一枚分と少しを覆うくらいというのが邪魔にならない丁度良い目安となります。

 

いかがでしたか?

ご新居や引越しの際にこうしたエコライフをスタートさせたい!とか暮らしの気分を一新したい!ということにおいてもお気軽にご相談いただければ暮らしに精通したスタッフが悩みを解決致します。

お気軽にお近くの家具蔵までお声掛け下さい。

2018081506.jpg

 

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (60)
  • [+]2023 (367)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (369)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.