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「窓」の種類と名称を知る

2019.11.29

 

日常生活の中で毎日必ず開閉を行い、なにげなく使用している「窓」。

その種類や細かな仕様の違いまで考えることはなかなか少ないのではないでしょうか。

しかし、いざ戸建てやマンションの購入を検討した際には、窓の位置や大きさ、種類など日常の採光や換気、景観にも関わることでもあるため、しっかりと確認が必要な個所でもあります。

今回はそのような「窓」に注目し、その種類や名称またそれぞれの特徴を知ることで新居での住まい方をイメージし易いようにご紹介していきましょう。

 

「窓」の構造から見る種類と特徴


●引き違い窓

2枚以上の戸をレールや溝にはめ込み、横方向に開閉するスタイル。

襖(ふすま)を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。

最近では窓はもちろんのこと、空間の間仕切りにも使え便利なつくりです。

ドアを開閉するためのスペースがいらず、省スペースで設置できると共に窓周辺の構造やデザインの自由度も高い良さがあります。

同時にどれくらい開閉するかの調整もしやすく扱い易さがあります。

●上げ下げ窓

引き違い窓を上下にしたようなタイプとなり、2枚とも可動するタイプと片方だけ動かすタイプがあります。

外部から侵入することが難しい構造のため、防犯性に優れます。

反面、やや上下の動きになるため窓の重量が開閉時にかかり、開閉自体がしにくい場合が多くなります。

●縦すべり出し窓

窓枠の上下に溝がついており、この溝に沿わせて戸を押し出す形状をしています。

外の空気を室内に取り込みやすい構造になっており、換気をするのに効率的です。

ストッパーを外してしまえば戸が90度開閉するので、外側のガラス面などにも手が届き掃除するのに便利です。

反面、開けっ放しにしている状態で雨が降った際には、室内などに雨が入り込んでしまうデメリットもあります。

●横すべり出し窓

窓枠の左右に溝を設け、その溝を可動させることにより開閉する形状の窓です。

縦すべり窓を90度回転させた形となります。

ただ縦すべり窓とは異なり開放時に雨が降ってもすぐに室内に入り込むようなことはありません。

その分通気性では縦すべり出し窓の方が効果的に行うことができます。

●内倒し窓

内倒し窓は水周りの換気用として使われることが多い窓です。

内側に開く構造から、外に障害物があるときや隣家との距離が近い時に有効です。

反面開放時に雨が降ると室内に雨が入ってしまうことやカーテンが取り付けられない点はデメリットになります。

フロストガラスなどで外からの視線をシャットアウトする方法をすることが多い箇所です。

●外倒し窓

外倒し窓は火災時の排煙窓として設置されることが多い窓です。

煙を外へ逃がすことに適しており、飲食店の厨房や公共施設などに使われます。

住宅での使用の場合、高所での採光や換気に使用されるケースが多くみられます。

開放時の雨だけは気をつけなければなりません。

●はめ殺し窓(FIX窓)

窓枠にガラスをはめ込み固定している窓。

開閉ができないため換気には使えませんが、採光と眺望を目的とする箇所に使用します。

同時に丸型などのデザイン性を高めた窓にも使用ができます。

FIX窓とも呼ばれ最近はマンションのお部屋の窓の一部に使用したりします。

●ツーアクション窓(ドレーキップ窓)

ハンドルを90度、もしくは180度ひねって開閉する窓。

縦開きと横開き、内倒しと外倒しなど、いろいろな形状があります。

構造が複雑になるため外からの侵入が困難で防犯性能が高い窓です。

また気密性の部分でも高い性能を誇ります。

反面あまり採用されていないためか、価格が高くなる傾向にありよく目にする窓ではありません。

 

 

「窓」の設置場所から見る種類と特徴


窓は設置する場所によってもその種類が異なります。

名前を聞くことで思い浮かぶものもあるかもしれません。

その種類をご説明します。

●天窓(トップライト)

屋根や屋上に設置するタイプの窓です。

壁面に同じように設置するよりも約3倍近く採光があると言われており、自宅の中で陽の光が感じられると共に外の状況を感じとることができます。

しかし夏の強い日差しは室内を暑くさせやすく、雨音が大きくなってしまうなどのデメリットもあります。

●地窓

床面に接した位置にある窓のことを言います。

外の視線をあまり気にすることなく、採光や通風が可能です。

天窓と組み合わせることで換気効果が高まります。

低いところにある分、虫やホコリ等が入ってきやすいという点は留意すべき点です。

●出窓

部屋の壁面が外側へ突き出した窓から3方向の視界が開けるのが特徴です。

壁面から出ている分空間に奥行ができ、実際以上に広く感じる効果があります。

出窓部分は空気が滞留しやすいので、夏は暑く冬は結露が発生しやすいという点は意外と見落とされがちなので要注意です。

●掃き出し窓

枠の下枠が床に接する窓を言います。

リビングとお庭やバルコニーの間にある窓で使われます。

大きい窓なので、採光や風通しの効果が高く借景のいいマンションなどは、広い掃き出し窓が設置されています。

反面、プライバシーや防犯の面では弱さがあり、1階であればカーテンがない限りお部屋の中が見えてしまいます。

また窓面の面積が広いため、断熱や防音に関してはやや弱点がある(それでも他の窓と同じように様々なものが出ており、断熱性・防音性に優れたものもあります)窓となります。

●コーナー窓

部屋の角(コーナー)に設置された窓。はめ殺しのタイプもあります。

部屋の一角がガラス張りになって開放的。

採光できる量も格段に上がります。

反面、角にガラス窓があることから耐震性が下がります。

また、カーテンなどで隠せない隙間が生じやすいこともひとつのデメリットと言えるでしょう。

 

一言で「窓」と言っても実に様々な種類の窓があります。

しかしお部屋の場所や用途から考えた場合ある程度その場に適した窓が必ずあり、ハウスメーカーや建築家が家をデザインする際にはそれらの適材適所をしっかりと見極めます。

そのため必要以上に神経質にはならなくてもよいのですが、どのような使用感になるかイメージができるようにしておくことは必要になります。

家具蔵全店では、そのような空間、住まい方を、家具を通してご提案しています。

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