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無垢材家具に合うインテリアファブリックとは?

2019.8.3

そもそもファブリックとは?


インテリアの雑誌やサイトでよく目にする言葉である「ファブリック」。

皆さんは何のことかご存知でしょうか?

「ファブリック」を上手に使いこなすとお部屋の雰囲気がとても素敵になります。

今回はそんな「ファブリック」と「無垢材家具」の合わせ方をご紹介します。

「ファブリック」とは、チェアやソファ、テーブルクロスやカーテンに使用する生地全般のことです。

リネンやコットン等の自然素材からアクリルやポリエステル等の化学繊維まで様々な素材や質感があります。

また、織り方や色調も多岐に渡るので、コーディネートの幅が大きく広がります。

 

ファブリック素材の種類(天然素材)


●リネン(リンネル)

リネン=麻と認識されている方も多いと思いますが、正確にはリネン=亜麻です。

麻はリネン、サイザル、ラミー、ヘンプ等の総称です。

そのため、ファブリックの表記で麻100%となっていても、リネン100%ではなく、ラミー100%かもしれないし、ラミーとリネンの混合かもしれないということです。

日本で良質な麻の素材と言えば、リネンが代表的です。

特徴としては、

・吸水・吸湿性が良い

・発散性良く、そのため匂いの菌も抑えられる

・防虫性・防カビ性がある

・天然繊維の中で一番丈夫

・非常に水に強く腐りにくい

ここまでが麻に共通する特徴です。

さらにリネンには、

・しなやかでなめらか

・繊維が細いのでチクチクしない(ラミーはリネンより少し繊維が太くチクチクする)

といった魅力があります。

●コットン

コットンの歴史は古く、5000年以上前の古代インドまで遡ります。

そこから商人によってイタリア、スペインを経由してヨーロッパへ、中国から日本へと広まってきました。

現在の日本では、使われている繊維の40%はコットンが使われているようです。

Tシャツやジーンズ等の衣類でも幅広く使用されています。

また、コットン100%の素材もあればポリエステルなどの合成繊維と混合させた素材もあります。

特徴としては、

・吸水性が良い

・夏は涼しく、冬は暖かい

・静電気が起きにくい

・通気性が良い

・肌触りが優しい

といったものがあります。

●シルク

植物から原料が採れるコットンと違い、シルクは蚕の繭を原料としている動物繊維です

動物は植物ほど繁殖力が強いわけではないため、コットンよりも生産量が少なく、ちょっと「お高め」の素材の1つでもあります。

実は、シルクは人間の肌と同じタンパク質でできています。

そのため肌触りが心地良いだけでなく、身に着けていてもかぶれや不快に思うことが少ないのです。

現代ではシルクに含まれる約20種類のアミノ酸が、人の皮膚や健康にも良く、とても優しい素材だということが研究でわかりました。

特徴としては、

・上品な光沢感

・なめらかな肌触り

・静電気を起こしにくい

・紫外線をカット

といったものがあります。

 

ファブリック素材の種類(再生繊維と合成繊維)


レーヨン

主原料は木材パルプ。木材の中にある繊維素(セルロース)を取り出して糸としています。精製されたパルプに薬品を加え粘性の溶液とし、それをまた繊維状に再生しています(再生繊維)。

・吸湿性・吸水性が良い

・光沢があり着心地が優れているドレープ性がある

・染色性が良い。

●ポリエステル

現在わが国の合成繊維の中で最も多く生産されています。

ナイロン・アクリルと並ぶ三大合成繊維のひとつです。

この繊維は合成繊維本来の機能性にコットンライクな特性をもっており、衣類用途に向いた汎用性の高い繊維です。

・シワになりにくい

・型崩れしにくい

・非常に強いく、丈夫である

・乾きが早い

・静電気が起きやすい

●アクリル

ウールを目標にした合成繊維です。ふんわり、暖かな肌触りをもったやわらかく軽い繊維です。

・かさ高でソフト弾力性があるので、シワになりにくく軽い

・(ウール・ポリエステルより軽い)発色性がある

・羊毛に近い風合がある

・カビ・害虫に強い

●ナイロン

ナイロンは化学繊維の中で長い歴史を持っている一つです。成分上は絹に最も近い合成繊維といわれています。

・非常に強い弾力に富む

・織物にしてもシワになりにくい

・薬品・カビに強い

・害虫に強い

その他にも様々な素材がありますが、カーテンやチェア、ソファの張地でよく使用されているものが上記の素材です。

また、天然繊維と合成繊維を混紡して、品質の向上やローコストにした素材も使われています。

 

無垢材家具に合うファブリック


無垢材家具は天然の木を使った家具なので、同じ自然素材のリネンやコットン、シルクとの相性は抜群です。

リネンやコットンは素朴で親しみやすい雰囲気があるので、ナチュラルなテイストがお好きな方は取り入れやすいです。

シルクは美しい光沢感や滑らかさがあるので、高級感があり、モダンな雰囲気のお部屋に合わせやすいです。

こちらはコットン100%の生地を使用したソファ。

白木の空間でナラの家具と合わさって、心地よく寛げる空間になっています。

コットンは肌触りが気持ち良く、ソファは横になることも多いので、質感が心地良いと思える素材で選ぶのもお勧めです。

次はリネンのレースカーテンを使用したお部屋です。

ソファやチェアを革張りにして、木部をウォールナットにすることでシックな雰囲気になっていますが、リネンのカーテンが入る事で柔らかい印象に。

自然光も程よく遮られることで、落ち着いた大人の空間になっています。

一方、合成繊維や再生繊維のような化学繊維は、インテリアとしての使い勝手がとても良い素材です。

例えば、防水加工や撥水加工、吸汗速乾加工、UVカット加工、花粉や静電気を防ぐ加工など、生活に便利な機能を付加することができます。

また、天然繊維と違い、大量に生産することができます。

そのため、天然繊維よりも安価なことも多くあります。

カラーリングも得意で、くっきりとした鮮やかな色を染色することが可能なため、さまざまな色の繊維を生産することができます。

上の画像はソファのベースカラーはアイボリー。

アクセントにオレンジのクッションを合わせています。

チェリーの木部と統一感があって綺麗なコーディネートです。

このようにアクセントカラーで鮮やかな色を使えるのも化学繊維の強みです。

それぞれの素材のテイストや強み、使い勝手を把握していると見た目にも機能的にも効果的なファブリックの使い方が出来ると思います。

皆さんもファブリックを上手く活かして理想の空間作りをしてみて下さい。

 

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