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日出ずる国で愛されるケヤキ材という魅力

2019.3.14

ケヤキという樹

ケヤキとは学名はZelkova serrata でニレ科ケヤキ属の落葉広葉樹です。

ケヤキを漢字で書くと、木偏(きへん)に「擧」を合わせて「欅」となります。

擧という漢字には、持ち上げる手+引き上げる手+かみ合う歯+手の象形の組み合わせから成り、

「力を合わせてものを持ち上げる。」という意味を持ちます。

昔の人は、扇を開いた姿の様に枝を広げる美しい樹形からこの字が当てられたのでしょう。

さて、古くはツキ(槻)という名称で呼ばれていたケヤキ。

ツキ(槻)の語源は、「強き木」とする説と、「神が憑く木」とする説が有力です。

それが、ケヤキと呼ばれるようになったのは、16世紀頃と言われています。

その由来を理学博士 牧野富太郎は「牧野 日本植物図鑑」の中で、

「和名ハ蓋(けだ)シ けやけき 木 ニシテ顕著ナル樹ノ意ナラン此 けやけき ヲ木理ノ意に採ルハ賛成セズ」

「和名は思うにケヤケキ木からくる顕著な樹であるに違いないが、このケヤケキを木理(木目)のことと解釈するのは賛成ではない。」

と解説しています。

この中で出てくる「けやけ・し」は古語で、時代によっていくつかの意味でつかわれています。

辞書を引いてみると、

1.普通とは著しく異なるさま。異様である。

2.異様で不快に感じられるさま。

3他に抜きん出て優れているさま。

4.非常にはっきりしているさま。

などの意味があります。

牧野博士は、それを「顕著ナル樹」と訳しています。

顕著の意味は、際立って目につくさま。

大木となり、森や林の中、時には集落の中でひと際大きく注目や崇拝の対象となっていたことが、ケヤキの語源となったのでしょう。

ケヤキは九州、四国、本州と日本では、広く分布しているので、子供の頃にケヤキの木に登って遊んだ思い出がある人も多いのではないでしょうか。

数多く存在する樹種の中でも、ケヤキは日本人にとって非常に身近な存在になっていて、そういった意味では広葉樹の中では一番親しみを感じる樹種ではないでしょうか。

 

ケヤキの魅力


ケヤキは樹齢が長く病気や害虫に強く、樹形は街路樹にも適しています。

馬場大門のけやき並木、表参道、仙台市の青葉通りや定禅寺通など各地でケヤキ並木が整備されています。

ちなみに日本一長いケヤキ並木は、所沢市を通る国道463号線の約17kmで2417本のケヤキが植栽されています。

春には芽吹き生命力あふれる新緑が私たちの気持ちを明るくし、夏には生い茂った緑の葉が日差しを和らげとても涼しげに感じる木陰を作ってくれます。

秋に見せる紅葉は、個体によって赤色に変化したり黄褐色に変化したりするので、夏から秋にかけてのケヤキ並木は様々な色調が同居し私たちの目を楽しませてくれます。

 

日本人とケヤキ


ケヤキは、水分条件が良く、水はけや通気性の良い土壌では、大きく成長します。

自生して大きく育ったケヤキを目印に水脈を探す手がかりにしたり、その年の芽生えにバラツキがないか観察して遅霜を予測したりと、開墾や農作業を行う目安として重要な役割を果たしてきました。

そしてケヤキは木から材となっても、日本人の生活の中に深く広く浸透しています。

建築材としての加工性が良く狂いが少ない材質で、寺社建築には欠かせない存在となっています。

多くの歴史的建造物の大黒柱や梁として使われ、朽ちることなく現代まで遺っていることは、その強度と耐久性の証しだと言えます。

さらに、ケヤキの持つ非常に美しい木目は、床材や天井材など装飾性が求められる部材としても相応しく、銘木として扱われるようになりました。

またその他の用途としては、身近なところで日常のお椀やお盆、餅つきに使う臼や杵、神事やお祭りで使う和太鼓の胴、仏像彫刻の材料など広く私たちの生活に役立ってくれています。

ケヤキは環境に恵まれ成長が良いと、年輪の幅が広くなることで気乾比重が高くなり重厚で表面に光沢が出るので、より高級な材として取引されます。

そのような高級材は、木目も美しく人の目をひく存在になるため、老舗の看板として用いられることも多い素材です。

 

ケヤキの杢


ケヤキ材は、心材は黄味を帯びた紅褐色、辺材は灰白色で木目も美しく和箪笥や一枚板のテーブルなどの家具にも多く使われています。

その人気の理由のひとつは、非常に装飾性の高い木目模様が現れることがあるからです。

この装飾性が高く鑑賞に値する木目(木理)のことを「杢」と呼んでいます。

高樹齢のケヤキを製材すると稀に如鱗杢や玉杢・泡杢といった杢が現れて、珍重され高値で取引されることがあります。

しかし、そのような美しい杢が形成される長く生きたケヤキほど、深く根を張り、枝を長く伸ばし、風雨から身を守り、たくましく生きようとしたエネルギーが体内に蓄積されています。

伐採してすぐの状態では動きも大きいため材として使うことは難しく、反りや割れを防ぐためにより長い時間をかけて乾燥を施してあげる必要があります。

そうした、長期間の乾燥を経たうえで熟練の職人の手によって仕上げられた家具には、日本人の心を魅了する美しさが宿るのです。

 

ケヤキは、樹としても材としても、私たちの身近な存在として、癒しや心地よさを与えてくれます。

それは、日本人が持つ感性がケヤキの魅力を引き出し影響されているからなのでしょう。

家具蔵のショールームにも熟練の職人によって魅力を引き出された、ケヤキ材の家具や天板を展示しています。

ぜひ、たくましく美しいケヤキの家具に触れてみてはいかがでしょうか。

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