「家具ができあがるまで その3」
2015.9.9
皆さん、こんにちは。
気が付けば、もう9月。台風に長雨…。
天候は不安定ですが、そこかしこに秋の匂いも漂い始める今日この頃です。
さて、以前より当ブログでご案内している,家具蔵の家具づくりについて。
前回までの乾燥工程を経て、ようやく家具の製作が始まっていきます。
乾燥を終えた木材は、木目の流れや節の状態を読みながら、パーツごとの型板を当てて「墨付け」(材料を加工する前に、墨つぼと墨さしを使って素材に印を付ける作業)をされます。
木目が真っ直ぐな部分は脚に、節の周辺のカーブした部分はチェアの笠木に…。
適材適所を見極めながらパーツを「木取り」していきます。
自然が紡いだ表情がデザインに昇華する瞬間です。
日本が誇る伝統の木造建築の工法をふんだんに取り入れた家具作り。
一方で機械加工も導入し、パーツの切り出しや大まかな面取り、ダボやほぞの穴あけなどに活かしています。
「手間をかけるところ」「機械のスピードに頼るところ」をバランスよく振り分け、長く使って頂ける丈夫な家具作りを行います。
そうして出来上がったパーツは手カンナによって、機械では出せない絶妙で滑らかなラインを持ったものへと変貌を遂げていきます。
そして、日本古来の「木は木で締める」木造建築技術を応用した「木組み」により接合していくのです。
そうした流れを経て、いよいよ最後の工程に入っていくのですが、それはまた次回のお話し。
たくさんの多様なご注文を一点一点、丁寧に製作していく流れを皆様にもあらためて知って頂ければ、スタッフ・職人共々たいへん有り難い思いです。
次回もお楽しみに…。
関連する記事
最近の投稿
- 無垢材家具とSDGsの「良い関係」とは? 2024年7月26日
- 高齢の方のキッチン選びのポイントは 2024年7月24日
- 「マンションのオプション家具」を決める前に見ておくものとは? 2024年7月22日
- ベッドルームに置いておきたい家具とは? 2024年7月20日
- なぜ収納家具の奥行は45cm前後が多いのか 2024年7月18日
- 6人掛けの一枚板テーブルのサイズ選びの正解は 2024年7月16日
- ローテ―ブルを一枚板天板から選ぶ 2024年7月14日
- ソファを美しく見せ、使いやすくする「レイアウト」のコツとは? 2024年7月12日
- 家具選びは「椅子から始める!」そのワケとは? 2024年7月10日
- 子供とキッチンワークを楽しみたい!を叶えるコツとは? 2024年7月8日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,523)
- インテリア&住宅情報 (617)
- 人と木と文化 (388)
- ニュース&インフォメーション (435)
- オーダーキッチン関連 (401)
- 一枚板関連 (609)
- オーダー収納関連 (596)