小サイズの一枚板を空間に取り入れる
2024.1.24
目次
大きなサイズの一枚板天板は数が少ない
同じものを量産できない唯一無二の一点もの、それが無垢材一枚板天板です。
自身の求めるものに必ずしも出会うことができるとは限らないなかで選択した一枚は、より一層の愛着が湧くことでしょう。
多少の傷みはむしろ味わいになり、修復も可能という点はまさに「一生もの」ともいえます。
一方で大木からとった木の幹の太さ・そして樹高そのものが一枚板のサイズを決定することから大きなサイズ(且つ程度の良い)のものに巡り合うのは困難であるといえます。
例えばダイニングテーブルの標準的な奥行、900ミリ程度の板をとるには、幹の直径で1メートルを優に超えるような、高樹齢の大樹が必要となります。
つまり、大きなサイズの一枚板天板は高樹齢のものになるわけですが、そうしたものは世界的にもたいへん数が少ないものです。
小サイズの一枚板天板は探しやすく活用しやすい
では、いわゆる「小さいサイズ」のものはどうでしょうか。
幅がそこまで大きくないもの、例えば120cm前後のものであれば奥行きもそれと比例して短くなっていることが多いものです。
つまり樹齢が(大きなものと比べ)若いものが多くなり、そのことで木の個体数が増え大きいサイズの一枚板よりも多くの種類から選ぶことが可能になることを意味します。
つまり「探しやすい」のです。
一枚板天板の用途は大きなサイズを要するダイニングテーブルには留まりません。
むしろ小さいサイズのものであれば他の空間でも異なる用途で取り入れることができるとも言えます。
小さいサイズならではの活かし方となるもののひとつが「リビングテーブル」あるいは「座卓」です。
小サイズの一枚板天板をリビングテーブルに使用する
リビングスペースにおいてソファを配置した際に、そこに無いと物足りなさを覚えてしまう家具のひとつにリビングテーブルがあります。
空間を引き締めるという役割以上に寛ぎの時間においての活用度も高いでしょう。
あるいは和室空間に配置する座卓も無ければならないということではないですがそれがあることで空間の「格」が上がります。
また、リビングテーブル・座卓ともに高さがないことで重心が空間の下の方にも発生します。
それが天井との高低差で空間を広く見せる効果を発揮します。
そこに小サイズの一枚板を配することは非常にお勧めです。
一枚板天板はユニークな形状のものもあり、また「耳」と呼ばれる不均等な側面の形状があることから少なからず存在感は強くなります。
大きなサイズのものであればその存在感ゆえに空間を選ぶこともありえますが、小サイズであればむしろその存在感は絶好のアクセントともなりえます。
住まいの中に自然がつくった唯一無二の造形の美しさを取りいれることができるのではないでしょうか。
デスクにももってこいの小サイズの一枚板天板
小サイズの一枚板天板の活用方法はまだまだあります。
ワークデスク・勉強机もリビングテーブルや座卓以外のメジャーな使用方法のひとつです。
デスクはあまり奥行きがありすぎても1人で使用する際にはパソコンのモニターが遠くなるなどのデメリットが生じます。
あまり奥行きがなさ過ぎても今度は快適な作業性を損なうため、最低でも45cm、理想は55~65cm程度となります。
そのうえで一般的なワークデスクや勉強机の幅は90~120cm程度。
この「幅90~120cm×奥行き45~60cm」というサイズはそのまま小サイズの一枚板天板に多いサイズとして当てはまります。
テーブルのように脚のみを装備させてシンプルに使用する、機能性を充実させるために引き出しや収納の上に天板を載せて脚代わりにする、高さを無くして文机とする、私ども家具蔵のようなオーダー家具販売店なら拡張方法も多様にあります。
自然が生み出した表情と形状が日々の作業に良い刺激と創造性をもたらしてくれるかもしれません。
少人数で使用するダイニングテーブルとして
ダイニングテーブルはある程度の大きなものを選ぶ、というのが広く浸透してきていますが家具選びに重要なのは暮らしにはそれぞれスタイルがあることを理解し、それに合った家具を選ぶことです。
住まいの事情や暮らしのスタイルを鑑みた際に常時4人以上が使用するような大きなサイズのダイニングテーブルは必要ない場合もあります。
そこでサイズの小さなダイニングテーブルの出番となりますが、小サイズの一枚板天板であれば「愛着」「雰囲気」「格」「使い勝手」「耐久性」といった要素を加味させることができます。
小さなサイズのテーブルであれば模様替えも容易です。
テーブルの向きを変えることで窓から見える景色が変わるだけでも毎日の暮らしに変化を付けることができます。
気軽に動かすことができるのは同じ空間にいながら、引っ越しをしたくらいに気分を変えることができると言って良いでしょう。
大きなサイズのテーブルを使用する際にありがちな、普段使用するものや郵便物をテーブル上に置きっ放しにするということも避けられるのも暮らしの質を上げるという意味でメリットです。
ただし、闇雲に小さなサイズのみを検討するのではなく、今後の家族構成や来客の頻度など暮らしのスタイルと空間に対してのバランスを見極めたサイズ選びも重要です。
小サイズの一枚板天板は他にもベンチやカウンター材としても活用できます。
様々な空間で取り入れることができ、しかも大サイズに比べて価格も含め良質なものが探しやすいのが小サイズの一枚板天板の特徴です。
家具蔵各店では熟練の職人が仕上げる無垢材一枚板テーブルを様々なサイズ、素材にて多数展示しています。
実際にその表情を見て、触れて、一枚板の魅力を体験してみてください。
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