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一枚板天板の厚みと高さの関係は?

2023.10.29

 

 

自然が生み出す、力強さ、重厚感が魅力の一枚板。

しっかりとした「厚み」は一枚板選びでこだわるという人も多いかもしれません。

分厚い一枚板天板は重厚さや頑丈さ、迫力のほか、実際の重さを含めた重量感が高級感を演出もします。

薄い天板ならスタイリッシュさの他に、実際の重量と見た目を含めた「軽さ」を感じることができるでしょう。

それは高樹齢の原木から採った一枚板でできたテーブルであっても同様です。

同じ木目や形状は2つとないものではありますが、同じ樹種で表情が似ているような一枚板テーブルでもその厚みによって雰囲気は大きく変わってきます。

 

分厚い一枚板の良い点と気を付けるべきポイントは?


 

 

一枚板天板の製作には一定の厚みが必要です。

その理由に、分厚いものはであるほど「反りや歪みといった木の動きを抑制するものとなる」というものがあります。

木の動きが起きにくいものということでできるだけ分厚いものを選ぶ、ということは一枚板天板の選び方の一つと言えるでしょう。

実際に一枚板天板というものの性格上、その見た目に迫力を求める、力強さを感じたい、と考えるニーズは少なからずあり、その傾向は少し前までは今よりも強いものでした。

厚みがある方が「削り直し」などのメンテナンスを行う際にも、より深い傷なども修復しやすくなるという意味で良いという考え方もあります。

しかし、テーブルは椅子に座って使用するものです。

あまりに分厚すぎると、椅子に座った際に天板下と椅子の座面の差尺が近すぎて自身の足が入りにくくなる、足を組みにくくなるといったことも考えられます。

また、最近はダイニングスペースにもアーム付きのゆったりした寛ぐことのできるチェアを置いて、食事だけでなく何でもできる・行う場所とする暮らし方を選ぶ人も増えています。

そうなるとお気に入りの椅子のアームがテーブル下に入らずに本当に欲しい椅子を選択できない、あるいは座り心地の良い椅子を使用するような「リラックスできる空間」とはならないこともありえます。

厚みが大きい一枚板天板を選ぶ際にはそのようなことも視野に入れておかなければなりません。

 

ダイニングテーブルの高さの基準は


 

 

ダイニングテーブルの基準にはチェア(椅子)とテーブル(机)と人が深く関係します。

着座をして食事をとる、書き物をする、パソコン仕事をする。

そうした作業全般に適した高さを求める必要があります。

毎日のことを快適に行うためには高さのバランスがしっかり合ったものを選ぶべきなのです。

国内で生産され流通しているダイニングテーブルの多くは、天板の高さが床から「700~720ミリ」、ダイニングチェアの座面高は「410~420ミリ」のものとなっています。

その基準は日本人の体型(身長)の標準的なものから考えられており、これが海外のものとなるとこの数値は高いものになります。

テーブルの高さを自身に丁度良いものにするためにおさえておきたい目安が「差尺」です。

ここで言う差尺とは、テーブルの天板面の高さからチェアの座面までの高さを引いた数値のことをいいます。

この差尺が大きいと、食事や作業の際に不便を感じたり、疲れやすくなるのです。

例えばテーブルに対してチェアの座面高が低すぎる場合(天板高750ミリ・座面高410ミリなど)。

テーブルに対して腕や肩が持ち上がる感じになります。

もしくはテーブルに対してチェアの座面高が高すぎる場合(天板高700ミリ・座面高450ミリなど)。

この場合、極端に肩が落ちて背中が丸まった状態になり、姿勢も悪くなります。

食事の際に食べ物をこぼしやすくい、作業の際に疲れやすい、ということはやはり避けたいもの。

テーブルとチェアの差尺が適切な範囲にあることが、使いやすく快適なダイニングテーブルとダイニングチェアの条件となります。

 

天板下床までの高さも要確認


 

 

そのことでアーム付きのチェアがテーブル下に収まらないこともあり、また、天板とチェアの間にある自身の太もも部が窮屈に感じる場合もあるからです。

ダイニングテーブルとダイニングチェアを選ぶ際には、デザイン性や座り心地の他、この「差尺」も非常に大事です。

ダイニングテーブルの高さの基準はチェアの座面高にあると覚えておいてください。

 

厚みは4cm程あれば強度と見た目のバランスは十分に保つことができる


 

 

一枚板天板の厚みについては、見た目で感じる印象は人それぞれです。

そこに良し悪しは無く、感性に委ねられる部分が多くなります。

ものとして希少、という点から言えば分厚いものの方が一枚板としての価値はあるかもしれません。

ただ、反りや歪みを事前に出し切った変形が起こりにくいものであることを前提にしたうえでは、むしろ重要なのは

「強度」です。

強度が無いとやはり日々の使用に不具合が出やすくなってしまうことは否めません。

この強度も厚みがあるほど強くなる、ということは間違いなくあります。

しかし、通常で使用するような幅210cm程度のものであれば天板の厚みは4cm前後あれば十分でしょう。

仮に幅180cm程のものであれば3cmくらいのものでもよいかもしれません。

厚みが4cm程度であれば見た目としても重厚感が出すぎず、薄すぎて強度を保つことができなくなる、ということもありません。

また、削り直しに対しても問題なく対応できるサイズであり、天板下も広く保つことができる厚みと言えます。

私ども家具蔵では、世界各国から集めた常時30を超える樹種の一枚板やテーブル天板を各店で多数ストックしています。

その多くは4cm前後の厚みで使い勝手と美しさを両立させたものとなっています。

当然一点物ばかりですので、中には「極厚」のものなどもあり、様々なお客様のニーズに応えることができるようにしています。

 

 

専門のスタッフがお客様のご要望を聞きながら、一生ものとしての耐久性と日々の使い勝手を考えながら一枚板天板をお薦めしています。

一枚板天板をお探しであれば、ぜひ一度お立ち寄りください。

 

家具蔵の一枚板天板の詳細情報はこちらから

 

 

 

 

 

 

 


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