小サイズのテーブルでもゆとりを持って使用するためには?
2023.9.13
目次
テーブルはゆとりを持って使用できるものが望ましい
テーブルというものは主に食事を行う場であり、同時にそれ以外にも様々な目的のために使用される家具です。
ただそこにいる、というものも含めて何かしらの「動作」「行動」を伴う場所であり、それにはある程度のスペースが必要となります。
そのスペースは狭いよりも広い方が心身ともに快適であるのは間違いないでしょう。
つまり、テーブルは心身ともにゆとりを持って使用できるサイズであることが望ましいと言えます。
小さいテーブルでもゆとりを感じながら使用できる
ゆとりを持って使用できる、という観点から言えばいわゆる「大きいサイズのもの」を選ぶことが自然な流れです。
4人掛けテーブルのサイズといっても実は決まったものはないのですが、4人がぎりぎりで座ることができるサイズよりも着座した際に隣や正面に適度な余裕があることは身体的なゆとりに直結し、より快適な気分でその場にいることができる精神的なゆとりにもつながります。
そのことからテーブルサイズはできるだけ大きな方が良い、というのは特にここ最近様々なところで聞こえてくる声です。
とはいえ、自宅の状況によってはそこまで大きなサイズのものは置くことができないということもあるでしょう。
いわゆる「小さいサイズ」「小サイズ」のテーブルを置くことを余儀なくされるケースもありえます。
しかし、テーブルの使い方やその周りの環境を整えることで、実は小さいサイズのテーブルでもゆとりを感じながら使用することはできるのです。
テーブルの上にはものを置かない
テーブルのサイズが限られている場合、その与えられたサイズを最大限有効に使用することが必要です。
そのための大前提としてテーブルの上に余計なものが載っていないこと、つまり常にテーブル上が片付いていることが求められます。
例えば冊子が重ねてテーブル上に置いてあるなど、常に何かが載っているような状態は皆さんも覚えがあるのではないでしょうか。
事実、帰宅したのちや普段の暮らしの中で丁度良い場所に適当な高さの適当な大きさの場所があれば、ついついそこにものを置きたくなってしまうものです。
ただ、これは見た目も悪いうえにいざ目的のものを取り出す際に想定外にそれを探すための時間を取られかねません。
そして何よりも実際に活用できる面積が狭くなることは、ゆとりを持って使用するためのスペースを削っていることに外なりません。
先ずはテーブルの上を常に片付けておく。
それだけでも享受できるスペースは大きく変わります。
テーブル近くに収納家具を配置する
テーブルの上にものが置いてある理由は「よく使うものだから」ということもあるでしょう。
ダイニングテーブルが食事だけでなく様々な目的で使用される今日ではおおいに頷ける話です。
良く使うものは手元にある方が便利だが、テーブルの上は常に片付けておきたい。
それを叶える手段として、小さなものでもよいのでテーブルの近くに収納家具を配置しましょう。
見え方と使い勝手を両立させる意味ではテーブルの真後ろ、あるいはカウンター下などを有効利用することが望ましく、テーブルからはあまり離れていない場所にレイアウトするのが理想です。
テーブルから収納家具までの距離が遠くなると、片付ける行為そのものが億劫になる可能性があります。
そうすると、収納家具を置いたにもかかわらず、結局元の状態、つまりテーブル上にものが積み重なっている状態のままとなりかねません。
どのような収納家具が理想かは何を収納するかでも変わりますが、もし迷ったら「引き出し+扉」の構成となっている腰高のものをお勧めします。
細かなものを仕分けながら収納しやすく取り出しやすい引き出しと、収納の自由度が高い扉収納の組み合わせは様々な状況に対応しやすい仕様であり、腰高のものならその上を飾り棚や、ブックエンドなどを利用した即席の本棚などに使用することもできます
適切なサイズ決定による周囲のスペース確保
テーブルには椅子は付き物です。
椅子の出し引き、つまりテーブルからの着脱が窮屈であったり、あるいは隣にいる人に一度席から離れてもらわないとテーブルからの移動ができないという場合、やはりゆとりを感じることはできません。
椅子に座る時、あるいはそこから離れる時に多少なりともストレスを感じることは本当の意味で快適であるとは言えず、それが続くことでテーブルの使用自体が少なくなっては勿体ない話です。
テーブルの周囲に適切なスペース、具体的には椅子の出し引きや自身の着座時でも他の人が後方を通過できるような周囲の余白がきちんとあることは快適なテーブル使用の肝となってきます。
また、その「適度なスペース」が抜け感を出すことにつながり、圧迫感も軽減できるはずです。
テーブルの周囲に必要なスペースというのは大まかに決まっています。
例えば椅子の出し引き及びその後方の他者の通過スペースを確保するならテーブルと壁などの間は80~90cmを確保しておきたいところです。
また、テーブルの横を通過する、そのうえで椅子は置かないのであれば60cmあれば問題なく回遊が可能です。
テーブルの近くにソファ等の他の家具がある、そのような場合は両者の間隔は100cmも離れていれば互いの圧迫感はありません。
その数値からの引き算で導き出される最大値が配置可能なテーブルの最大のサイズになります。
そうすれば大きすぎず、仮に小さいサイズでも見た目も含めた全体の「ゆとり」を感じながら使用することができるテーブルとなるでしょう。
そのうえで自分に合った椅子、体型や目的に合った椅子を合わせることができれば、それが快適な居住性、ゆとりある使用感をさらに高めるはずです。
たとえ小さなサイズのテーブルであっても、その周りの環境を整えるだけでゆとりを持って使うことはできます。
今やダイニングテーブルは多目的な家具であり、そこでの快適性やゆとりが日々の暮らしのクオリティを高めます。
私ども家具蔵でも、無着色仕上げの無垢材テーブルをオーダー製作でサイズ設定も自在に承っています。
お気軽にご相談ください。
トータルインテリアコーディネート無料相談会(3D PLAN)のご案内はこちらから
関連する記事
最近の投稿
- 対面式キッチンが主流になった時期と理由は 2024年12月11日
- 「カバとサクラ」~なぜカバがサクラと呼ばれるのか~ 2024年12月9日
- 【吉祥寺店臨時休業のお知らせ】 2024年12月7日
- 環孔材・散孔材の違いとは 2024年12月6日
- ラウンドテーブルのサイズ選びの正解は? 2024年12月4日
- 作業しやすい無垢材デスクのサイズとは? 2024年12月2日
- 現代のキッチン事情はどう変わった? 2024年11月30日
- ソファ選びはクッションの内部材を知ることから始める 2024年11月28日
- 後悔しないオーダー家具の選び方 2024年11月26日
- ダイニングテーブルを選ぶ際の「5つ」のポイント 2024年11月24日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,573)
- インテリア&住宅情報 (639)
- 人と木と文化 (397)
- ニュース&インフォメーション (441)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (616)